サラリーマン時代の楽しみは、
働くことによる俸給で「自分の夢を実現する」ことであり、
自己啓発的連鎖のように、
「夢を達成する」ことにより、さらに夢の高みへと挑戦していくことである。
会社に勤務している間は「会社の目標達成」のために、
個人的な自由は束縛されるが、その束縛の代償が給与なのであるから、
ある程度の忍耐は必要である。
が・・・・・
束縛は毎日ではないし、基本的には出社から退社までであり、
会社行事などの例外を除き、
退社後や日曜祝日まで束縛されないのが普通である。
(但し背広を着て家をでたときから「○○会社社員」というレッテルが貼られ、
丸々会社の代表であるという意識は必要である)
日本には、ゴールデンウィーク、夏季休暇(お盆休み)、年末年始休暇と、
サラリーマンにとって纏まって休める時期がある。
この時期に合わせて旅行する人も多いが、
出来れば国内旅行より安いかも知れない海外旅行をお勧めしたい。
慣れないうちは観光名所ばかりを巡るツアーもいいが、
異国に溶け込み異人と接するためには個人旅行が面白い。
私はゴールデンウィーク(以下GW)を外して海外旅行に行っていたが、
過去のパスポートを調べてみると3回だけGWに行っていた。
一つは友人に誘われて「台湾へのゴルフツアー」と、
社内旅行の「フィリピン(私の年代はフィリッピンと呼ぶ)」と「英伊仏」であり、
年末年始やお盆を外した前後の渡航が多かった。
巻頭の写真は最初の英伊仏のときにショッピングした、
ロンドンの「背広」の名の由来になったという、
「SAVILE LOW(セビルロー)」通り。
このときは、ヒースロー空港に着くや否や、
IRA(アイルランド共和軍)が爆弾を仕掛けたという騒ぎがあり、入国待機。
暇だと遊びに走るのが遊んでいる男の常であるかのように、
トランプで
「おいちょかぶ」が始まった。
写真を見ても判るようにこのときは掛け金が100円単位だったが、
イタリアのバスの中では千円単位になっていた。
結局一番勝った者が軽食代などを出して結果的には赤字だったらしい。
ウィンザー城などを回り、
コロッセオやフランスの凱旋門のモデルとなったローマの凱旋門を回り、
バチカン市国のバチカン宮殿などを回り、
フランス入国。
エッフェル塔やベルサイユ宮殿など観光名所を回り、
ゴルフなどを楽しんだ。
ただ、日本のようにハーフ(9ホール)で休憩(昼食)する方式ではなく、
慣れないラウンド(18ホール)方式だったので、いいスコアにはならなかった。
フランスでゴルフなんて、もう2度とないだろうが、
そういう意味では充実していた年代だったのかもしれない。