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暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

稽古とは? 

2025年04月19日 | 稽古備忘録・・・東京教室の稽古

   (帷子川添いの八重桜の並木が満開になり、はや散りはじめました)

 

4月9日にS先生の東京教室の稽古がありました。

3月は奥様とウン十年ぶりの新婚旅行(?)のため休会、2月は私の所用と重なり、3か月ぶりの稽古で、炉では最後の稽古でした。

その日の科目は、初炭(透木釜にて)、貴人清次濃茶、炉の流し点、大圓真、結び帛紗花月、仙遊之式でした。

いつものようにS先生の丁寧かつ奥深~い稽古でしたが、先生は何度も「基本の大切さ」をご指導くださいました。

炭手前では、灰匙の持ち方や灰の撒き方、炭の継ぎ方や継いだ炭の高さ、お点前では歩き方、柄杓、茶碗、茶筅、茶巾の扱いなどの基本の基を見てくださり、もう一度丁寧に見直すようにご注意が飛びました。

点前のご指導を受けるのはベテランの先生方なのですが、基本の基でいろいろなご注意を受けました。

・・・それはとても有難いことで、ご注意を受ける本人はもちろんのこと、それを拝聴しながらわが身の所作や生徒さんへの指導のあり様を見直す良い機会になりました。

    (ここのところ雨が続いて、帷子川の水量がやっと増えました)

四ヶ伝や奥伝の稽古が始まると、順番や所作に追われて、なかなか基本の基までをご指導することが難しくなりますが、基本は奥伝までついて回るので、しっかり身につけてほしいものです。

稽古とは?・・・基本の基(歩き方、柄杓、茶碗、茶巾、茶筅などの扱い)や茶道点前の三要素(順番、位置、所作)を身体が覚えて自然に出来るように、何度も稽古することだと思っています。

四ヶ伝や奥伝で、もしも基本の基を注意されたら、素直に一度平手前へ戻ることをお勧めします。

暁庵も先を急がずに、もっと基本の基をしっかりご指導しなくては・・・と反省しきりでした。

 

    (小さな鹿威し・・・今川公園にて)

先人たちの意義深いお言葉が頭をよぎっていきました。思い出すままに・・・

〇 稽古とは 一より習い 十を知り 十よりかえる もとのその一   利休百首より

〇 先を急がずに下積みは長いほうが良いと思う  (T業躰先生)

〇 あれこれとたくさんの科目を覚えるより、少なくて良いから基本からしっかり出来ることが大事です (I業躰先生)

・・・いろいろ思うことはありますが、思いっきり稽古が出来ていた頃が今となっては懐かしい!です。 

 

 


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