MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

大町公園の薔薇が最盛期です

2024年05月18日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


市川市の大町公園にある薔薇園の薔薇が最盛期を迎えていました。すでに散り始めているものもありましたが、まだ蕾の薔薇もあります。巻頭の写真は園内の一部です。

下の写真は「ノックアウト」と言う名の薔薇です。
以下名前のみですので、作出会社など興味のある方はネットで検索してください。


「フリージア」
フリージアと言うアヤメ科の花がありますが、薔薇にもあったとは・・・。


「シンデレラ」
童話の世界では知っていましたが、薔薇にもあったので撮ってみました。作出国はドイツでした。


「マダム・サチ」
鈴木善幸元首相夫人の名前が付けられています。


「シュビレ・ドュ・プリンス・ドウ・モナコ」
花の色がモナコの国旗に似ていることから、故グレース公妃の夫君である元モナコ公国元首の名前が付けられていました。


「チャールストン」
アメリカ発祥のダンス「チャールストン」が名の由来。


「ブライダルピンク」
美しく澄んだピンクと整った花形が「花嫁」を連想されて名付けられたようです。


「マガリ」
女性の名前から付けられた名のようです。


「サハラ」
砂漠に薔薇は咲かないが、砂漠に咲くほどの力強さを持ってほしいと付けられたようです。
コメント

秋めく大町公園

2023年10月13日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


猛暑続きの夏が終わり、やっと秋らしくなり、7月20日以来久し振りに大町公園を散歩してきました。

先ず出会ったのが、下の写真の溝蕎麦の花で吸蜜する褄黒豹紋蝶(ツマグロヒョウモンチョウ)の雌でした。


同じく、褄黒豹紋蝶の雄。


木陰で羽を伸ばして休んでいたのが青筋揚羽。他にも並揚羽や長崎揚羽、黒揚羽等の飛翔が見られました。


下の写真は野草の花では良く見られるチャバネセセリ蝶で、この時期には一番多い個体のようです。露出オーバーになっていますが吸蜜している花は柚香菊(ユウガギク)です。


下の写真は、もともと南国にしか住んでなかった「黒斑蘇鉄小灰蝶(クロマダラソテツシジミチョウ)」で、私にとっても初見の蝶でした。長崎揚羽もそうですが、温暖化により北上してきた個体です。


下の写真はもみじ山で見つけた「細身糸蜻蛉(オソミイトトンボ)」で、このまま住み着き越冬するかもしれません。


エゴの実を貯食するために何度もやってきては実を運んでいた「山雀(ヤマガラ)」です。


更にもみじ山では「エナガ」の集団にも出会いました。


もみじ山の楓の中には紅葉を始めたものもあり、いわゆる「薄紅葉」との風情でした。


久し振りの訪問でしたが、これからは冬鳥もやってくるので訪問回数も多くなることでしょう。

巻頭の写真は公園北口近くのベンチから撮りました。
コメント

初夏の蝶たち

2023年06月16日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


千葉県市川市にある谷津状の自然公園「大町公園」で撮った初夏の蝶たちです。

巻頭の写真と下の写真は「褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)」で、下の写真左下の黒い虫は天道虫の幼虫です。


「姫赤立羽(ヒメアカタテハ)」褄黒豹紋によく似ていますが、模様が異なります。


「緑小灰蝶(ミドリシジミ)」緑金色の美しさから公園内でも人気のある蝶で、出現する時期にはカメラマンでにぎわいます。


「長崎揚羽(ナガサキアゲハ)」名前のように本来は長崎地方で見られる蝶でしたが地球温暖化の進行により、現在は東北まで到達しているようです。


「裏銀小灰蝶(ウラギンシジミ)」名前のように翅裏が銀色の蝶で写真は鮮やかな色の雄の蝶です。


「紋白蝶(モンシロチョウ)」最も馴染みのある蝶です。


「黄立羽(キタテハ)」園内では良く見られる蝶です。


「小三筋(コミスジ)」ヒラヒラヒラと優雅に舞う蝶で三筋の模様が特徴。


「姫蛇目(ヒメジャノメ)」


「大和小灰蝶(ヤマトシジミ)」シジミチョウは名前のように小さいので、同定には翅の模様などを見る必要があります。


コメント

見事な山藤、山早苗、菅葉虫など

2023年04月15日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


桜は終わったが、大町公園では山藤が見頃になってきた。巻頭の写真のように、大木の先端から流れるように地表近くまで咲いている。西側の斜面林の山藤はまだだったがまもなく見頃となることだろう。
ただ、残念ながら谷津湿地の西側の遊歩道(旧木道)は、禁止されている「狸への餌やり」が今なお行われるとのことで柵が設けられ半分以上が立ち入り禁止になっている。

