MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

合歓の花(写真俳句)

2009年06月30日 | 写真俳句
伊良湖岬のある渥美半島には前に勤めていた会社の保養所兼研修所があった。研修担当者として様々な研修をやっていたが、その一環として「座禅」なども行なった。
曹洞宗医王寺の座禅堂で朝の45分間を研修生とともに参禅するのだが、研修生は長くても1週間程度の宿泊で終了する。しかし、私は研修のたびに参禅することになり、延べ日数で100日程度は行なったかもしれない。

参禅中は様々な思いが次から次へと脳裏を駆け巡り、とても「無」の心境にはなれなかった。「無」になろうと思えば思うほど様々な雑念が脳裏を駆け巡る。時には警策で打たれ、毎回足も痺れ、従って「只管打座」の境地にも至らなかったが、朝食前の参禅は気持ちの良いものだった。

座禅堂の隣は墓地になっていて、毎朝早くから近所のおばあちゃんたちがやってきて世間話をしている。そんな声が座禅堂の中までよく聞こえてくる。墓地には新鮮な花が常に供えられていた。その花の多さには住職も「誇れる檀家です」といっていたほどだった。もっともこの地方の農家の平均年収は2000万円ということだから、毎日花を供える余裕があったのかもしれない。

今は会社も「フラワーセンター」も無くなってしまったが、社会人一年生として様々な新入社員研修を受けた後輩にとっては思いでの地として残っていることだろう。ちなみに「教育」ではなく「共育」が一つの方針でした。
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みいさんぽ (52-梅雨の晴れ間に)

2009年06月29日 | あらかると

土日はどこに行っても混んでいるので外出を控え、梅雨時なのでいつ雨に降られるかわからない状況が続くため久しぶりの散歩となりました。また、これから9月ぐらいまでは、暑さによる病気などの心配もありフィールドへの散歩はますます少なくなる予感がある。今日のような晴れの日は貴重である。で、早速散歩へ・・

では今日の散歩で写してきた花を、いつものように解説を交えて・・・梅雨時なのに様々な花が咲いているのに驚かされました。

まずは近くの畑で見つけたグラジオラス。雨のせいかそれとも花が重いためかやや倒れ掛かってはいるものの、様々な色の混合はやはり写真の対象になる。
ある年、私も日当たりの良いアパートの小さな庭で栽培したことがあったが、一番美しく咲いたグラジオラスが「綺麗なのでいただきました・隣」との紙切れと交換に切られていた。それ以来個人での栽培は途絶えている。

グラジオラスの近くに咲いていた花。名前は調査中。


公園内にびっしりと植栽されたサルビア。これだけまとまると安らぎよりは眩暈やまぶしさを覚える。


合歓の花も咲いていた。花といい夜閉じる葉といい不思議な植物である。


南天の花。南天の花が真っ赤な実をつけるまでには半年近くの期間が必要である。桜は4月に咲き5月~6月ごろに実をつけることと比較すると、成長が極めて遅い。
田舎で、祝い事に炊かれて隣近所に配る赤飯には、必ず南天の葉が添えられていたものだが、今でもそんな慣習が残っているのだろうかと気になった。


タチアオイの一群。これも散歩道の途中にあるものだが、撮影日は1週間ほど前なので、今は様相が変わっているかもしれない。


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グラジオラス(写真俳句)

2009年06月25日 | 写真俳句
雨上がりの午後に出かけたフィールドで見つけたグラジオラスは綺麗だった。すぐ隣にはダリアも咲いていて両方とも満開だったが、写真的な面白さではグラジオラスが良いので、撮ろうと近寄った。ところが雨上がり直後にも拘らず沢山の蟻がうごめいていた。なんとなく先を越されてしまった想いだった。
花だけの写真よりも小動物が1匹でも写っていると、動きのある写真になるので好きだが、虫と花とを撮ると主題がぼけてしまう恐れがあるので、虫がいるときはできるだけ近づいてマクロ撮影をすることになる。

写真を撮った後で思ったことだが、グラジオラスには写真のように多くの蟻が蜜を求めてやってきていたが、ダリアの花には一匹も居なかった(下の写真)
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梅雨晴間(写真俳句)

2009年06月24日 | 写真俳句
春には余り咲いていなかった小さな薔薇園の薔薇が満開だった。午前中はやや強めの雨が降っていたが午後からは晴れてきたので大町公園に出かけた。この公園は里山の谷津に出来ている自然公園のため、今日は風通しが悪くむしむしとしていた。
その雨上がりの湿度の高さが良かったのか薔薇の近くを通っただけで薔薇の香りが強く感じられた。

薔薇は香水にも使われているので、様々な女性を思い出すきっかけにもなることがある。近づいてそれとなくわかる香りが好きだったが、第一線を引退した今では、すべてが垣根の向こうの人たちになってしまった。

写真は、薔薇の手前に赤いバラのぼかしをいれて撮ってみたが、この手法は私の友人の得意な手法で、今日はそれを意識して撮ってみました。
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夏草(写真俳句)

2009年06月23日 | 写真俳句
小さな河川の堤防では夏の雑草が花盛りである。近くには田圃も多いがさすがに堤防まで除草剤をまく人は居ないから、様々な植物が混在しつつ「今を盛り」と伸びている。
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