MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

ノスタルジックな外国人カメラマン

2014年01月31日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

暖かさに誘われて大町公園へ。

ダウンウェアを着たまま歩いていると汗ばむほどの陽気で、
前ボタンを外して散歩公園内を逍遥。

撮る目的がなかったので、
先日友人から見せられた白黒写真の表現が面白く、
設定を白黒モードにして撮ってみた。

巻頭の写真は公園入り口の石段だが、
やはりコントラストのある光景が白黒にはあっているようである。

公園内の遊歩道。


バラ園の冬薔薇も撮りたかったが、
ばっさりと剪定されいて、樹高も半分以下になっていた。


園内を一周してベンチで休んでいると、
露出計を首から提げ(露出計なんて久し振りに見た)、
三脚に小型一眼レフ(ペンタリズムはあったが機種不明)を取り付けて歩いていた、
外国人カメラマンが目の前にやって来て三脚を立て、
冬木立と思われるものを撮り始めた。

まずカメラを覗きながらの構図づくり。
次に対象物の露出を計り、カメラの露出・絞り等の設定をしてから、
レリーズシャッター(カメラのシャッターボタンにケーブルレリーズを取り付けてシャッターを切る)での、
撮影をしていた。
今のデジカメのシャッターボタンにはケーブルレリーズを取り付ける穴は開いておらず、
フィルムカメラかも知れないと見ていると、
撮影後、フィルム巻上げレバーを操作していた。

フィルムを使っての撮影はデジカメでは表現しきれない階調を重視しているためで、
三脚設定から構図決め、露出計測、カメラ設定、レリーズシャッター、フィルム巻上げ、
などの動作には一つの無駄もなかった。
素人ではなくプロカメラマンだったのかもしれない。


声を掛けたかったが、私は簡単な英語しか喋れないし、
何よりも撮影に没頭していて声をかけにくい状態でもあった。

この外国人カメラマンのような撮りかたは、
フィルムカメラに露出計が組み込まれるまでは殆どの人が行っていたもので、
ケーブルレリーズも必需品の一つだった。
また、
露出計が持てない人は、経験と感によって露出を決めていたのである。

で・・・・外人さんがやや遠くに離れたところを失礼して望遠レンズでとったが、
リュックにウェストポーチ(多分予備のフィルムが入っている)と、
ややノスタルジックな世界が蘇ってきた。
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ヒドリガモの楽園と暇の産物

2014年01月30日 | あらかると

冬場は花も昆虫たちも見られないので、
フィールドに出ても被写体は渡り鳥などの野鳥が多くなる。
かといって「鳥専(鳥を専門に撮る人たち)」ではないので、
特定の鳥を撮ったり探したりすることはなく、
ポタリングや逍遥で目に付いたものを撮ることになる。

ということで、
昨日の水元公園で見かけた野鳥類を・・・・

水元公園で今一番数の多い野鳥は「ヒドリガモ」のようで、
まるで、ヒドリガモの楽園のようである。

ヒドリガモは潜水して餌を取ることはなく、
水面に浮かぶ草の種や葉や茎、海草などを食べるようで、
水元公園では丘に上がって草を採餌している姿をあちこちで見ることができる。

まずは集団で行儀良く並んで水面から地上に上がってくる(巻頭の写真)。

地上に上がってからも、列を乱すことなく、
2~3列の縦隊で採餌場まで歩くのだが、
通りかかった人は人で、その列を横切ることなく見送っている。
野生の鴨にまで気を配る民族なんて聞いたこともないが、
それが日本人の優しさなのかもしれない。

ウオーキングやジョギングをしている人が横切ることもあるが、
数羽が逃げて列が乱れるが隊列はすぐに修復されていた。
水元公園では人はヒドリガモの生態に慣れ、
ヒドリガモは水元公園の人は「われわれを襲わない」という「慣れ」があるようだった。


ヒドリガモの素晴らしいのは、採餌(さいじ)中は諍いがないことで、
先を争うこともない。


下の写真は、みさと公園に上がってきたヒドリガモで、
自転車で通過中の若い女性は、
鴨を驚かさないように自転車を迂回して行った。


水元公園の東端にあるアサザの自生地の「ごんぱち池」近くでも、
ヒドリガモたちの採餌光景が見られた。


潜水して採餌している「カイツブリ」なども居るが、
ヒドリガモに比べれば数は圧倒的に少ない。


シジュウカラが遊歩道の直ぐ脇で、
枯れ葦の皮を剥いで採餌している姿に出合ったが、
この姿も以外に珍しいのでは・・・・・

啄木鳥の仲間などは、樹皮の下に居る昆虫の幼虫などが動く音を聞き分けて採餌すると言われているが、
シジュウカラにもそのような能力があったとは・・・・


昨日紹介したハクセキレイの目の力や、
シジュウカラが見えない虫のかすかな音で採餌する力、
或いは水中に飛び込んで小魚を捕らえるカワセミのなど、
自然界には様々な驚異が溢れている。

年金暮らしで暇だからこそ、
専門家ではない私にも見えてきた驚異の世界である。
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白鶺鴒(ハクセキレイ)と遊ぶ

2014年01月29日 | あらかると

昨日行く予定だった「水元公園」へ。

昨日はママチャリのためやや強めの風に勝てず引き返してしまったので、
今日は、走りが軽快で18段変則のクロスバイクで出発。

水元公園に行くときは必ず反対側の「三郷公園」に寄ることが多く、
今日は、以前から行きたいと思っていた公園近くの立食い蕎麦屋で昼食。

昼食後に三郷公園をほぼ一周し、小合溜に面したベンチで小休止。
小合溜に居るカモ類を観察しながら、
目的の一つである「真鴨」を探していたが見つからなかった。

で・・・・
目の前に現れたのが「ハクセキレイ」で、


頻りにこちらを見ている。


餌でも欲しいのだろうと、ベンチ下の米粒ほどの小石を投げると、
目の前まで飛んできた。
小石をいったん啄ばんだものの直ぐに落とし、
「これ違うだろう」の態でこちらを見つめていた。


