MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

東京国立博物館の「桜まつり」と庭園の桜

2010年02月27日 | あらかると
「東京国立博物館」の春の庭園開放が3月14日~4月18日まで行なわれ、「博物館でお花見を」と題して開かれる各種の催しは3月25日から4月11日まで行われます。  

「博物館でお花見を」期間中、本館では国宝の「花下遊楽図屏風」(狩野長信筆)、仁阿弥堂八の「色絵桜樹図透鉢」、勝川春潮筆の「飛鳥山花見」の展示があります。
更に「江戸・明治の博物図鑑に見る桜。博物図譜―桜を中心にー」と題した特集陳列があり、丸山応挙の「写生帖」などが展示されます。

下記の写真は開放される庭園。手前のピンク色が正福寺桜、奥が江戸彼岸枝垂桜(上の写真の桜も同じ桜の木です)。


下記の日程でボランティアによるガイドツアー「東博桜めぐり」も行なわれ、庭園内の桜と展示作品の簡単な解説を受けることが出来ます。
3月25、27、30日、4月1、3、6、8、10、13、15日の午前11:00~11:45と、午後14:30~15:15に行なわれます。

多分初の試みかと思われますが、3月27日と4月4日の12:00~15:00には庭園内にある茶室「応挙館」(丸山応挙の絵がある)いては抹茶を楽しむことが出来ます。参加費用は500円で前記の時間内先着300名限りで、300名に達したときに茶会も終了。方式は呈茶式で特定流派の実施は無い。

様々な催しの詳細については「東京国立博物館のホームページ」にてお調べください。

庭園の花見が先か、展示物を見てから庭園を楽しむか、抹茶を戴いた後に花を観賞するか・・・いろいろ楽しめそうです。
庭園内には特設の「カフェ」も出店予定なので、コーヒーを飲みながら桜を愛でるのもいいかもしれません。

東博の庭園には「大島桜」「江戸彼岸枝垂桜」「染井吉野」「御衣黄」、「御帝吉野」「昭和桜」「火打谷菊桜」「吉野枝垂桜」「正福寺」「河津桜」「兼六園菊桜」などがあり、御帝吉野以下7種の桜については上野公園内では東博の庭園でしか見ることが出来ません。

以下その7種を紹介します。咲く時期がそれぞれずれがありますが、気温の推移によって変わりますので、おおよその目安を記入しました。

「吉野枝垂桜」染井吉野より1週間程度遅れて満開になります。


「河津桜」すでに2月23日ごろ満開になりました。


「御帝吉野(ミカドヨシノ)」、染井吉野より2~3日遅れて満開になります。


「昭和桜」染井吉野より一週間程度遅れて満開になります。


「正福寺」染井吉野より2~3日遅れて満開になります。


「火打谷菊桜」染井吉野より5~6日遅れて満開になります。


「兼六園菊桜」遅咲きの桜なので、開放期間中に満開だったことを見たことがありません。



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夜景モードをテスト

2010年02月26日 | あらかると

ベランダから見える都心の夜景をα-380の「夜景モード」で撮ってみた(上の写真)。
その原画の部分(六本木ヒルズ・下の写真)を調べてみると、ノイズが多く鮮明さも無かったので、撮影データを調べてみるとASA800、F5.6(開放絞値)、露出1/1.7だった。ASA800では荒れるのも仕方なく、次の日はマニュアル撮影で挑戦してみた。またシャッタースピードも1秒以下のため、ノイズ低減システムも働かなかった。
α-380の「夜景モード」ではこのような遠景の暗い夜景撮影に対しては適していないのであろう。カメラの取扱説明書にもなんとなく書いてあるが、撮ってみないとわからない部分が多いような気もする。


これまで使っていたLUMIX-FZ30の夜景モードは、Pモード設定値のASA80で撮っているようで、露出時間は7秒程度だった。
下の2枚の写真がそれであるが、ノイズも少なく、こちらのほうの夜景モードのほうが綺麗に撮れている。
データが取れないので詳細は不明だが、このレンズの望遠端の開放F値は3.7なので、これを基準にマニュアル撮影時のISO100の場合の露出時間を計算してみた(結果は凡そF5.6の場合は13秒の露出)。




上の計算で得たデータで撮ったのが下の写真。右側の塔の左右に陰の部分があるが、これは暗くて肉眼では見えなかった3mほど先にあった工事用足場の直径2㎝ほどの鉄棒が画面に入った為。




下の写真はRAW現像時に明るさを+1.0EVしたもの。手前にあるゴルフ練習場の鉄柱が鮮明に浮き出てきた。


さらに、露光時間を8秒のものと6秒のものとを撮ってみたが、RAW現像時にコントロールすると何とか使えそうな画像になる。

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花見に行くなら晴れた日に

2010年02月25日 | あらかると
今日の午前中は無風に近かったのに午後から徐々に風が強くなって「春一番」となりました。

あと一ヶ月もすると上野公園の不忍池は写真のような桜景色を見ることが出来るかもしれません。

不忍池の桜は、池の水温の影響で公園中央通の桜並木よりも2日程度遅れて満開になることが多いようです。ただ気温の高い日が続くとこの差がなくなることもあります。

桜の開花と満開の期間はこの気温による影響が大きく、5分咲き程度で冷え込む日が続くと10日間ぐらい満開の日が続き、20度を越すような日が続くと3日程度で散り始めます。

