鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

負けるべくして負けた東海大相模高

2008-07-28 | Weblog
 27日は横浜スタジアムへ高校野球北神奈川大会の決勝、東海大相模対慶応戦を応援に行った。ここ数年毎年のように神奈川大会の決勝に駒を進めている東海大相模高は今年は80回記念で神奈川が北と南に分かれ、宿敵の横浜高が南に回ったのと、春の県大会で優勝し、エースの大城選手と高校通算56本ものホームランを打っている主砲の大田選手を擁し、甲子園への出場がほぼ固い、と見られている。試合開始の正午少し前に球場に着くと、観覧席はびっしり満員で、3塁側の一番上の立見席にようやく空いているスペースを確保できた。
 試合は1点を争う好ゲームで、4回裏に東海大相模が主砲の大田選手が左翼席に突き刺さるホームランで先制すると、5回表に追いつかれ、6回裏に1点を入れると、7回表に四球の連発から長打を浴び、4対2と逆転された。ところが、その裏に2死からヒットを重ね4点を上げ、なおも8回裏に1死1、3塁の場面で、珍しくスクイズを敢行し、ダメ押し点になるかと思われたが、敵の攻守に阻まれ、追加点を上げるに至らなかった。あとから考えると、ここでしゃにむに点を取りにいかなかったことが墓穴を掘ることになった。
 9回表に慶応は連打で無死1、2塁とし、暴投でそれぞれ進塁し、ヒットと犠飛で同点に追いついてしまった。その後、延長戦に入り、攻防を繰り広げたが、両チームとも追加点を上げるに至らなかった。この間、東海大相模の主砲、大田選手は
走者2塁、サヨナラの場面で2回とも敬遠され、観客のブーイングを浴びていたが、作戦としてはやむを得ない面もあった。
 回が進んで13回表、2死ランナー2塁となった場面で、東海大相模は投手に大田選手を起用した。前の回から大城投手のリリーフに立った熊谷投手では慶応の主力を抑えられない、とみてとっての決断だったが、速球一本のにわか仕立ての野手ではいかにスピードがあるとはいえ、慶応の選手に見抜かれ、3塁打、ホームランを浴びて決定的な3点を献上して、結局9対6で敗れてしまった。
 楽天の野村監督の言「勝ちには不思議な勝ちもあるが、負けにはそれなりの原因がある」の通り、東海大相模は四球が多かったのと、点につながるエラーがあった。8回裏のスクイズの場面できっちり決めておけば、7対6で勝っていたかもしれないが、チームの作り方に差があった、ということだろう。
 東海大相模は甲子園に行けば31年ぶりだったが、慶応はそれを上回る46年ぶり、という。執念でも負けていたのかもしれない。4時間20分の戦いはずっと立っての応援であったが、疲れを感じさせなかった熱戦であった。東海大相模はこれで3年連続決勝で敗退しているが、来年こそは今年を上回るチームを作って甲子園に出場してもらいたいものだ。
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1 コメント

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私も感動しました。 (コケボ)
2008-08-09 23:24:51
私もテレビの前でビール片手に涙 興奮 怒り 笑い テレビで野球見ていてこれだけのドラマはありません。東海大相模ファン22年です。大好きだ。東海大相模No.1
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