MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

あきあかね

2014年09月29日 | 写真俳句

とある公園では今年85歳になる顔見知りの老師に出会うことがある。

出会うと必ずといっていいほど立ち話をするが、
流石に有名進学校の元教師とあって、
話し方は軽妙で洒脱、比喩も洗練されていて聞いていて楽しい。

だが、
一昨年より昨年、昨年よりも今年と歩く速さが落ちていて、
固有名詞などを思い出せないことも多くなった、と・・・・

最近の私もど忘れがあったりで、
それがために会話が止まってしまうこともある。

老化は体力的なものばかりではなく、
いわゆる「ど忘れ」なども多くなるようである。
一時的にその語彙が出てこないだけで、
やがては出てくるので「消失」しているわけではないようだ。

時は初秋から中秋へ・・・・
公園内では秋茜が乱舞していた。
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下総航空基地開設55周年記念行事 その2

2014年09月28日 | あらかると

今回、基地記念行事で展示されていた航空機等を紹介。

私が任官していた頃の航空機は今では博物館入りのようなものばかりで、
ネットでは、ほとんどが白黒写真が多い。
ということで、
現役の航空機は名前も製造元もわからない。
特に今回の航空機展示では機種名などの情報は掲示されておらず、
自分で調べるしかなかった。

まずは、小型練習機などから。

「T-5練習機(富士重工)」海自小月教育航空群 第201教育航空隊所属


「TC-90 King Air(ビーチクラフト)」海自徳島教育航空群 第202教育航空隊所属


「U-36A(Learjet)」海自第31航空群(山口県岩国基地)、第91航空隊所属。
で・・・・尾翼の「91」で航空隊の名前はわかるのだが聞いたことが無く、
機の近くにいた隊員さんに聞いたところ、
第91航空隊は平成13年3月に開隊され、
航空標的訓練・電子戦訓練支援の任務を担っているようだ。

最近時々飛んでいる姿を見かけるが、
ジェット機特有の直線的でスピード感のある飛び方は、
なかなかすばらしいものがある。


「C-130H(ロッキード)」航空自衛隊第一輸送航空隊(石川県小松基地)第401飛行隊所属。
 このC-130Hには、海自のように航空隊を示す数字が無く、
どこの航空隊なのか調べるのに時間が掛った。
最近では海自がYS-11機の後継機として「C-130R」を導入しているようだ。

巻頭の写真もC-130Hで、尾翼にある飛行隊の馬のようなシンボルマークは、
なんと・・・デフォルメされた「ペガサス」と判明した。


エプロンでの航空機展示光景。右端は警備担当の隊員と思われるが、
物々しくなく、スマートな警備は海自ならではであろう。
われわれの時代もそうだったが「海軍五省」は今でも引き継がれているのかもしれない。


格納庫だけは半世紀ほど前と余り変わっていない。


体験搭乗を終えてP-3Cが帰還した。
左端に航空機誘導員の手が写っているが、
その方法は昔と余り変わっておらず、
何を指示しているのかが良くわかった。

誘導はパイロットに向けて両手でやるのだが、
「第一エンジンスタート(左手でエンジン番号を示し、右手を回転させる)」
「スタートOK」「すべて良好に作動」この間パイロットが計器などをチェック。
「タイヤのストッパー取れ」「前に進め」「右ブレーキで右に進め」
「行ってらっしゃい」
機が戻ると、
「私が誘導する、こちらに進め」
「方向転換」「機を止めろ(ストップ)」「ストッパーを入れろ」などなど・・・
すべて手信号で行われるのである。
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下総航空基地開設55周年記念行事

2014年09月27日 | あらかると

海上自衛隊下総航空基地開設55周年記念行事が行われ、
様々なイベントが企画されているというので、
友人を誘って見学に行った。

下総基地は十代最後の2年半ほどを勤務した地であるため、
私にとっては青春時代の1頁となる思い出の地でもあるので、
基地記念行事の際には可能な限り現地に赴くことにしている。

記念行事の内容としては、
・航空機展示
・記念式典・祝賀飛行
・花電車
・体験搭乗
・ミニP-3C展示・講演
などで、体験搭乗については事前の申し込みで抽選に当たった人が体験できる。

新鎌ヶ谷から下総基地までは無料のシャトルバスが出ており、
駅周辺には制服姿の隊員が配置されていて、乗り場を案内してくれる。
友人とは新鎌ヶ谷で待ち合わせ、
10時過ぎにシャトルバスに乗って基地内に入った。

すでに式典は開始されており、
エプロン(格納庫前の駐機場)に到着してまもなくすると、
編隊飛行による祝賀飛行が行われた。


上の写真でも判るように、例年以上の混みようで、
式典会場周辺は通勤ラッシュ並みの状況だった。

編隊飛行の後には基地隊の消防隊による演技が行われた。
下の写真は演技の一部の消防車放水展示で、
これまでの記念行事にはなかった新しい展示だった。


下の写真は展示されていた救難飛行艇US-2。
夏制服の女子自衛官が機の近くにいたので、
アクセントとして入れて見た。


で・・・・5年前の同機。
海自らしいスマートな塗装で、私としてはこちらの塗装がすきなのだが・・


更に5年前といえば、カラーガードの下総マリンブルーの訓練されたキレある演技も秀逸だった。



閑話休題。

私が任官していた頃は、女子自衛官と言えば看護婦で、
自衛隊関連の病院や基地の診療所にしかおらず、
階級的にも上位の人が多かった。
ということで
当時に今ほどの割合で女子自衛官が任官していたら、任期の3年では辞めなかったかも??
そして教育隊同期で同じ51空勤務だった同僚が、
内部幹候から護衛隊司令官を務めあげたように、私も切磋琢磨したかもしれない・・・
ただ唯一、
夜学に通いつつも「ぬるま湯に浸かっているような日々」が我慢できなかった。

