MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

しなやかな春のトンボ(シオヤトンボ)

2012年04月30日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

大町公園では遊歩道を歩いていると、
シオカラトンボのような色をした、
やや体調の小さい「シオヤトンボ」が見られる。

前回訪れた時は見られなかったので、
私にとって今年の「初トンボ」となる。

遊歩道の温かいコンクリートの上にも止まっていて、
人が近付くと逃げていくが、
中には巻頭の写真のようなおおらかなトンボもいて、
1cmまで近付いても平気なものもいる。

下の写真がシオヤトンボの雌。


下の写真が雄である。


そよ風のままに羽を上下させて、
バランスをとっているのを見ているだけでも、
生き物の世界の絶妙さを感じる。


風に逆らわないしなやかさを持ちつつも、
風が止まない時は他に移動していく臨機応変さも有る。
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アミガサタケと万に一つの出会い

2012年04月29日 | あらかると

駐車場のある小さな公園で昼食を取りながら、
境界線の植え込みを見ていると、
桜の蘂などが溜まったところに網目模様の奇妙なキノコを発見した(巻頭の写真)。

おぼろげな記憶によるとこれがアミガサタケと呼ばれる茸であろうと思った。
が、初めて見るものなのでネットで調べる資料として写真を撮った。

その光景を車の中から見ていたらしく中年男性が声をかけてきた。

「何を撮っているんですか?」
「変なキノコを見付けたので調べようかと・・・
多分アミガサダケではないかと思うのですが」と、私。

そのキノコを見ながら
「あっそれは食べられないよ、ほこりのような胞子がたくさん出るキノコなんだよ」
「あっ、そうなんですか、はじめてみるキノコなので調べてみようかと思って撮ったんですよ」


互いに時間に迫られる状況ではなかったので、そのまま立ち話が続いた。

全国を車に乗って旅をしていて、
所要の為数時間前に青森の竜飛岬から帰ってきたこと。
自宅が公園の近くであること。

旅をしながらパソコン通信でブログの発信をしているが、
家族や親族に居場所を知らせる為のものという、
非常に個人的なものなのでURLは教えられないこと。

車にはパソコン、デジカメ、海釣具一式、寝具、着替え等‥が積んであり、
時には車中泊もするという。
ただ、
奥さんに先立たれての一人旅なので、
気ままではあるが「妻のいない寂しさは払拭できない」ことなどを吐露していた。

さらに話は続いて、
「出身地は?」
の問いに「茨城です」と答えると、

「俺もそうだよ、茨城のXX市に疎開していてそのまま住み着いて、
40数年前今の家に越してきたんだよ」

「あっ、奇遇ですね、私はそのXX高校の卒業生です」

「えっそうなの、俺はその高校の裏手にあるお寺の檀家で、今でも法事はそっちでやってるんだよ」

と・・・・さらに私が高校時代によく登っていた筑波山にもよく登っていたらしく、
お互いに急な親密感を感じることとなった。

当時はケーブルカーの線路が無かった等(戦争による供出の為)、
四方山話は一時間以上も続いた・・・。

私が時折行っている「大町公園」にはよく行っているとのことで、
「公園で逢った時はよろしく」と言って別れた。
お互い名乗ることは無かった。

その大町公園は「キショウブ」が見頃となってきた。


緑一色の雑草の中の黄色の花はこの時期ならではの美しさが有る。


リュウキンカもよく目立っている。


まったく見ず知らずの人に声を掛けられ、
偶然にも同じ郷里だった人はこれで2人目となった。

最初の一人は、海上自衛隊時代に教錬の柔道で怪我をして入院したときで、
たまたま隣のベットに入院していた人が、高校の同窓生で10年程先輩だった。


アミガサタケは食用として欧州では人気のあるキノコのようである。
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新緑を撮る

2012年04月28日 | 写真

取材地、市川市「大町公園」

緑の楓と春紅葉の楓


新緑の彼方には月も


世はまさにGWですが、
私は毎週がPW(プラチナウィーク)のようなものです。

新緑が里にあれば「風光る」、
1000m以下の山間地にあれば「山笑う」、
というのが季語の世界ですが、
谷津に有る大町公園は「山笑う」的でした。
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大津川春景色(その2・蒲公英の有る光景)

2012年04月27日 | あらかると

昨日の天気予報に寄れば、
本日は午前中に雨が上がるはずだったが、
一日中、しのつく雨となった。

雨に濡れている新緑も被写体には面白いが、
わざわざ撮りに行くことは殆ど無いので、
先日の大津川の春景色を・・・・

この時期の大津川の上流周辺は、
菜の花と蒲公英ばかりが目立つので、
「もう撮り尽くした」と思っても、
構図的に面白いと「もう一枚」とシャッターを切ってしまう。


蒲公英の綿毛(冠毛)を蝶や虫の眼になって仰角的に覗くと面白い。

綿毛がいつもより純白に見えたが、
それは前日の雨に洗われたためかもしれない。


雨後の晴れ間だったためか、
一面蒲公英の綿毛となっている所もあった。


綿毛の飛ぶ瞬間を捕えようと待ったが、
風が穏やかで捉えることはできなかった。


で、
上の写真の種は何かが変である。
後日調べた結果、
種を飛ばすための準備が十分に出来ていなかったと判明。

下の写真のように花弁(舌状花)が枯れ(左端)、
綿の部分が生長すると共に枯れた花弁が落ち、
完全に落ちて(右端)から、綿が成長するのだが、
上の写真では、
枯れた花弁が落ちずに綿をくわえ込んでしまったようである。

飛ぶに飛べない種もまた自然界の面白さなのかもしれない。



<蒲公英メモ>
第二次大戦中、コーヒー豆の不足したドイツでは、
蒲公英の根を乾燥して焙煎した「蒲公英コーヒー」を代用コーヒーとしていた。

蒲公英コーヒーは、二日酔い、肝臓、便秘に良いとされている。

欧州や中東では「セイヨウタンポポ」の葉を食用にし、
サラダ等に用いられている。
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翔け廻る雲雀

2012年04月26日 | 写真俳句

空気が澄んでいると、
フィールドの花も小動物もそして人も生き生きとしている。

雲雀もより高きを目指し、得意の囀りをやめない。
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