MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

藋(ソクズ)の花と花蜜の入ったカップ

2014年07月31日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

大町公園ではソクズの花がほぼ満開で、
花蜜を求めて蝶や蟻などがやってくる。

まず出会ったのが「ベニシジミ」で、吸蜜に夢中だった。


花は白く、ベニシジミの色が濃いために、
花は「白トビ(白のディティールが無くなる)」になってしまったが、
花以外に、黄色のカップのようなものがついていた。
しかも拡大してみると、カップの中には液体のようなものが入っていた。


このカップのようなものは「腺体」と呼ばれる蜜線のことだった。
蜜線は桜の葉の根元などについているので名前は知っていたが、
カップ型の蜜線を見たのは初めてである。

調べてみると、ソクズの花には花蜜がなく、
このカップの中に入っている液体のようなものが花蜜とのことであった。
が・・・・、
ベニシジミの口吻は花に伸びているので、花にも蜜があるのかもしれない。
また、右下には蜜を求めて小さな蟻がやってきているが、
蟻をおびき寄せるのは、
害虫を排除してもらいたいと言う「ソクズの戦略」という説もあった。


筋黒白蝶も別のソクズの花で吸蜜していたが、
こちらの蝶の口吻は、花蜜の入ったカップに伸びていた。



閑話休題

我が家から大町公園までは3km程だが、
南風の時は、上空が羽田空港への着陸コースとなっているようで、
我が家で見るときよりも高度は低くなっている。
下の写真は、ANA-JA825A


暑さ凌ぎに日陰で暫く見ていたが、
機体番号が「PK-GPO」という不思議な旅客機が通過した。
日本籍の場合の機体番号は「JA・・・」となるので、間違いなく外国の航空会社である。
「PK-GPO」は「ガルーダ・インドネシア航空のエアバスA330-243」だった。



JAL国内線では機内Wi-Fiが7月23日から順次導入され、
機内からWiFiネット通信が出来るようになった。

と言うことは、
たとえば友人が出張などで航空機で帰って来る時は、
上空を通過時に連絡も出来ることになるわけで、
機体番号などの連絡を受けたら、
下から撮って直ぐに機内に転送したら面白いかも・・・・
ただ、その行為は単なる私信に過ぎず、いわば遊びに過ぎないのかも。
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「夏水仙、夏萩、鵯花」と「このブログへの訪問者、70万人超えを達成!!」

2014年07月30日 | あらかると

近隣を散歩。
公園の一角でピンク色が美しい「ナツズイセン(夏水仙)」を見つけた。


ナツズイセンは形状からも判るように彼岸花の仲間で有毒植物。
アルカロイドの一種であるリコリンが含まれ、
間違って食べたりすると中毒症状をおこすという。



槿や夾竹桃なども咲いていて写真も撮ったが、
うまく撮りきれなかったので、
先日、二十一世紀の森と広場で撮った花の写真を・・・・

「ヒヨドリバナ」
ヒヨドリバナや仲間のフジバカマには、
海を渡る蝶の「アサギマダラ」が吸蜜で寄って来ることがあるのだが、
今年はまだその姿を発見出来ていない。


「ナツハギ」
1ヶ月ほど前に咲き始め、次々と咲き続けている。


巻頭の写真は、コスモス畑のなかに咲いていた向日葵。


閑話休題
正午過ぎには上空に「環水平アーク(水平の虹)」が出現したが、
5分ほどで消えてしまった。



このブログへの訪問者が昨日、70万人(延べ人数)を達成し、
ページビューは233万ページ超えとなりました。
60万人を達成したのが昨年の5月28日でしたので、
今後は年間10万IPを目標に綴って行きたいと思います。

有難うございました。
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小三條蝶、黄蝶、紋黄蝶の産卵、紋白蝶など

2014年07月29日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

今日の気温は32度以上を記録したものの、
都心の最小湿度が40日ぶりの40%以下ということで、
これまでの湿度の高かった日々よりは過ごしやすかった。

と言うことで午後から「二十一世紀の森と広場」へ。

で・・・暑い日はエアコンを効かせた部屋で過ごしているため、
やはり午後の直射日光科下の暑さには辟易で、
木陰を中心に逍遥していた。

そんな逍遥中に出合った蝶の全ての写真を紹介します。

まず公園の入り口付近の遊歩道で吸水していたのは「小三條蝶(コミスジ)」で、
近寄ると逃げたが、歩を止めて待っていると戻ってきた。


コミスジは意外と警戒心が強く、以前にも同じ場所で出会っているが、
周辺を飛び回っているだけで、撮る事はできなかった。
今回は何とか撮れたものの、
吸水中のコミスジは1枚しか撮れず、
6m位離れた葉の上に止まったを3枚撮れただけである(巻頭の写真)。

今日最も多く出会った蝶は「キチョウ」で、
その殆どは吸水中であり、
ある場所では珍しく3頭が並んで吸水していた。


体長はベニシジミよりやや大きい程度で、
他の蝶同様に、季節によって大小の変化がある。


次に遭遇したのは「モンキチョウの産卵」シーン。
シロツメクサの葉に産み付けていたが、産卵行動は意外と迅速だった。


お尻を曲げているのは卵を産み付けている最中であり、
他の種類の蝶も同じような体勢で、幼虫の食草に生みつけているのである。

モンキチョウが、繁茂した雑草のなかからマメ科の「シロツメクサの葉」だけを選び、
その葉だけに産卵する能力がすごい。
ちなみに、マメ科の植物がモンキチョウの食草となっている。


