暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

アート茶会 (1)

2010年11月01日 | 茶会・香席
都筑民家園(横浜市都筑区)茶室・輪亭(りんてい)
行われた「アート茶会」へ茶友と出かけました。
台風のため30日の予定を31日に変更して頂きました。

都筑民家園は、都筑郡牛久保村にあった旧長沢家住宅を移築復元したものです。
18世紀中ごろに建てられた旧長沢邸は、名主を勤めていただけあって、
十畳二間の畳み敷きの部屋、板敷きの二間、囲炉裏のある広い板の間、
炊事場のある土間があり、とても大きな古民家です。
長屋門公園と同様に、魅力的な文化交流イベントが繰り広げられていて
10月は「民家園チョットいっぷく祭り」です。

                

今年5月に母屋の奥庭に茶室がオープンしました。
三畳台目の鶴雲菴(かくうんあん)と八畳広間の輪亭です。

民家園へ着くと、「アート茶会」ご案内の栞を頂きました。

 「アートお茶会」参加のみなさまへ

  本日は都筑アートプロジェクト2010「アートお茶会」に
  ご参加いただきありがとうございます。
    (中略)

  今回、芭蕉の句「静かに観すれば物皆自得す」をテーマに、
  身の回りをほんの少し注意深く観ることで、
  私たちをとりまいているさまざまな物の、色や形、
  手触りや温度、匂いなど、普段何気なく感じていたけど、
  確かには気付いてはいなかった、そんな物の特性や多様性に気付き、
  新たな発見をしていただければと考えています。

  アーティストたちが作り出した不思議なお茶碗や茶道具に掛け軸などなど、
  普段ではありえないお茶席の空間の中で、美味しいお茶を飲みながら、
  アーティストたちとのお話を楽しんでください。

                 
                                 

輪亭入口でソックスを履き、露地草履を履いて、蹲へ進みました。
客は十名でしたが、大日本茶道学会の先生方の丁寧なご指導で
全員がきちんと蹲をつかい、席入りをしました。

床には透明な紐の、網の様なオブジェが掛けられ、
もの珍しい花器が三つ、畳付き、床柱、琵琶床に置かれ、
芥子を連想する、金属質な人工の花が入れられ、
さらに畳付きには何故かスリッパのオブジェが荘られていました。

なぞなぞのような不思議な空間(床)を拝見してから
風炉と釜を形通りに拝見して席へ着きました。
風炉は大板、中置です。

       アート茶会(2)へ          

   写真は上から、「都筑民家園の母屋」
             「囲炉裏ばた」
             「緑の中のアート茶会の輪亭(りんてい)」
             「池で見つけた不思議なアート」