公園の池の淵にあるベンチで休んで居ると、
橡の黄葉と思われる2枚が目の前に落ちてきた。
それだけなら句にはならなかったのだが・・・、
その2枚は10センチほどの間隔を保ちつつ落ち、
途中で40センチほど舞い上がり2枚とも、
連れ立ったように「の」の字を描くようにして、
池の水面に同時に落ちた。
と言うことで生まれたのがいわゆる「ごとく俳句」で、
しかも「ごとく」を2度も使ってしまった。
ごとく俳句については、鷹羽狩行氏は2000年ごろに刊行された、
ある俳誌で「ごとく俳句」について以下のように解説していた。
「ごとく俳句は、比較された二つの物事の間に飛躍がある場合に効果がある。
それで「ごとく」の三音で余分な形容、修飾を排除し、
両者間の新しい発見だけを一句に表現するときに限って用いたい。」と・・・。
俳誌の詳細については不明だが、現役時代に使っていた2000年度の手帳には、
「作句の留意点・21項目」
「添削のポイント・11項目」
「俳句上達の秘訣・12項目」
についての記載があり、自注で「抄」とあるので、
俳誌に掲載された原文そのままであるか否かは不明であるが、
機会があったら紹介してみたいと思う。