暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

瀬谷の吊るし雛 (2)

2010年03月04日 | ハイキング・ぶらり散歩
    (つづき)

竹村町・川口邸の吊るし雛を見てから、もう一軒、
横浜市瀬谷区中屋敷にある石井邸の吊るし雛へ廻りました。
町名は違いますが、歩いて3分ほどの所です。

こちらは縁側に面した表座敷の二部屋いっぱいに雛人形、
吊るし雛、手作りの人形が飾られていました。
よく見ると陶芸品も展示されています。
家が雛たちに占領されているのですが、
雛も家人たちもとても嬉しそうなのです。

            

庭先のしだれ桜の下に大きなテーブルが二つ。
沢山の人が吊るし雛を鑑賞しながら、甘酒を飲んだりして
「雛よりだんご・・」と、くつろいでいます。
搗きたての草餅や革の手工芸品を売っている出店もあり、
賑やかで活気に溢れていました。

風流な川口邸とは趣が全く違うオープンな雰囲気です。
「こういう吊るし雛も好いわねぇ~」とTさんと話しました。

            

お汁粉200円、甘酒100円也。
近所の人達が総出でお接待や売り子をしている様子です。
列に並んで焼きたてのお餅の入ったお汁粉を待ちました。
お茶と沢庵二切れ、フキノトウの煮物が付いています。

フキノトウの煮物が絶品でした。
作り方を尋ねると
「丸ごとサッと茹でてから切って油でいため、
 砂糖と醤油を入れて少し煮含めただけ・・」
と、気さくに教えてくださいました。

しだれ桜の大木が咲く頃にまた来てみたい・・と思いました。

        (前へ)       
                              
  写真の一番下は、大壷に生けられたサンシュユと桃の花です。