MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

初夏の新生たち(猩々蜻蛉、大塩辛蜻蛉、擬管巻幼虫、筋黒白蝶の蛹など)

2017年05月31日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


今日は午後から天候が荒れ降雨も有るとの予報、
さらに朝からやや南風が強くインドアな一日となった。
結果的には雨も降らず・・・
一日薄曇で関東各地では太陽の暈(ハロ)が観測されたとのネットニュースが流れていた。

という事で今日は昨日の大町公園で出会った初見の昆虫などを・・・。

まずは初見だった巻頭の緑色の蛹。
ネットサーフィンして調べた結果「筋黒白蝶の蛹」と判明した。
「紋白蝶の蛹」も同じ形状だが、黒い縁取り模様は見られない。

「エゴツルクビオトシブミ」
この昆虫も初見で、その小さな体に驚かされた。
オトシブミについての名前はその文学的ネーミングゆえ以前から知って居たが、
見たのは初めてだった。


「猩々蜻蛉(ショウジョウトンボ)」
最近ではあちこちで見られるが、大町公園では個体の少ないトンボ。


「大塩辛蜻蛉(オオシオカラトンボ)」
出現が通期よりも早いようで麦藁蜻蛉(シオカラトンボの♀)のようにも見えたが、
複眼の黒さがオオシオカラトンボの特徴で有る。


「擬管巻の幼虫(クダマキモドキの幼虫)」
これも初見で、名前の同定には1時間ほどのネット検索が必要だった。
飛蝗類の幼虫は似た者が多いが、産卵管の形状によりクダマキモドキとした。


やりたいことはいくらでもあるのに、5月もあっという間に過ぎてしまった。
この分では6月も早く過ぎることだろうから、
せめても雑誌に名前が残るように、句歌創作にもう少し注力しようかと・・・・・・オモウ。
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待望の緑小灰蝶(ミドリシジミ)現れる

2017年05月30日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


先週頃から、大町公園の常連さんが、
「もうそろそろミドリシジミが現れてもいい時期ですよ」とのことで、
行く度に探して居たが、やっと今日発見できた。

数人の常連さんからの情報に寄ると、今日が初出現のようである。
しかも、最初の発見者は散歩常連の二人連れの女性で、
顔見知りの常連さんと共にその蝶を探しているところに声を掛けて頂いた。

そのときは直ぐに逃げてしまい残念ながら撮れなかったが、
昼食後、常連さんと再会し再調査したところ2頭を発見した。

最初に発見した1頭は殆ど位置を変えずに数時間居たが、
日陰だったためか翅を開かなかった。
が・・・・二頭目の蝶が意外な展開を見せた。

「12時49分発見時の2頭目のミドリシジミ」
何故か下を向いて止まっていた。


暫く動きそうに無かったので近くのベンチで小休止し、
再度観察したところ・・・葉の上に上がっていた。
このことから、この蝶は直ぐ近くで羽化し、
飛翔可能になってきたことから上がって来たものと予測された。
「13時03分撮影」


上の写真を撮影した1分後、予測どおりに飛び出した。
が・・・まだ飛翔力は十分ではなく、すぐ近くの葉の先端に止まった。
しかし、その葉には蝶の重さに絶えられるだけの弾力は無く、しな垂れて蝶を翻弄した。
「13時04分撮影」


蝶は翻弄されつつもしっかりとしがみ付いている。


やがてその場を離れ別の葉に止まったが、
葉の裏側に止まったようでその後見失ってしまった。
約10分ほど休憩して再度探して見ると・・・なんと・・・、
木洩れ日の下で翅を開いていたのである(巻頭の写真・13時15分撮影)

日陰の移動と共に日向へと移動して居たが、最後は山藤の葉の上で落ち着いた。
恐らく明日以降は更に頭数が増えると思われ、
もう少し美しくなったミドリシジミを見ることができるものと思われる。

下は、日陰で2時間以上も場所を移動しなかったもう一頭のミドリシジミ。


ちなみに、昨年は6月2日、2015年は5月27日、2014年は6月2日に写真に収めている。
しかし、この日付が初飛翔と言うわけではなく、
大町公園のミドリシジミは、この時期が出現する目安になると言うことである。

昨日今日と蝶の話題になってしまったが、
今日は他に、スジグロシロチョウの蛹を発見したり、
大塩辛蜻蛉や猩々蜻蛉、数頭の山早苗蜻蛉にも遭遇している。
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赤星胡麻斑(アカボシゴマダラ・春型)の産卵とその卵

