MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

五月尽(ごがつじん)

2012年05月31日 | 写真俳句

五月も今日で終わりである。
5月末日は「五月尽(ごがつじん)」ともいい
俳句の季語にもなっている。

五月尽と共に爽やかな季節が終わり、
これから鬱陶しい梅雨の季節を迎え、
やがて盛夏にいたるのだが、
「五月尽」という言葉には、
なんとないやるせなさとか、
それでいて自然への畏敬のようなものを感じる。

今年は寒気団の度重なる到来で、
爽やかである筈の5月も台無しであったが、
それでも穏やかに晴れると爽やかさは5月のものであった。

公園の草叢では虫たちも生まれ育ってきているが、
やはり5月の発生が一番多いようである。

柔らかな葉を食べていた虫の子たちも、
時の流れと共に厚くなり硬くなっていく
葉を食べながら成長して行くことであろう。

写真の虫は殿様バッタの子であろうか????
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タチアオイとゼニアオイ

2012年05月30日 | あらかると

どちらかというと真夏の花という印象のある、
アオイがあちこちで咲き始めている。

巻頭のと下の写真はタチアオイで、
タチアオイ属である。


で、アオイ科を検索・・・・
調べてみると、
綿属の綿、
とろろアオイ属のオクラ、
フヨウ属の芙蓉やハイビスカス、ムクゲなどもアオイ科だった。

満開のゼニアオイは「ゼニアオイ属」である。


綿の花とオクラの花は似ているし、
芙蓉の花やムクゲの花はタチアオイの花と似ていることは判っていたが、
同じアオイ科だった知り納得!!
桜がバラ科だったと知ったときほどの驚きはなかったのである。
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紫陽花色付く

2012年05月29日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

北の寒気団が南下する異常気象は、
昨日今日と各地に荒天をもたらし、
水害や雷事故などを全国的に発生せしめている。

晴れていても数時間後には黒雲が広がり、
雷鳴と共に荒天となる。

急激な天候の変化時には
雲の流れが速くなったり、
突風が吹くなどの前触れがあるので、
注意さえしておればある程度の防御はできる。

今日も午後から荒れるという予報だったが、
近くの公園に薔薇の花を撮りに行った。

バラ園は満開状態とあって、
薔薇を目当てのカメラマンの団体や、
100名近い園児などで賑わっていた。

ということで
薔薇の撮影は諦め谷津内の遊歩道を散策。

私にとって今年初お目見えの昆虫たちを撮って来た。

「イチモンジセセリ」
セセリチョウの中ではチャバネセセリなどと共に、
発見し易い蝶の一種である。


「キタヒメヒラタアブ(マメヒラタアブ)」
姿、格好は蜂のようであるがハナアブの仲間。
マメヒラタアブとの別名があるようにアブの仲間では最も小さい。


「オオトビサシガメ」
嫌な匂いを出すカメムシの仲間で、
余り興味は無いが・・・3cmもある大型だったので撮ってみた。
頭部をもたげている姿はまさに「亀」のようである。
手に取ったりすると鋭い口吻で刺すので要注意。


「ツマグロヒョウモン」
グラウンドを歩いていると目の前に舞い降りてきた。
「キタテハ」か「ヒメアカタテハ・春型」だろうと、
調べてみたら「ツマグロヒョウモン」と判明。


巻頭の写真は色付き始めた「紫陽花」
梅や桜の開花や薔薇の開花を追っているうちに、
もう紫陽花の季節に・・・・
「光陰如矢」なのである。

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ユウゲショウ、赤花、白花、桃色花

2012年05月28日 | あらかると

この時期になると野原や空き地などに、
小さい花ではあるが赤い色の花が咲いている。
「ユウゲショウ」(巻頭の写真)である。

単に「ユウゲショウ」というと、
オシロイバナの別名のユウゲショウと混同するため、
アカバナユウゲショウとも呼ぶようだが、
国立環境研究所の侵入生物のテータベースでは、
「ユウゲショウ」として登録されている。
福島以北では見られない植物でもある。


観賞用として明治時代に輸入されたものが野生化したようである。
だが、
野生化しても花が綺麗なことや、
他の植物に悪影響が無いことから、
駆除されずに野生化が進んだといわれている。

ある日、白い花のユウゲショウを見つけたが、
白花のユウゲショウは検索すると続々出て来るので、
さほど珍しいもののようではないようだ。


赤花と白花だけなら記事にはならなかったのだが、
更に数日後今度はその中間色の淡いピンク色の花を見つけた。


ピンク色のユウゲショウは田圃の畦に、
ハルジオンなどと一緒に咲いていた。


三色もあるのに、
名前が付けられていないためか、
白い花は
アカバナユウゲショウから、
「シロバナユウゲショウ」とか、
「シロバナアカバナユウゲショウ」とか
曖昧さが見受けられる。

で更に検索の結果・・・・緋色、青色、紫、黄、などもあり色に関係なく「ユウゲショウ」としいる
「日本の四季」というHPを見つけた。

青色や黄色・・・・も日本に自生しているのかは不明。
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蜜蜂と鼈(スッポン)

2012年05月27日 | あらかると

近所のフィールドまで散歩。

初夏となると若葉は青葉となり、
初春の草の芽や木の芽ほどの面白さは無い。

川沿いの小さな公園にマーガレット(?)が植栽されてあり、
花には様々な蜜蜂やハナアブなどが集まっていた。

撮るものに新鮮味がなくなってきているので、
蜜蜂の複眼を撮って見ようと・・・
何枚か撮ったが、
なかなか複眼の模様までは写らなかった。


何枚撮っても複眼にピントが合わないのである。
蜜蜂も一応刺す針を持っている蜂なので、
顔を近づけるわけには行かずオートフォーカスで撮るのだが・・・
というかマニュアルでピントを合わせているうちに逃げてしまうのだ。


なぜ眼にピントが合わないのだろうかと・・・
もしかすると蜂は、
「ピントを合わさせない」何かを持っているのだろうか???

などと
ありもしない物語の世界に入っていくのだが・・・

別の場所では、
蜜蜂の半分以下の体長しかない小さな蜂が、
体中「お弁当」状態なのである。
私のように食いしん坊の蜂なのか?
はたまた模範的「働き蜂」なのか?


色々と蜂の世界を空想しながら撮っていると、
ふとただならぬ気配を感じた。

「誰かに見られている」・・・・

花の向こうの鉄柵の、更に向こうの水面で、
大きなスッポンがこちらを見ていた。
昨年の秋に見た「大スッポン」のようである。

「今年も元気だよ」と言っているかのように、
顔だけを水面から覗かせ、あきらかに私を見ていた。

臆病のスッポンにしては大胆であるが、
伊達に長生きはしていない様子が感じられて面白い。


反対側に回って撮ったら・・・
両手(前足?)で浅瀬の岩を抱えて、
何時でも深みに逃げられる体制をとっていた。


蜜蜂もスッポンも必死で生きているのがいい。
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