松戸市の河原塚郵便局の近くを流れている国分川は、
両岸には遊歩道と桜並木が整備され、
「清流化事業」などによってマコモや葦が植えられ、
水質は相当に改善され、海魚のボラの稚魚などが遡上している。
夏は葦やマコモの緑で覆われ、鯉や鮒や雑魚が住み着き、
冬場は、枯れたマコモや葦の上で渡り鳥が越冬している。
遊歩道は1km程しかないが川幅は広く、
遊歩道の無い下流は途中で分岐され、
両側はコンクリートで護岸され巾は狭くなっている。
このわずか1kmに、驚くほどの野鳥が越冬しているのである。
餌付けされている様子は無いので、
マコモや葦の種や水草が豊富なのであろう。
翡翠なども一年を通して住み着いているので、
小魚も豊富なのであろう。
昨年末、国分川では初めて出合った「マガモの番い」は、
まだ人には慣れていないようで、望遠レンズで狙うと、
警戒して川の流れの中に逃げ込んでしまった。
個体数の多いコガモは、以外と近場で採餌したり、
岸辺に上がって休んでいることが多い。
30mほど先の流れの中で、潜水をしながら採餌するカモ類を発見。
鴨は水中には潜れないので、カイツブリでは無いかと思っていたが、
確認のためネットで「潜水する野鳥」を調べてみると、
海鳥の仲間の「ホシハジロの雌」と判明した。
名前のハジロは羽白であるはずなのに、翅が白くないため更に検索すると、
雄は目が赤く、頭の部分が赤茶色、胸と尾が黒、他は白い翅だった。
海鳥の仲間ではあるが生息地は淡水域の河川であるという。
雌がいるということは、名前の由来にもなっている雄もいるはずで、
次回の訪問では、探して撮ってみようと思う。
コサギの幼鳥が枯れたマコモと葦のなかで、ひっそりと佇んでいた。
更に別の場所の枯れたマコモの葉の上では、
3匹のアカミミガメ(ミシシッピアカミミガメ・幼体は祭の露天で売られるミドリガメ)、
が気持ちよさそうに足を伸ばしきって、甲羅干しをしていた。
その横をコサギが静かに通り過ぎていったが、
亀たちは何も無かったかのように甲羅干しを続けていた。
人が7~10m程接近すると慌てて逃げていくのに、
日本に住み着いてから、コサギは怖くないということを学んでいたのかもしれない。
巻頭の写真はコサギの成鳥。
望遠200mm端でデジタルズーム2倍の400mm(35mm換算600mm)で、
マニュアルフォーカスで撮っているが、
余り動かない野鳥の場合は
望遠端で撮る場合はマニュアルでピントを合わせたほうが良い結果が出ている。
今回掲載の写真は殆どデジタルズームを使用し、マニュアルフォーカスで撮影している。