鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

本当に安全なのか、NHK衛星放送の「海外安全情報」

2009-03-30 | Weblog
 先日夕刻、NHK衛星テレビを見ていたら、「海外安全情報」なるものを流していて、聞いていたら、米国シアトルで路上に駐車して車から離れる時には車内にあるカーナビの装置を外から見えないようにするか、装置を外して持って出るように、とアナウンスしていた。外から見えるところに置いてあると、ウインドウを割られて持っていかれてしまう、というのがその理由で、発展途上国ならともかく米国でもそんな物騒なことになっているのか、と驚いた。
 続いて、米国で飛行機に搭乗する時には機内へ持ち込む鞄に貴重品を入れるようにと話している。搭乗する際に荷物を預ける際には荷物には鍵はかけないようになっているので、貴重品があると盗まれてしまう、だから貴重品は絶対に預ける荷物には入れないで、機内持ち込み用の鞄に入れるように、としている。女性のアナウンアサーが真顔で話しているので、どうやらブラックジョークではなさそうで、NHKがそんなブラックジョークを流すはずがない。
 でも考えてみれば、2つとも変な話である。シアトルのカーナビの盗難は警察に取り締まってもらえばいい話で、車からちょっと離れるのにわざわざカーナビの装置を外して持参するのはおかしな話である。米国の警察はそんな軽微な盗難は取り締まらないとでもいうのだろうか。そんな治安状態では市民が安心して生活を営むことができないのではないだろうか。シアトルにはイチローの所属するマリナーズがあり、日本国総領事館もあると聞いている。
 飛行機に乗る際の貴重品云々の話もいつから預ける荷物は鍵をかけないようになったのだろうか。搭乗する際に厳重な荷物チェックをするので、そこで危険な物品は持ち込めないようにできるはずではないのだろうか。それを鍵をかけずに預けさせるのではなんでも自由に持っていって下さい、と言っているようなものだ。機内持ち込みだけでは盗まれて困るようなものは収まりきれない人がほとんどだろう。
 NHKは社団法人日本放送協会で、一般に公共放送として認識されており、国がやっているような印象がある。だから、NHKの放送は間違いないものだ、との思い込みがあるが、とんでもないことで、NHKといえども時には誤った情報を流さないとも限らない。海外安全情報となっているので、いかにも外務省のお墨付きのような公式の情報のように思うのだろうが、せいぜい海外の特派員が街で流布している話を聞いてきて、まとめている程度なのだろう。まさか視聴率に低い衛星放送だから影響もない、いい加減でいい、とは思っていないだろうが、流す以上は確認して正確な情報にしたうえで放送してほしいものだ。
コメント
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