(満開の藤棚の下で散歩ランチ・・・石川公園にて)
そよ風が甘い花の薫りや若葉の匂いを運んでくる季節になりました。
4月29日に今年初めての「壮行の茶事」(立礼の茶事)を予定しており、只今その支度に勤しんでいます。
お正客SEさまは今年2月に初めて行った「如月の夢の茶事」に暁庵をお招きくださった方で、9月に世界お茶の旅へ出立されます。
それで「壮行の茶事」と名付け、どのようなおもてなしをしたらよろしいかしら? ・・・あれこれ試行錯誤を楽しんでいます。
茶友YKさまに頂戴した風流な鉄風炉(実は風炉用の茶飯釜)を使って、立礼の茶飯釜でのおもてなしを思いつきました。
3月にYさまにお招きいただいた「雛祭り・茶飯釜の茶事」が愉しくって、興味と刺激を頂戴したせいかもしれません・・・。
(郁子:むべの花が咲いていました・・・)
初めて茶飯釜に挑戦するので、先ずは鉄風炉で飯炊きを4回してみました。
小さな釜なので米は2合、水(湯)は400㏄から500㏄まででいろいろ変えて炊いてみました。
最初の2回は水量が少なかったようで失敗作(少し芯があり・・)、後の2回は成功です。
釜に顔を近づけて音を聞き、上がる湯気の様子(量や方向)、匂いなどで炊き上がりを判断します。
炊き上がる時間は炭の熾り具合によって決まりますが、20分から25分でした。
炊き上がると金色を持ち出し、手際よく折敷を出したいので、半東兼懐石のAYさんとの連携プレーが大事です。
AYさんは許状式に合わせて懐石の試食会をしてくださって、当日の懐石が私まで頂くのが楽しみになっています。
(今年も金襴が可憐に咲いています)
数日前から初炭手前や飯炊き後の動きのシュミレーション、濃茶点前と後炭などの稽古を重ねていますが、教科書通リにいかないところも多く、苦戦奮闘中です。
・・・でもね! いつも思うことは、茶事をしないとここまで深くお点前をあれこれ考えたり、スムースに出来るまで稽古を繰り返すことがないので、私にとってとても貴重な機会だと思うのです。
腰が・・膝が・・と言いながらも、お客様やスタッフの皆様のお陰で、なんとか茶事が出来る嬉しさを噛みしめています。
とにかく、楽しみつつ、やりがいを感じながら一生懸命いたします!
さぁ~、腰が痛くならないうちにお掃除をしなくっちゃ・・・です。
(嬉しいことにアツモリソウが増えています)
「壮行の茶事」・・・かきつばた・その1へ その2へ その3(終章)へ