MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

梅護寺数珠掛桜咲く

2008年04月17日 | あらかると
梅護寺数珠掛桜が開花した。残るのは犬桜だけと成ったがまだ蕾が出た程度で咲くのはまだ先のようである。
上野公園は新緑の時期に入り、青空が出るような晴れの日は眩しいくらいになる。西洋美術館の前には色とりどりのつつじも咲き始めた。まもなく盛春から晩春へと時は進む。

今年の桜は、4月20日の「東京国立博物館春の庭園開放日の最終日」の取材を持って終了する予定です。気になる桜が数点あり、その一つはさくらんぼの成熟過程で判明するのでその取材も予定しているので、場合によってはここで報告するかもしれない。
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新宿御苑の一葉

2008年04月14日 | あらかると
最近天候が悪く、桜の取材も滞りがちです。この写真は晴天を予測して家を出て、新宿御苑で撮った一葉です。これほどピーカンに晴れるのもこの時期ではあまり無いので、貴重な一日になりました。雨が空気中の塵を落としため、桜も青空に生えて美しかった。
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駿河台匂いなど開花する

2008年04月11日 | あらかると
今週は雨などが多く、久しぶりの取材となりました。霞桜、朝霧桜、松月、普賢象、駿河台匂、天の川などが開花しました。

上の写真は吉野枝垂(仙台枝垂)と後方の建物が表慶館、下の写真は今が満開の一葉と菊桃。いずれも午後東京国立博物館内にて写す。



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消えた桜

2008年04月09日 | あらかると
上野公園から今年も一本ずつしかない3種類の貴重な桜が消えた。
一つは「福禄寿」でこれは伐採したあとがあるので、枯死状態だったのだろう。次に「白雪」、名のごとく真っ白で大輪の美しい桜だったが、根こそぎなくなっていた。昨年の樹状から察するにこれも枯死による伐採の可能性が強い。つぎに「八重の大島」、これは樹齢10年足らずの若樹であったが、昨年の公園整備の工事で所在不明である。移植されたのかもしれないが未発見である。

公園のため、枯死した樹木が(といっても樹の内部腐敗が多く一見しただけではわからないことが多い、染井吉野なども実生による増殖は桜同士の自然交配の危険が高く接木による増殖が行われている。従って接木部分への雑菌侵入などにより内部が腐るという特質があり、寿命は100年程度といわれる)折れたりして、人が怪我をしないように事前に伐採されるのは、管理者の都としては責務であるので仕方がないのであるが・・・・

以下の写真は、今は見ることができなくなってしまった桜の写真。





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山桜かな・・・・かな?

2008年04月08日 | あらかると
山桜の特徴は、花の開花と同時くらいに赤茶色の葉が出てくるので簡単に見分けることが出来ますが、人の手で作出された桜ではないので自然交配が進み、細かく調べていくと迷宮に入り込んでしまいます。
基本的には、花が直径3~3.7cm、散房花序に13個の花が付く、花柄は0.5~1.5cmで無毛、小花柄1.4~3.2cmで無毛、萼は紅紫色で無毛、萼裂片は平開または反り返るなど多くの特徴があります。

山桜よりずっと遅く咲くため判別可能で、花柄や小花柄に有毛のものがある。これらを総称して「ケヤマザクラ(毛山桜)」と呼び、毛の薄いものが公園内にもある「薄毛山桜」(この桜は山桜と同時期に咲くためややこしい)、毛の多いものが「霞桜」、霞桜より毛の少ない桜が「薄毛霞桜」、葉の表面にのみ毛が見られるのが「朝霧桜」・・・・・そして、朝霧桜が大島桜に変異していった可能性があるらしい。
いずれにしてもこれらの拡大写真と実物とがなければ判別は難しいことになる。だが強風でも吹いて枝が落ちてこない限り現物を手に入れることは出来ないのが現実なのだ。

山桜系の桜は上野公園内にも数多くあり、しかもこの時期に満開を迎えている桜も多い。山桜よりも遅く霞桜よりも早く咲き、しかも幼葉の色が赤系だったり緑系だったりするので自然交配された実生の桜であると思われるが、これも「山桜かな」・・・と撮った写真を拡大しながら、山桜の特徴を消し去りつつ迷宮に入っていくのである。

写真は上下2枚とも判定不可能な桜の写真である。先頭の写真は葉は山桜系だが花はやや大島桜系、下の写真は幼葉は緑なので大島桜の用でもあるが、花の雌蕊が突出し霞桜系のようでもある。両方とも4月6日撮影。この時期山桜や大島桜は殆ど散っています。



更に、葉の色が山桜より薄くやや緑がかっていて、花序が散房花序のもの。(下の写真)


葉の色は緑に近いがやや赤っぽく、花序が散形花序のものなどがある。下の写真
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