平戸といえば、鎮信流発祥の地です。
鎮信流は二十九代藩主・松浦鎮信(1622-1703)が興した
武家茶道の一流です
鎮信は、島原の乱後、激動する平戸藩内政に力を注ぐ一方で
風流を好み、織田有楽、金森宗和らの茶を研究し、
後年、片桐石州の門に入り、石州流を学びました。
石州没後はその家臣藤林宗源より皆伝を受けた後、
石州流に他流の好いところを取り入れて自ら鎮信流を興しました。
「ジャガタラ文」が展示されていた松浦史料博物館は
旧藩主松浦氏の元邸宅で、明治26年に三十七代松浦詮(茶号心月)が
建てた草庵茶室「閑雲亭」がありました。
「閑雲亭」は四畳向切り、半畳の踏込み枡床があります。
点前座上の蚕棚のような天井(ヨシズ張り)が目を惹きましたが、
他には天井がありません。
点前座の腰張は平戸の名家に伝わる消息文だそうです。
ユニークな形の屋根は萱葺で、竹材が多く用いられています。
柱は自然の丸材を組み、釘を使わず藁縄で固定されていて、
自然体で簡素な草庵の雰囲気を創り上げていました。
現在の茶室は、台風で倒壊した後昭和63年に再建されたものです。
風雅で素朴な茶室「閑雲亭」に座して抹茶を頂きました。
お運びの女性は鎮心流らしく、お辞儀の時に手を膝横に立てる
武家茶の所作を久し振りに拝見しました。
茶室は鎮信流の稽古場としても使用されているそうです。
抹茶はふっくら泡だっていて裏千家流に近いと思いました。
菓子銘は「鳥羽玉(うばたま)」。
抹茶と胡麻餡の「鳥羽玉」が美味しかったこと!
(前へ) (次へ)
鎮信流は二十九代藩主・松浦鎮信(1622-1703)が興した
武家茶道の一流です
鎮信は、島原の乱後、激動する平戸藩内政に力を注ぐ一方で
風流を好み、織田有楽、金森宗和らの茶を研究し、
後年、片桐石州の門に入り、石州流を学びました。
石州没後はその家臣藤林宗源より皆伝を受けた後、
石州流に他流の好いところを取り入れて自ら鎮信流を興しました。
「ジャガタラ文」が展示されていた松浦史料博物館は
旧藩主松浦氏の元邸宅で、明治26年に三十七代松浦詮(茶号心月)が
建てた草庵茶室「閑雲亭」がありました。
「閑雲亭」は四畳向切り、半畳の踏込み枡床があります。
点前座上の蚕棚のような天井(ヨシズ張り)が目を惹きましたが、
他には天井がありません。
点前座の腰張は平戸の名家に伝わる消息文だそうです。
ユニークな形の屋根は萱葺で、竹材が多く用いられています。
柱は自然の丸材を組み、釘を使わず藁縄で固定されていて、
自然体で簡素な草庵の雰囲気を創り上げていました。
現在の茶室は、台風で倒壊した後昭和63年に再建されたものです。
風雅で素朴な茶室「閑雲亭」に座して抹茶を頂きました。
お運びの女性は鎮心流らしく、お辞儀の時に手を膝横に立てる
武家茶の所作を久し振りに拝見しました。
茶室は鎮信流の稽古場としても使用されているそうです。
抹茶はふっくら泡だっていて裏千家流に近いと思いました。
菓子銘は「鳥羽玉(うばたま)」。
抹茶と胡麻餡の「鳥羽玉」が美味しかったこと!
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