鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

デンマークのマルグレーテ女王が生前退位する、と聞いて思ったこと

2024-01-12 | Weblog

 12日昼、テレビ朝日の大下容子テレビスクランブルを見ていたら、デンマークのマルグレーテ女王が昨年末の大晦日の記者会見で、53年務めてきた女王の座を1月14日に退位する、と発表したことを報じていた。なんでも昨年亡くなった英国のエリザベス女王とも仲のよかった女王だそうで、昨年に腰の手術をすることなどがあって、自らの体力の限界を感じて生前退位を決意するに至った、ということらしい。世界の王室でいま女王がいるのは彼女だけだそうで、デンマーク国内だけでなく、多方面から惜しまれている、という。

 番組では皇室に詳しい評論家のデーブ・スペクター氏がその背景として女王の後継者と目されているフレデリック皇太子の不倫疑惑を解説していたが、そのなかで国民のフレデリック皇太子への支持率が84%と高いことを説明していて、スムーズな皇位継承が行われるだろう、と語っていた。それで思ったのだが、デンマークでは王室に対する世論調査が行われ、日本の内閣の支持率調査にあたるような調査が事あるごとに行われている、と聞いて驚いた。確か、英国でも折りに触れ、王室で起きたことに対して世論がどうとらえているか、についてそうした調査が行われていることを思い出した。

 そう考えて、日本でも皇室に対する世論調査が行われて然るべきだと思った次第であるが、日本では皇室をそのように考えることが、一部の筋に大きな反発を招くことが考えられ、どこの新聞社、雑誌も公式には実施に踏み切ってはいないようである。日本では皇室そのものに対して国民がどう思っているか、たとえば、数年前の眞子さまの結婚報道の際にも世論調査を試みるような新聞社はいなかったように記憶している。

 でもこれだけ開かれた社会となっているいま、皇室は別格の組織であり、素直に考えていることを言うような世論が形成されてはいないようである。なにかを言えば、不敬だとか、怪しからんとかいった雰囲気になるようなところがあり、何が起きても黙って見ているしかないような感じでもある。

 そんな状態になっているのは日本だけではないのだろうか。ここは今後の日本がどうなっていくかを考えるうえで、皇室の位置づけをはっきりとさせるのはもはや避けられないことだ、と思う。まず第一に国民がいまの皇室の存在、あり方についてどう思っているのかを定点観測のような形で吸い上げてそれを政策のうえでも生かしていくことが必要ではないだろうか。いまの内閣に対する支持率調査を定期的に行い、それをなんらかの形で発表していくことから手をつけてもらいたいものだ。実際にどこがそうした調査を行うのがいいのか、は一番大きな問題かもしれない。

 

 

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