暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

雨の長屋門公園

2010年05月24日 | 茶事
先日、横浜市瀬谷区阿久和にある長屋門公園へ行きました。

長屋門公園は、阿久和川の源流近くにある緑地帯にあり、園内には
旧大岡家長屋門と旧安西家母屋(築200年)が保存されています。
そのたたずまいは横浜の原風景を思い出させ、
日本古来の文化習俗が息づいている貴重な空間(ゾーン)です。

色濃くなった若葉の中に古民家がいつものように
穏やかに迎えてくれました。
雨がポッツン・・降り始めました。

雨の日に
母屋の座敷で持ってきた本を広げ、
茅葺屋根から落ちる雨だれをぼんやり眺め、
それから囲炉裏ばたに座り込み、
薪をくべ、灰掻きし、火をみつめるのが、
私の好きな長屋門での過ごし方です。

季節に関係なく時たま囲炉裏に火が入りますが、
これは茅葺屋根のメンテナンスのためで
煙や煤が防虫防腐に良いそうです。
囲炉裏の上部には煤竹用の竹が無造作に掛けられていて
竹細工をする方には垂涎の的です。

         

でも、一番心温まるのは、名物事務局長の清水靖枝さんが
いつも笑顔で迎えてくれることです。
清水さんは相変わらずエネルギッシュに、季節の行事や
魅力的なイベントを次々と企画実行しているご様子で、
お話して元気と刺激を一杯もらいました。

長屋門公園の活動は多くのボランティアさんに支えられています。、
私が密かに長屋門十職と呼んでいる有能な方々がいて、
ここで茶事や茶会をした時には作品の板木、鶯笛、竹蓋置や
竹花入を使わせてもらいました。

ボランティアさんの売店に木槌があったので2個購入しました。
これは板木用と肩たたきに使うつもりです。
お薦めの腐葉土を1袋100円也で買いました。
落葉のリサイクルとボランティア活動援助金となり一石ニ鳥です。

         

長屋門公園で茶事をまたしたくなってきました。
母屋には炉が切られた十畳の和室、控えの六畳、
囲炉裏のある広い板の間、外の築山に蹲もあります。
素晴らしい環境ですが、お茶の方の利用は少ないそうです。

二人で話しているとすぐに意気投合して、
お茶に関するイベントを秋にやってみようかしら・・と考慮中です。
久し振りに清水さんとのコラボが出来そうで今から楽しみです。


                   その日は  ときどき