鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

京都清水寺の見た世相

2005-12-31 | Weblog
年末恒例の京都へ来て,清水寺で今年を1語で象徴する「愛」の字を携帯電話で写真にとろうとしたら,どこにも見あたらない。昨年は「災」だったと携帯の写真を示して,売店の女性に尋ねると「正月の準備で奥にしまった」とのこと。例年,清水寺が言葉を一語選び,貫主が毛筆で書くのが年末の恒例行事となっている。ただ、今年の「愛」についてはいささか評判がよくない。愛は愛でも福原愛か,宮里藍ならわかるが,少なくともLOVEの愛ではないだろう。ここへきて、建築設計デ―タ偽造事件,JR脱線事故など相次ぐ悲惨な事件に愛はいかにもそぐわない。そんな字をぬけぬけと飾っておくわけにはいかない。清水寺の誰かがそう考えたに違いない。
 今年の年末の京都はいつになく陽気がいい。いつもの底冷えがない。清水寺の愛はこんなところへ作用したのかもしれない。
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