暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

茶事入門教室Prat2(第1回)

2010年03月19日 | 茶事教室
3月13日に茶事入門教室Prat2(第1回)が終了しました。

今回は亭主、半東、正客、詰と希望者がいらして
その方々にお役をお願いしました。

亭主のSさんには一度打ち合わせに来て頂き、
あとはメールで連絡を取り合いました。
初めての亭主だったので、点前、道具の説明、席中の会話など
覚えることや考えることが一杯で、大変だったと思います。

緊張を少しでも和らげてもらいたいと水屋指導のS先生に
激励役?をお願いしました。
「その役は上がり症(自称?)の私にぴったり。
 少しでもSさんのお役にたてるよう努めますね」
と、親身のサポートをしてくださったようです。

竹花入へ生けられた木瓜と寒芍薬(別名クリスマスローズ)、
間合いの好い銅鑼の音色、そして美味しく練られた濃茶に、
Sさんの一生懸命さが凝縮されていると思いました。
そのお気持ちは客方へも十分伝わったことでしょう。

「これから、益々精進して参りたいと思っております」
Sさんから嬉しいメールが届きました。

              

半東のMさんは、茶事や茶会をご自身でなさっている表千家の茶友です。
「私がお教えすることがあるのかしら?」

すると、ご主人(裏千家流)が亭主をなさる時に半東がつとまるよう、
裏千家流の半東を是非勉強したいというのです。エライ!
それで、炉中の整え方、敷き香、下火の入れ方、火入の灰型、
濡れ釜、続き薄で水屋から薄茶を持ち出すタイミングなど、
本に書かれていないところを実際に経験して頂きました。

正客のIさんは茶事のお仲間(男性)なので、
私としては教えやすいような、教えにくいような・・でした。
気になる点や質問はなるべく解り易くお話したつもりですが、
「ちょっと言いすぎかしら?」
と反省したりしました。
とても素直に拙い指導をお聞き入れくださって感謝しています。

お詰のSさんは初めての参加でしたが、とても前向きな方で
「次回も続いてお詰を勉強したい」
と、嬉しいお申し出がありました。
いろいろな方に交替でお役を経験して頂きたいので、
「ゆっくり一歩ずつお勉強してね・・」
と、その旨をお伝えしました。

お役を含め、茶事の基本や働きなどを皆で学んでいきたいですね。

次回の教室は風薫る5月。
同じ顔ぶれですので、主客ともに一層、気持を合わせて
初風炉の茶事を楽しみたいと思っています。