小鳥とはいえ見つめられるとやはり情が働くもので、
何か食べ物になるものはないかとポットやウェストポーチを探したが、
入っているはずもなく、
仕方なしにまた米粒大の小石を・・・・水面へ。
すると落ちた付近まで飛んで行き落ちた付近を覗いている。


私の方は写真を撮りたいから、数回小石を投げたのだが、
その都度落ちたところに飛んでくる。
最短で1.5m近くまで寄ってきたが、
流石に足元までは寄ってこなかった。


餌をやる仕草をやめると2~3mと徐々に離れて行ったが、
ものは試しと、米粒大の小石を投げるとやはり飛んでくる(巻頭の写真)。


飛んでくるのは人から餌をもらうことに慣れているためなのだが、
これほどに慣れている鶺鴒を見るのは初めてであり、
何よりも3m程先から米粒大のものを認識する「眼力」の凄さには驚かされた。


下の写真は「セグロセキレイ」で、
見分け方は、目の下の頬が黒いか白いかにより、
黒ければセグロセキレイで、白ければハクセキレイである。


野鳥にとって冬は餌の極端に少なくなる時期なので、
今度行くときはパンの耳でもポケットに入れて行こうと思うが、
やはり野鳥は人に慣れさせてはいけないという思いもある。
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マガモを探しに行ってサギに遭う

2014年01月28日 | あらかると

今年、渡り鳥の越冬地である大津川や国分川上流では、
マガモ(真鴨)の姿が見当たらないので、
江戸川や水元公園方面に探しに行ったのだが、
江戸川にたどり着く前に南風が強くなって来たため引き返してきた。

車なら風など関係もないのだが、やはり自転車は風には弱いのである。

ということで・・・・
往復時に撮った国分川上流(松戸市)の野鳥達を・・・。

カワセミが飛来する場所の橋の袂近くに、
遊歩道の欄干が水面に写る場所があるのだが、
その中を鴨達が採餌しながら泳ぐと、
その波によって水面に写った白い欄干が乱れる。

同じ模様は二度と撮ることができず、
しかも空の青と白との織り成す揺らめきの面白さもある。


上の写真の鴨は「ヒドリガモ(雄)」で、下の写真は「オナガガモ(雌)」。


頭部の緑に「真鴨かも?」と撮って確認してみたが、
結果は嘴が大きく平たい「ハシビロガモ」の番(つがい)だった。


国分川の両岸には遊歩道があり、
自転車を押しながら歩いていると「コサギ」が飛び立った。


続いてダイサギが・・・・


で・・・・
コサギの飛来した方向がまずかったようでダイサギの攻撃にあっていた。
どうやらダイサギの縄張りだったようで、
コサギはあわてて下流方向へ飛び去っていった。


川藻や葦などの若芽を餌とするカモ類は、
餌が豊富なためか殆ど諍いはないが、
今年はなぜか大津川にも国分川上流にも、
鷺たちの餌である小魚が少なく、
獲物が少ない分、大津川中流域ではカワセミが飛来しなくなり、
国分川の鷺たちも採餌が大変なのかもしれない。

そんな状況を知ってか知らずか、
桜の枝では留鳥の「四十雀(しじゅうから)」が、楽しげに囀っていた。


巻頭の写真は「オナガガモの雌雄集団」
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初春の我孫子里道逍遥記05「親水公園→手賀沼公園→JR我孫子駅」

2014年01月27日 | あらかると

手賀沼遊歩道を、親水広場の「水の館」を目標に撮影しつつの逍遥。

途中、以前に友人の案内で撮影に来たことのある、
今は廃止となっている菖蒲園を経由し、
見覚えのある立ち木の下のベンチで小休止。

一部の田には稲作などの名残があったが、
目の前には、荒地のような元菖蒲田が広がっていた。


16時ごろ親水公園に到着。
手賀沼を模したといわれる池では噴水が稼動していて、
水滴が真冬の西日に照らされて輝いていた(巻頭の写真)。


で・・・・
やはり手賀沼の日没の写真は撮りたいので、
さらに1km先の「手賀沼公園」まで歩くことにした。
親水公園から手賀沼公園間も遊歩道は整備されているのだが、
あちこちで工事が行われていて、住宅街の一般道へ迂回され、
殆ど手賀沼の岸辺を歩くことは出来なかった。
岸近くを通る部分もあったが金網のフィンスが沼側に張り巡らされ、
手賀沼の風景などは余り撮ることができなかった。

ということで、
日没に間に合うようにやや歩くスピードを上げ、
何とか日没時間には間に合うことが出来た。


残照や、


黄昏時の手賀沼は一種独特で、
一日歩ききった感慨と嬉しさを演出してくれたように思えた。


黄昏が迫る中、南の空に光るものを発見。
見覚えのある光線は、
海上自衛隊下総基地に着陸態勢をとったP3Cの航空機灯だった。


手賀沼の昼の一日が終わり、われわれの撮影行も終わった。


下の地図の黄色の線が今回、逍遥しつつの撮影で辿った行程である。
グーグルマップをPCに表示したものを撮っているため、
文字等は不鮮明となっており、詳細についてはグーグルマップ等を参照して欲しいと思う。
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