閉ざされた分、様々な自然との出会のチャンスはやや少なくなってしまったが、14日に訪問したところ様々な昆虫や野の花に出会うことが出来た。

下の写真は今年初見の人気者「山早苗蜻蛉」


園内を散策中に友人と出会い紹介していただいたのが珍しい瑠璃色の「菅葉虫(スゲハムシ)」でした。


同じ菅葉虫の紅色の個体も見られました。で、帰宅後調べてみると、6色以上も掲載されていました。ただ肉眼的に確認出来るのは茶(光線によっては金色に見える)、青、赤、緑の個体程度と思われます。


菅葉虫と同じ葉の上で、虻の仲間を捕食していた「若葉蜘蛛」も見られました。


亀虫の仲間も現れています。下の写真は「黄腹縁亀虫(キバラヘリカメムシ)」


今が花の最盛期の「春紫苑(ハルジオン)」の花の上では「黄腹木目切蛾(キバラモクメキリガ)」の幼虫と思われる虫が、花弁を食べていたが、食べた後に残った短かな花弁には、美しささえ感じてしまいました。
自然界は不可思議ばかりです。


蒲公英の花弁を食べていたのはキリギリスの仲間の「薮螽斯(ヤブキリ)」で、個体数が多いため彼方此方で見られました。


産卵中(尻尾を若草に伸ばしてます)の「北黄蝶」も見られましたが、春はさまざまな昆虫の子孫繁栄の「世継ぎ」の季節でもあります。


下の写真は和蘭辛子(オランダガラシ=クレソン)の花で吸蜜している「筋黒白蝶」で、私にとっては今季初見でした。


今春は天候が安定しなかったり、大規模な黄砂がやってくるなど、自然界に遊ぶにはやや大変なこともありますが、やはり春が一番楽しい時期と思って行動したいものです。
コメント

褄黄蝶、糸蜻蛉、一人静、梨の花など

2023年04月06日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


野山や公園の散歩には絶好の季節となった。
いつもの公園も春に現れる様々な花や、昆虫、或いは樹木の若葉や葎の早緑など、写真の材料には尽きることがありません。

巻頭の写真は散華を迎えた公園北口の駐輪場の染井吉野です。桜の下の自転車はネットで購入した私のママチャリです。

公園に入るや否やすぐに目の前に現れたのが「褄黄蝶♂」で、姫踊子草で吸蜜中でした。白地に黒いハート模様が美しかったです。


褄黄蝶は二コマしか撮れなかったが、ピントがぴったりで毛むくじゃらの頭部も・・・


稲作が行われているビオトープでは、シオヤトンボの雄にも出会いましたが、やはり春は動植物にとって繁殖の時期でもあるのです。


時期的にはやや早いと思ったが、「金蘭」や「銀欄」の開花が見られるのではと園内の自生地に向かったが、まだ早く、久し振りに出会ったのが蜻蛉に博識なM氏。

金蘭の自生地は糸蜻蛉の越冬地でもあり、越年蜻蛉(オツネントンボ)や、細身越年蜻蛉、細身糸蜻蛉などが越冬を終え、繁殖期に入っていました。
下の写真は細身糸蜻蛉♀で、M氏から案内を受け撮りました。


同じくM氏から珍しい花があると案内されたのが、初見の「一人静(ヒトリシズカ)」で、独特な花の形に魅了されました。紫褐色の茎や、茎の先端の4枚の葉の間から白いブラシ状の花序が1本伸び、もう少し伸びるようです。


ビオトープでは開花の時期には早すぎる「黄菖蒲」の花も見られました。谷津状の湧水の多い公園の為、真冬でも暖かな環境が影響しているのかもしれません。


桜も梨も同じバラ科なので、花の時期も似ており満開を迎えていました。下の写真は満開の梨畑と、畑越しの公園北口の染井吉野です。


梨の花も品種によって花の色がやや異なるようですが、この花は豊水の花かも知れません。


染井吉野や山桜の季節の後には、大島桜から人工的に開発されたサトザクラの「八重桜」の季節に入りますが、その仲間でも代表的な大型の八重桜の「関山(カンザン・セキヤマ)」です(下の写真)。結婚式場などで供される桜茶の原料でもあります。


都心周辺の染井吉野は散りましたが、これからの八重桜に期待しましょう。私のお勧めは「新宿御苑」になります。
コメント