MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

紫燕、紫小灰蝶、裏波小灰蝶、紅小灰蝶、姫蛇目など

2016年09月30日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


昨夜は室内湿度が70%近かったが、
今朝は予報どおり涼しいほどの気温となり、
室内湿度は40%以下になって秋らしい空気になっていた。

早朝は曇っていたもののやがて青空が見え、午前中は晴れ。
が・・・午後からは曇で、明日は雨の予報も・・・。

公園内は秋咲きの野草の花が咲き始めていたが、
今日は特に小型の蝶があちこちで見られた。

「姫蛇目(ヒメジャノメ)」
余りに小さかったので、一瞬「シジミ蝶」の仲間かと・・・。


「紫小灰蝶(ムラサキシジミ)」
泥濘で吸水中だった。羽裏の模様が消えかかっているが、
吸水していることからオスのようである。


「紫燕(ムラサキツバメ)」
上の写真の蝶と同じ場所で吸水していたが、
人が近付いてきたため警戒して近くの草叢に逃げた。
尾状突起と羽裏の模様に特徴があり、成虫で越冬する蝶で知られている。



以下は、公園外の「栴檀草(センダングサ)=ヒッツキムシ」を主体とした雑草地で見られた蝶達。

「裏波小灰蝶(ウラナミシジミ)」
蝶の数が多かったためか、静止して待って居ると近くに止まった。
普通は望遠レンズのマクロ設定で撮るのだが、
35mmレンズのまま、蝶を刺激しないようにゆっくりと25cm程まで近づいて撮っている。


「紅小灰蝶(ベニシジミ)」
色彩的に美しい蝶だが、個体数が多くムラサキツバメやムラサキシジミほどの人気は無い。


「紋白蝶(モンシロチョウ)」
模様のある前翅が下がっていたため「紋」は隠れているが、
前翅の先端の黒い模様がやや透けて見えている。
この蝶も夏のモンシロチョウよりも一回り小さかった。


巻頭の写真は「裏波小灰蝶」で、
翅裏の波模様が(裏が波)名前の由来であり、この蝶の名前も覚えやすい。
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「夕景の彩雲」と「脱皮して変身した揚羽の子」

2016年09月29日 | あらかると


明日は大陸性の高気圧が張り出してきて、
秋らしく湿度の低いからっとした晴れになると予報されている。
更に気象庁発表のアジア太平洋域の天気図に寄れば、
後方にある3つの高気圧も東へと進んでいる。

9月11日から続いた天候不順により、
当地の昨日までの18日間の合計日照時間は僅か21.5時間しかなかったが、
今後は秋らしい晴れの日が期待できそうである。

夕方の17時前、久し振りの夕日が街中を照らし出した。
晴れた日なら当たり前の光景だが、そこには忘れられた輝きがあった。


当地上空は全天雲が掛っていたが、西の空には雲の切れ目があり、
その切れ目から太陽が覗いていたのである。
しかも・・・・
周囲の雲が焼け、吉兆の兆しがあると言う「彩雲」も生まれていた。


上の写真中央やや左には、飛行機雲が輝いていたが、
その飛行機雲までが僅かに彩を帯びていた。


閑話休題。

観察してきた「揚羽の子」が、本日劇的な変身をしていた。
3頭のうちの1頭が鳥の糞のような色合いから、全身緑色になっていたのである。
尻部には、脱皮したものと思われる黒い皮が残っていた。
この脱皮後の体長は15mm程度だった。
下の写真は本日16時53分に撮影。


朝の10時20分頃に撮ったのが下の写真で、やや緑がかっていたので
そのまま緑色に変化していくのだろうと思っていたが、
まさか脱皮して変身するとは・・・知らなかった。
この体の色の変化が脱皮の前触れだったのである。


ちなみに、昨日午前5時50分に撮影したのが下の写真で、
やはり大きさは15mm程度・・・この体長が変身の目安なのかもしれない。


巻頭の写真は17時03分撮影で、
この時間帯が彩雲出現のピークだった。
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散り黄葉雨の日三日の素描かな