「アカボシゴマダラ」
今年の夏は何時行っても見られるようになった。


「ナガサキアゲハ」
普通は樹上を飛んでいることが多いが、吸水のため地上に舞い降りてくる。
ナガサキアゲハも今年は個体数が多いようである。


「ウラギンシジミ」
翅が大きく欠損していたが、この程度の翅の傷では元気に飛び回っている。


「ムラサキシジミ」
翅の表の華やかな色に比べ、裏翅の色も模様も地味すぎる蝶である。


「キタテハ」
7月27日に大町公園で出合った「コムラサキ」と模様や色が似ているが、
表翅の紫色の斑点模様や裏翅の「く」や「L」の白い模様があるので判別は出来る。


「モンシロチョウ」
数が多いので余り撮らないが、白い花で吸蜜中は清楚感があり写真になる。


そのほかに「ヤマトシジミ」「ゴマダラ」「クロアゲハ」「スジグロシロチョウ」「コジャノメ」などに出会っているが、
飛翔中であったり、暗い場所だったりで撮ることができなかった。

普段は5、7、8枚の写真を掲載しているが・・・・
恐らく今日中には「700,000ip(このブログの訪問者数)」を記録するはずで、
それを記念する目的もあり、12枚の写真をアップしました。
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真夏の薄明光線

2014年07月28日 | 写真

昨日は大町公園までの往復のポタリングが1時間強で、
休憩を含めた散歩時間が2時間ほどだったが、
高温炎天下の体力的なダメージは予想以上に大きく、
ほぼインドアな一日となってしまった。

薄明光線といえば、
空気の澄んでいる秋から冬にかけて多く見られるのだが、
昨夜から空気が入れ替わったことにより、
今日の18時少し前に見ることができた。


雲の動きに従って、変化していく様は面白く、
いつの時点で最も美しい形となるかが不明なので、
写真を撮るためには、薄明光線現象が終わるまでを追って撮るのがよい。


今回はちょうど近所のスーパーに買い物に行くときに見られたため、
場所の移動によるアングルの変化も撮ることができた。
巻頭の写真は当地の幹線道路に面した歩道から撮っているので、
団地の8階から撮った上の二枚の写真に比べると、
限られた範囲しか撮ることができなかった。

日が傾き、薄明光線が消えかかった頃に現れた筋状の雲は、
やや高度の雲のようで、沈み行く太陽の光を受け真白に輝いていた。


薄明光線はベランダ側からも見えていたが、
太陽の位置関係から、斜光となっている。
ベランダから日没が見えるようになるのは、
10月下旬まで待たなければならないが、
秋から冬にかけては素晴らしい夕景を見ることができるのである。
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小紫と小薄翅蜉蝣の繊細すぎる翅

2014年07月27日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

早朝の天気予報では高温に対する注意報と、
千葉を除く関東各県に雷雨注意報が出ていたが、
南風が吹いていて、木陰なら凌ぎやすそうに思えたので、
大町公園に行ってみた。

高温が続いているためか、日曜日にも拘らず人はまばら程度で、
午前9時過ぎに園内で私が確認できたのは10人足らずだった。

大町公園は緑に囲まれているため、
少なくても街中よりは気温が低いはずなのだが、
やはり暑かった。


バラ園と自然観察路の半周ほどを回ってきたが、
途中で、私にとっては初見の「コムラサキ」と出合った。

最初はさして珍しくも無いキタテハの類であろうと思いつつも、
今日は出合った蝶が余りにも少なく、だめもとで1枚撮った。


何となく模様が異なる感じがして観察していると、
翅の裏側の模様にキタテハの特徴はなく、表の模様も異なっていた。


更に、巻頭の写真のように「口吻(蝶の口)」がオレンジ色をしていて、
キタテハなどではない事が確認できた。
さらに、
湿っている場所で吸水をはじめた為、更に近寄って観察していると、
開閉を繰り返していた翅が一瞬ではあるが瑠璃色に輝いた。

が・・・、翅が開くたびに瑠璃色にはなっているわけではなく、
太陽光線とか私の見る位置の関係で時折見えるだけある。
見えたときにシャッターを押しても遅く、
秒12コマの連写でやっと瑠璃色に輝く羽を捕らえることができた。


帰宅後調べてみるとタテハチョウ科コムラサキ亜科に属する「コムラサキ」と判明した。
花にはあまり集まらず、樹液や熟した果実に誘引され、
しかも、日の当たる樹上を飛翔していることが多いと言うから、
私の散歩圏内ではなかなか出合うことの無い蝶だったのである。
ただ、雄だけが湿気のある地面に降りるようなのでこの個体は雄なのかも知れない。


大き目のカゲロウのようなものが壁に止まっていた。
これも初めて見るもので「コウスバカゲロウ」だった。


「薄翅」の名前の通りに薄い翅だったが、
撮ったその場で確認すると翅の模様や翅の縁の部分が繊細で素晴らしく、
翅の後部だけを撮ってみた。
4枚の翅の重なり具合や、翅の曲線の美しさ、
等間隔に見えて決して等間隔ではない模様の間隔のファジーさは、
彼らの世界だけに受け継がれてきたものなのかもしれない。
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