さらに満開になってから雨が降ると開花期間が短縮されることがあります。咲く直前に雨の日が続くと、桜の色もやや薄くなることが多いです。

上の写真は2003年のものですが、満開でなおかつ澄み切った青空(春はなかなか無いので、桜の時期の青空は貴重です)が重なればこその桜景色となりました。

晴れたら絶好の花見となるわけで、計画を変更してでも出かけて欲しいものです。

この写真、カメラ的にはNIKON-E700という何世代か前の、2メガで広角気味の単焦点デジカメで撮ったものですが、前景から背景までよく写るので好きなカメラでした。電車に置き忘れていなければ今も使って居たかもしれません。

「大きい写真はこちらから」
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8駅を結ぶ上野中央通地下通路

2010年02月24日 | あらかると
 
昨日、上野公園の桜取材が終ってから、カメラ部品を購入するため京成上野駅前にある「ヨドバシカメラ」に寄った。PC売り場には何度か入っているが、地下一階にあるカメラ売り場は初めてだった。
次の所用が都営大江戸線の東新宿にあったので、都営線上野御徒町まで歩く予定で、地上に出ようと思ったところ目の前に地下道入り口があった。

そこを進んでいくとなんと「上野中央通地下通路」に出た(巻頭の写真)。開通したのは昨年の3月ということだったが、4月半ば過ぎまで公園の桜取材を何度かして居たのに気付かなかった。地下通路の案内板にも気付かなかったので、カメラ店に寄らなければ発見できなかったかもしれない。

この地下通路の開通によって、JR上野駅周辺の4駅(JR上野駅、日比谷線上野駅、銀座線上野駅、京成上野駅)と、御徒町周辺の4駅(大江戸線上野御徒町駅、銀座線上野広小路駅、JR御徒町駅、日比谷線仲御徒町駅)とが結ばれ、雨が降っても傘無しでこの8駅を往来できることになったわけである。

8駅を結んでいるにも拘らず歩いている人は少なく、地上に比較すると殆ど無人状態の通路だが(昼時にも拘らず大江戸線の乗り場近くまでにすれ違った人数はわずかに5人、私の前を警備員が2人)、警備員が定時的に巡回しているようで、上野界隈ではどこにでもいるホームレスの姿が無かったのはうれしかった。

この地下通路に付帯して24時間営業の地下駐車場(300台収容)も作られており、桜の時期には活躍しているのかもしれない。

大江戸線上野御徒町近くの上野中央通地下通路(下の写真)


新しい通路なので歩いていても気持ちよかったが、ポスター類は一切貼られておらず、ショーウィンドー的なものが一箇所あっただけ。無味乾燥といえば言えなくなくもない。
そのショーウィンドーの一部が下の写真。精巧に作られたヤモリのおびただしい群れが金のハエを囲んでいるオブジェ(蛍光灯の明かりがガラスに反射していたため全体の1/3程度しか撮れませんでした)

で、よく見るとヤモリ一匹一匹の姿態が異なっていた。もしかすると上野商店街と東京芸大とは「芸祭のみこし」で関係があり、その芸大生の「芸術品」の展示なのかも・・と思って撮影。

そういえば、音楽学部入り口にある守衛所の外灯の下で、夏の虫を狙ってヤモリが出没していたのを見たことがあります。
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上野公園桜情報(大寒桜・緋寒桜開花、河津桜満開)

2010年02月23日 | あらかると
今年第一回目の上野恩賜公園桜開花状況をお伝えいたします。今日の午前中の取材結果です

東京国立博物館の中庭の「河津桜」(上の写真)がほぼ満開状態でした。昨年より木が伸びてきて、木が大きくなった分花の数も多くなり人目を引いていました。


「緋寒桜(寒緋桜)」公園内の大噴水横の早咲きの緋寒桜が開花しました。



「大寒桜」が開花しました。大噴水横や袴腰(京成電鉄駅上野駅の上の広場)交番横などにあります。大寒桜は川口市安行から広められたので「安行寒桜」とも呼ばれる。

明治から昭和に掛けて安行の小清水亀之助らによって数多くの桜の栽培品種が集まり保存されていたが、この多くは遺伝学研究所や多摩森林科学園に受け継がれている(勝木俊雄著「日本の桜」より)。



「寒桜」写真は大噴水横のものでやや散り始めていますが満開状態です。チャンスに恵まれれば目白などが蜜を吸いに来ている光景を見ることが出来ます。
若葉が芽を出してきていますので、今日のような暖かさが続けば花弁のピンク、萼や蕊の深紅色、若芽の黄緑などが渾然一体となって、花後の美しい光景を見ることが出来るかもしれません。(数年前に一度撮影に成功)



「子福桜」子福桜は秋冬と春の二度咲きする桜ですが、今咲いているのは冬咲きのものかもしれません。秋冬春はいつ行っても咲いているので開花日を特定するのは難しいような気がします。秋冬は花の数が少ないですが春には多くの花をつけます。
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