下の写真は「体験搭乗」を終えて着陸態勢に入ったP-3C。
右下には、新鎌ヶ谷と基地を往復していたシャトルバスか写っている。


巻頭の写真は、55周年記念行事用にデコレーションされたP-3Cの機首。
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21世紀の森と広場の飛翔者たち

2014年09月26日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

台風一過で朝から涼しい風と澄んだ空気とに恵まれ、
秋らしい碧空となった。

予定では、常用薬が一部切れたため通院する心算でいたが、
こんな陽気の良い日は陰気な病院で長時間待たされるより、
アウトドアで自分のやりたいことをやる方がどれだけ健康的なことか・・・。

午前中はもしかすると洗ったかも知れない物まで洗濯し、
午後からチェックしたいものがあって近場の21世紀の森へと出かけた。

と言うことで、
今日、21世紀の森で撮影できた野の「飛翔者」達と、
すでに見頃を迎えていたある貴重な花を紹介します。

最初に出会ったのは「ミドリヒョウモン」で、
前回撮ったときの個体よりもやや色あせた様なミドリヒョウモンで、
調べた結果、メスであることが判明した(巻頭の写真と下の写真)。


次に私に付きまとうように現れたのが「ウラギンシジミ」で、
直ぐ近くの舞い降りて吸水を始めた。
表翅の赤オレンジ色があることから雄の個体である。
別の場所でも3頭ほど見つけたが、すべて雄で、
雌はこれから出てくるものと思われる。


「イチモンジセセリ」


「アオスジアゲハ」
吸蜜に夢中で、20cm近くまで寄って撮影が出来た。


「キチョウ」


「ヒカゲチョウ」


そして、右側の翅が大きく欠損していた雄の
「ミドリヒョウモン」


まともに飛べるのだろうかと、翅に触れるほど手を近づけてみたが、
吸蜜に夢中で逃げることはなかった。
そうなると私も無碍に追い払うわけにも行かず、飛翔の確認は出来なかったが、
このとき思ったのは「蝶にも意思が在るのかも知れない」と言うことだった。


閑話休題

学生時代、上代文学の講義中に部屋に一匹の蝶が飛び込んできた。
それに気付いた教授は講義を中断しその蝶に見入っていた。
ざわついていた教室も一瞬静まり返った。
数分後教授はこう言った。
「あんな小さな虫にも皆さんを沈黙させる力があるんですねぇ、
小さな蝶の魂が『魂極る』皆さんの心を捉えたのですよ、不思議ですねぇ」
と・・・・・
いわゆる日本の「八百万の神」は、
どのようなものにも魂が宿っているとの考えから生まれており、
教授は上代人の心を一瞬にして説いてしまったことになる。

話は戻って、
どちらかと言うとやや警戒心の強い「アオスジアゲハ」や、
傷ついたミドリヒョウモンが吸蜜に夢中だったのは、
昨日の荒天で吸蜜出来なかったことが影響していると考えられるのだが・・・・。


今日チェックしたかったものは園内に自生している、
「キツリフネソウ」の開花で、丁度見頃となっていた。
普通のツリフネソウと異なり、花の付き方がまばらでやや華奢である。
時間がなくじっくりと取材できなかったので、
機会があったら再度訪問の上記事にしたいと思う。
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可憐なミゾソバの花

2014年09月25日 | あらかると

様々な秋の野の花が咲いている。
蓼や薄や真菰、ノギクや仙人草や藤袴などなど・・・・

そして最近開花を始めたのがミゾソバで、
花弁のふちがピンク色の小さな花は可憐ですらある。
ただ花が小さいので遠目にはその美しさを鑑賞することはできない。


下の写真は比較のために、
一緒に咲いていた露草の花を入れて撮ったものだが、
ミゾソバの花が5~6輪が束になって咲いているにも拘らず、
露草の花の大きさには届かない。


巻頭の写真はミゾソバの花粉や蜜を集めているシマハナアブで、
花蜜も多いようである。

いよよ本格的に咲き始めた「カントウヨメナ」、
これからはユウガギク(葉を擦るとゆずの香りがする)、
ノコンギク、カワラノギクなどが咲いてくる。
毎年のように野菊の判別方法を習得するのだが、
一年後にはほぼ忘れており、判別に戸惑うことも多い。


ハッカ(ペパーミント)の花も咲いていた。
3年ほど前、野から採取してきプランターで育て、
ハッカ入りのシロップを作り、夏の暑い日に冷水に加えて飲もうと保管した。
が・・・・、
3年たった今でも封印されたままである。

今でもプランターからは毎年芽が出ているが、
ベランダでは日光不足のようで、葉が十分に育つことが無い。
やがて葉は下から順次枯れてしまうのだが、
枯れた落ち葉でも揉むとミントの香りが立ち上がってくる。
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