鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

金庫が開かなくなって思い知った、文具メーカー、プラスの”おもてなし”の心

2014-07-28 | Weblog
 28日朝、出かけるのでお金を出そうと、手提げ金庫を開けようとしたら、突如開かなくなってしまった。いつもはシリンダー錠の鍵を掛けるだけで、レバーを下げると開いていたのが、うんともスーとも言わなくなり、全く機能しなくなってしまった。いつも手提げ金庫には当座のお金や印鑑、その他外貨、金貨などが入っていて、ちょっとした我が家の貴重品を入れている。ざっと数十万円は入っていて、それが開かないとなるとちょっと困る。20年近く使ってきてこんなことは初めてのことだ。
 最悪、叩き壊すしかないか、と観念して、ふとネットで調べてみよう、と思い立ち、メーカーのプラス、それに金庫をキーワードで検索すると思いのほか、同じように困っている人が多いのか、金庫の開け方を教示するページが数多く見つかった。ダイヤルをゼロにし、右に2回回して再びゼロにするとか、修理を受け付けるとかいったことが書いてあったがので、支持通りにダイヤルを回したが、金庫は開かない。いま使っている金庫の機種は古いので、ネットの上には出てこないこともあった。ただ、プラスにはお客様窓口なるものがあり、0120以下の電話番号が書いてあったので、そこへ問い合わせることにした。
 すると、「新人のだれだれです」と名乗って、女性が対応に出て、金庫の機種と製造番号を聞き、当方の名前と住所を聞いてきた。そして金庫の開け方は秘密なので、「FAXでお客様であることを確認したうえで、お教えする」とのことだった。たかが数千円の手提げ金庫なのに慎重なやり方だな、とは思ったものの、いまはなんとか金庫を開けてもらいたい一心で、向こうから来たFAXに再度、こちらの金庫の機種、製造番号を書き、運転免許証のコピーを貼り付け、FAXで送り返した。
 すると、数分で電話がかかってきて、ダイヤルの合わせ方を電話で指示してくれた。ネットで紹介してあったゼロへ2回回す先にさらにある数字まで右へ回し、今度はもうひとつの数字まで左に回すというものて、その通りにやったら、見事、金庫は開いた。ひょっとしたら、金庫をプラスに送って、修理してもらったうえで、送り返してもらうのかと思っていたので、意外に簡単に事は進んだ。教えてもらったダイヤルの合わせ方は最初に金庫を買った際にメモ用紙みたいな紙に書いてあったような気もしたので、件の女性に聞いてみたら「そうだ」という。ただ、毎回ダイヤルを回して開け閉めするのも面倒くさいと思ったので、ずっと鍵をかけることだけで開閉してきた。だから、肝心のそのメモなる紙もどこかへいってしまって、すっかり忘れてしまったようだ。
 それにしてもプラスという文具メーカーは自社で販売した製品について、これほど完璧にアフターサービスをしている、とは素晴らしい会社だな、と感心した。消費者に製品を提供しているメーカーはすべからくかくありたいものだ、と心底思った。お客様がどういうトラブルに遭うかをきちんと把握し、そのための対応マニュアルを整備しているからこそこうした対応が取れるのだろう。昨秋、東京オリンピック誘致で話題となった”おもてなし”とはこういうものをいうのだろう。
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