令和7年卯月5日にY氏の行之行台子の許状式をしました。
Y氏は「裏千家・初心者のための茶道教室」を受講した後、すぐに暁庵の茶道教室へ入門し、はや4年が経ちました。
その間、月2回の稽古に熱心に通われて、この度行之行台子・大圓草・引次の許状を拝受することになりました。
許状式の立会人はM氏とAYさんにお願いしました。
お二人が温かく見守る中で坐忘斎お家元に代わり、不肖暁庵が3つの許状をY氏へお渡ししました。
おめでとうございます!
M氏とAYさんからもお祝いの言葉を頂戴しました。
「おめでとうございます! 奥伝へようこそ! 今までと一味違うお稽古が始まりますが、難しいけれど遣り甲斐を感じることでしょう。頑張ってください」とM氏。
「おめでとうございます! お祝いに懐石料理を作りますのでどうぞ食べてください」とAYさん。
最後に暁庵も次のようなエールを送りました。
「以前の許状式でY氏が言われた言葉を今でもはっきりと覚えています。
『先輩方の目指している山の高みがどれほど高いのかもわからない状態ですが、自分もその山へ登りたい!です』と。
Y氏の言葉に深く感動し、逆に暁庵も自分の茶の道を進むべく励まされたことを思い出しています・・・。
どうぞ最初の頂(高み)である「茶名」を目指して頑張ってください」
「先生、皆様、私のために許状式を執り行って頂き、ありがとうございます。一生懸命精進いたしたいと思います。これまで同様にどうぞよろしくお願いいたします」とY氏。
(菓子5種は、さくら薯蕷、金団「蝶の夢」、雪平「鼓」、「煮物」(ピリ辛蒟蒻)、水菓子(苺))
いったん別室へ移動し、全員で菓子5種を頂いてから、M氏に行之行台子の点前をしていただきました。
正客暁庵、次客Y氏、詰AYさんの順で席入りし、M氏のお点前を拝見しました。特にY氏は風炉になったらすぐに行之行台子の稽古が始まるので、M氏の端整な点前を一心に見つめています。
私もこれからご指導するのが楽しみでもあり、責任を感じて心が引き締まりました。
天目茶碗で2碗練っていただき、全員で濃茶を頂きました。しっかり練られた濃茶はまろやかで美味しく頂戴しました。濃茶は「星授」(星野園詰)です。
(行之行台子を端整な点前で・・・)
別室で懐石を頂きました。実は4月末に予定している茶事の懐石の試食会を兼ねていて、美味しい懐石や試飲用の酒(ノンアルコール)が次々と運び出されました。
「如何でしょうか? お味は? 量や濃さは? トッピングはどれが合っていますか?」
AYさんの質問に応えながら、皆で美味しく賞味しました。M氏もY氏も暁庵より懐石の良きアドバイサーだったようで、AYさんもきっと納得し、安心されたことでしょう。いろいろ詳しく書きたいところですが、試食会なので本番がもうもう楽しみ!です。
懐石が終わり、茶室へ戻りました。
後座では、Y氏がお礼として台子の薄茶点前をしてくださり、全員で薄茶を美味しく頂戴しました。
こうして行之行台子の許状式が無事に和やかにそして美味しく終了しました。
なんか~ぁ、 とても幸せな気持ちになった許状式でした。こちらこそありがとうございました。