鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

マイナンバーカードを手にして思うことーーいずれ住基番号と同じことにならないかと

2016-04-15 | Weblog

 14日朝に高津区役所へマイナンバーカードの交付手続きに行った。前日にマイナンバーカードを交付する旨のハガキが届いたので、先に送付されてきていた書類なども持参して行った。昨年12月のクルーズに出かける直前にマイナンバーカードに関する書類が送られてきて、即座にネットで手続きを行ったが、以来何の音沙汰もなく、どうなっているのだろうか、と思っていた矢先にまるで詐欺師からのような細かい字に赤字の混じったおよそ役所からの手紙らしからぬハガキだったが、よくよく読んでみるとマイナンバーカードを交付するから参上せよ、というものだった。

 区役所に着いてハガキに書いてある受付場所はどこかと尋ねたら、1階の3番と4番の真ん中に臨時に8番のマイナンバーのための交付手続き所が設置してあり、若い男性が係りの女性の指示に従い、なにやら必死に書き込んでいた。で、その女性にマイナンバーの件で来ました、というと別の担当者を呼んでくれて、書類を差し出すと「予め予約を取っていただくことになっているのですけど」と言う。確かに受け取ったハガキには予め電話か、ネットで予約をしてから来るように、と書いてある。「済みません」というと、笑いながら「空いていたからいいですよ」と言ってくれた。そして奥へ引っ込んでカードができてくるかどうか確かめに行って「ありました」と手続きを行ってくれ、約40分くらいでマイナンバーカードを手にすることができた。

 夕方になってかみさんにも同じハガキが来たので、今度はネットで予約を行ってみると、1カ月先まで予約が詰まっていた。たまたま空いていたからにしても、よく受け付けてくれたものだ、と思った。行った時はかみさんのカードも貰えるかどうかも確かめたくて行ったのだが、それは無理な相談だった。

 マイナンバーカードは身分証明書代わりにも使えるようだが、交付されたカードは4年半後には無効となるので、更新手続きが必要になる、というのがちょっとひっかかった。マイナンバーは変わるわけないのだから、写真の人相が変わるからなのだろうが、成長著しい子供の判別には役に立たないのではなかろうか。だとするとマイナンバーカードに写真は必要ないのではなかろうか、とも思った。

 すでに金融機関からマイナンバーを教えてくれ、という手紙が複数きており、徐々に国民に対する締め付けというか、監視の輪が広がりつつある。ただ、マイナンバーの12桁の数字はたとえ家族であっても何の関連もなく、一見乱数で決められている。関連があるのでは秘密が保たれないということなのだろうが、これではすざまじいデータ量にのぼり、どこかで入力ミスが起きてもそのまま行ってしまい、誤ったナンバーが氾濫し、収拾がつかない事態が日本全国で発生することになり、宙に浮いたマイナンバーが続出しかねないことになる。

 いま現在、税金だけでも所得税、固定資産税、市民税と納税者にそれぞれ別のコードがふられており、このほかに自動車免許、パスポートも違う番号が付けられている。こうした役所に届けている番号を同じものにすることにでもなれば便利なものとねるのだろうが、マイナンバーはあくまでも社会保障、税金関係に限られる。しかし、データ量が膨大になることや以前に雲散霧消した住基番号とおなじようにどこかで崩壊するような気がしてならない。

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