2016年09月28日 | 写真俳句

秋雨が続くと庭園の落葉の清掃もままならないが、
そこには数日間の足跡が残っており、古い落葉ほど色を失っている。

中には病葉(わくらば)も見られるので、上5は当初「病葉や」だったが、
調べたところ「病葉」は夏の季語であるため季重ねを避けつつ、
山桜の黄葉した落葉に焦点を当てた。

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真南から扇状に広がった巻雲が茜色に染まった

2016年09月27日 | 写真


早朝からの濃霧がなかなか晴れず・・・写真的にはアウトな状況。
ということで、
午前中の予定を午後に延ばし、午後から晴れてきたのでベランダで観天望気していると、
黒いTシャツに直射日光が当たり、吸収された熱で真夏のような暑さになった為、
午後からの予定もキャンセル。

涼しさの残る午前中から晴れておれば出かけてしまっただろうが、
やはり、涼しさに慣れてしまったためか30度近い暑さは身にこたえ、
昨日の公園散歩でも高温(当地は30度を記録)多湿で、
不快感が纏わりつき2時間ほどで引き上げている。

明日の当地は午前中から晴れるとの予報なので、
夕焼けも出現するのではと17時過ぎにベランダにカメラを設置。

「17時22分撮影」
飛行機雲から生まれたと思われる鱗雲状の巻雲が輝いていた。


「17時33分撮影」
当地の日没予定時刻は17時31分なので、日没直後の西南西の空。
ちなみに今日の日の出は東で、日没が西となっていた。


「17時34分撮影」
地平の日没は17時31分だが上空の雲はまだ太陽光を受けており、
徐々に茜色を濃くしていった。


「17時39分撮影」
上空は南風が吹いていたようで、
真南を起点とて扇状のすじ雲が広がり茜色に染まった、


「17時41分撮影」
時間と共に地平の明るさは失われて行った。


「17時43分撮影」
明るさは急速に失われ、輝いていた巻雲にも影ができ、
やがて夕焼けは終わった。


「観天望気」では翌日の天気を知るための諺として「夕焼けは晴れ」というのがある。

巻頭の写真は「17時40分撮影」の南南西から上空にかけての「筋状茜雲」
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桃色彼岸花と大町公園の秋薔薇、針桐の蕾、雨後の蝶など

2016年09月26日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


9月11日以来久し振りに「大町公園(市川市動植物園)」へ出かけた。

公園に行く途中の路傍で見つけたのが、
今あちこちの路傍や公園で満開を迎えている彼岸花の桃色バージョン(巻頭の写真)。

私にとっては初見だが、特に珍しいものではないと言う。
しかし、花弁の淵が白くその中が紅を帯びた桃色で、なかなか美しい。
もし、真っ赤な彼岸花が主流でなく、桃色の花が主流だっら・・・・
阿木燿子作詞、山口百恵歌の「曼珠沙華(マンジュシャカ)」は生まれていなかったかもしれない?

下の写真右上端が正統な曼珠沙華。


月曜日は休園日だが、公園内ではいつもの常連さんにも出会い、
殆ど久し振りの訪園だったようで、異句同様に長雨を嘆いていた。

15日も間を空けると、園内も様変わりし、
特にバラ園は様々な種類の秋薔薇が開花を始めていた。
開花はまばらで数も少ないため見ごろはもう少し先になると思われるが、
写真の題材としては問題がない。

「リオサンバ」


「正雪?」


「花霞」


秋に咲く針桐の冠状の花序も成長し、多くの蕾みを付けていた。


雨が続いたためか昆虫類は少なく、蝶類ではウラナミシジミ、ヤマトシジミ、
チャバネセセリ、コジャノメが見られ、
飛蝗類、蜻蛉類、蟷螂類は隠れているのか数が減ったようである。

下の写真は「チャバネセセリ」で、目の前に突然飛来し、
止まったかと思うと直ぐに羽を広げて日光浴を始めていた。


太陽光は生きとし生けるもの全てにとって無くてはならないものなので、
至極当たり前のことなのだが、懸命に生きる虫たちに寄って再認識させられた。
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