2017年05月29日 | あらかると


大町公園に隣接する広場で昼食をとって居ると、
目の前にアカボシゴマダラが飛翔してきた。

あちこち飛び回っていたが、暫くして20mほど先の幼木に止まった。
夏型とは違った色白の珍しい春型なので、
昼飯を中断し止まった蝶の近くに行って見た。

やはり最初は警戒して逃げる。
がこちらが静止して待つと再び戻ってきた。
やや距離があったが、とりあえずの一枚を撮った。
で・・・確認すると産卵しているような体形で止まっていたのである。


更に近づくと、近づくたびに飛び立つが元の木に戻ってきた。
そして産卵行動・・・・産卵中のためかより近づくことが出来た。


最も近づくことが出来たときの写真が巻頭の写真で、
蝶との距離は1m程もなかった。
産卵中の卵が写らないか挑戦したが、近づきすぎたのか、
あるいは所定の産卵を終えたのか、蝶は上空へと消えていった。

産卵していたエノキの幼木を手に取り、
産みおとされた卵が無いかしばらく探して見たが、
なかなか見つからず、約20分後に1mm程の卵らしきものを発見。
マクロ撮影を実施し確認すると、確かに蝶の卵であった。

被写体が小さいので20枚ほど写したがピントの合っていたものは5枚ほどだった。
「アカボシゴマダラ春型の卵」


1mmほどしかないが、縦筋と卵の色のグラデーション撮影に成功していた。
上の写真はほぼ真上から、下の写真は真横から撮ったものである。
1mmほどの卵の緻密な形状はなんとも不思議である。



産卵シーンに出会わなければ、見られなかった初見のアカボシゴマダラの卵なので、
記録としてブログに掲載してみた。
後は成長記録をカメラに収めてみたいが・・・・、
昨年はツマキチョウの産卵シーンとその卵を撮りながら、
ムラサキハナナの食草が多かったために、幼虫半ばで見失っている。

今回は顔見知りの昆虫好きの常連さんにも、その場所に案内し、
数名で羽化までを見届けることに挑戦してみようかとおもう。
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薔薇園と新生の生き物(野良の子、紋白蝶、筋黒白蝶)

2017年05月28日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


4日ぶりの大町公園散歩となった。
薔薇園の薔薇は花園そのものになっているが、
すでに、散ってしまったものや散りはじめているのものがある。

朝一番に入園しているので、薔薇園はまだ人も少なく、
もともと薔薇園が根城であり、今は散り散りに生活をしている野良猫が、
散り始めた薔薇の下でのんびりと過ごしていた。


上の写真の最も手前に居る野良は、今年一匹の子を産み、
先日薔薇園の近くにやってきていた。
下の写真は21日に撮った、その野良の子だったが、
その後は姿が見えなくなっており、
毎日のように公園を散歩している常連さんの団体は、
「誰かが持って行ったのだろうと・・・・」とのことだった。


園内の観察路では様々な新生も生まれている。
蝶類では黒揚羽や長崎揚羽、青筋揚羽、瑠璃小灰蝶、赤星胡麻斑などがみられ、
最近では「紋白蝶(下の写真)」や「筋黒白蝶(最後の写真)」が舞い出した。

まもなく緑子灰蝶、燕小灰蝶、緋縅蝶なども出現してくるはずである。
下の写真は羽化して間もない筋黒白蝶で、
名前の由来である翅の表の黒筋がやや薄かった。

友人からの勧めもあり、
今年からやや力を注いでみようと思っている「俳句」と「短歌」、
手始めに2月に初投稿した俳句が「角川俳句」に掲載された。
短歌は雑誌が手に入らず7月10日に初投稿予定(9月25日発表)

俳句も短歌も高1時代から投稿しており、
その頃は特選を数回頂くなどまあまあの成績だったが、
高校を出てからは、読売全国俳句に投稿(秀逸)した程度で、
創作はしていたものの公募からは離れていた。
ということで、
友人と切磋琢磨しつつ私の名(ペンネームも)を友人と共に雑誌に残して行こうと思っている。

また、機会があったら学生時代に書いた未発表の短編小説や長編小説(原稿用紙300枚)なども、
発表出来ればと思っているのだが・・・・。そんな時間があるのか無いのか????
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揺蕩ふ流るエゴの花(写真短歌)

2017年05月27日 | 写真短歌

エゴの花があちこちで落花期を迎えている。
純白の美しい5弁の花は、
遊歩道に散れば踏まれて星のごとくとなり、
水面に散れば銀河に煌く星のごとくに漂う。

公園の湧水の流れに落ちた写真のエゴの花は、
湧水の少なきゆえに遅々として流れていた。
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