9月になっても蒸し暑い日が続きました。
それでも気合いを入れて、全員着物でKさん宅へ集いました。
床には「江月照松風吹」が掛けられ、
溜精棚に朝鮮唐津の水指が置かれ、秋の趣き満載です。
九月の課目は、仙遊之式、一二三之式、貴人清次花月でした。
Aさんが急用でお休みでしたが、
仙遊之式では、花寄せにしたので半東が二つの花入に花を入れ、
次客が炭と次香の二役をこなし、スムーズに行うことが出来ました。
仙遊之式を積み重ねてきた成果ですね。
一二三之式で花(東、亭主)を引き、大津袋の点前をしました。
一二三之式の偈頌は、
修証即不無 染汚不得
(しゅうしょうすなわちなきにしかず せんおすればえず)
修証などあっても無いのと同じである
修行を怠れば真理を得ることはない
・・・意味するところは深く厳しい禅の教えです。
亭主が点前をし、客が亭主の点前を評価します。
評価は、上から月の一、月の二、月の三、花の一、花の二、花の三、
一、二、三となっていて、十種香札を用います。
亭主(私)は迎えつけの挨拶ののち、
十種香札が入った箱(客札三枚を上方に置く)と折据を盆にのせ、
正客前へ運び出し、一礼をして水屋へ下がります。
茶碗を運び、建水を運び、大津袋の濃茶点前をしました。
評価のことは気にせず、美味しい濃茶をのんで戴きたいと
いつも通りの点前を心がけました。
一二三はわからないことばかりで、いろいろ教えて頂きました。
その一つ、一二三之式は花月ではなく普通の点前として行います。
それから、もちろん大津袋の扱いが出来ているかどうかも
重要なポイントになります。
いよいよ評価の段階になりました。
「月の一をお願いします・・」と冗談で言いましたら
「月の一はお家元以外は入れてはいけないそうで、
できたら月の札は遠慮した方がよい」とのことです。
思いの外、良い評価を頂きホクホクしてると、
Kさんがとても良いお話をしてくださいました。
Kさんが伺った或る花月の会の話です。
一二三之式でいつも「花の一」を入れていたら
「誰ですか? 花の一を入れた方は?
点前にはポイントがあり、
そこがきちんとできているかを正しく評価することが
一二三之式では大事なのです。
亭主にとっても客にとっても厳しい修練の場なのですよ」
と言われ、無難に札を入れていたことを深く反省したそうです。
ホクホクと何も知らずに喜んでいたことが恥ずかしくなりました。
いちねん会から1週間ほど後に、先生から評価について伺いました。
「客の札を入れることもありますよ」
「えっ? どのような評価でしょうか?」
「感動を与えるような感慨深い点前だった時、
それから、もう一つ問題外・・・という意味もあります」
(・・・奥が深いですね)
いろいろなことを伺って、
敬遠がちだった一二三之式が好きになってきました。
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それでも気合いを入れて、全員着物でKさん宅へ集いました。
床には「江月照松風吹」が掛けられ、
溜精棚に朝鮮唐津の水指が置かれ、秋の趣き満載です。
九月の課目は、仙遊之式、一二三之式、貴人清次花月でした。
Aさんが急用でお休みでしたが、
仙遊之式では、花寄せにしたので半東が二つの花入に花を入れ、
次客が炭と次香の二役をこなし、スムーズに行うことが出来ました。
仙遊之式を積み重ねてきた成果ですね。
一二三之式で花(東、亭主)を引き、大津袋の点前をしました。
一二三之式の偈頌は、
修証即不無 染汚不得
(しゅうしょうすなわちなきにしかず せんおすればえず)
修証などあっても無いのと同じである
修行を怠れば真理を得ることはない
・・・意味するところは深く厳しい禅の教えです。
亭主が点前をし、客が亭主の点前を評価します。
評価は、上から月の一、月の二、月の三、花の一、花の二、花の三、
一、二、三となっていて、十種香札を用います。
亭主(私)は迎えつけの挨拶ののち、
十種香札が入った箱(客札三枚を上方に置く)と折据を盆にのせ、
正客前へ運び出し、一礼をして水屋へ下がります。
茶碗を運び、建水を運び、大津袋の濃茶点前をしました。
評価のことは気にせず、美味しい濃茶をのんで戴きたいと
いつも通りの点前を心がけました。
一二三はわからないことばかりで、いろいろ教えて頂きました。
その一つ、一二三之式は花月ではなく普通の点前として行います。
それから、もちろん大津袋の扱いが出来ているかどうかも
重要なポイントになります。
いよいよ評価の段階になりました。
「月の一をお願いします・・」と冗談で言いましたら
「月の一はお家元以外は入れてはいけないそうで、
できたら月の札は遠慮した方がよい」とのことです。
思いの外、良い評価を頂きホクホクしてると、
Kさんがとても良いお話をしてくださいました。
Kさんが伺った或る花月の会の話です。
一二三之式でいつも「花の一」を入れていたら
「誰ですか? 花の一を入れた方は?
点前にはポイントがあり、
そこがきちんとできているかを正しく評価することが
一二三之式では大事なのです。
亭主にとっても客にとっても厳しい修練の場なのですよ」
と言われ、無難に札を入れていたことを深く反省したそうです。
ホクホクと何も知らずに喜んでいたことが恥ずかしくなりました。
いちねん会から1週間ほど後に、先生から評価について伺いました。
「客の札を入れることもありますよ」
「えっ? どのような評価でしょうか?」
「感動を与えるような感慨深い点前だった時、
それから、もう一つ問題外・・・という意味もあります」
(・・・奥が深いですね)
いろいろなことを伺って、
敬遠がちだった一二三之式が好きになってきました。
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