今年は紅葉前に荒天がなかったためか、
「21世紀の森と広場」と同様に、「大町公園(市川動植物園)」も綺麗な紅葉となっている。
と言うことで、今回は北総線「松飛台」駅方面から、
日枝神社の前を通り「市川市少年自然の家」前を抜けて公園に入った。
日枝神社から少年自然の家までは、
巻頭の写真のように両側が樹木で覆われ、
この時期は紅葉と山茶花が見頃なのである。
自然の家の建物の直ぐ下には、屋外炊飯場があり、
その周辺のイチョウと楓の紅葉も見頃である。
下の写真の右側の階段を下りると草野球場があり、
その端から市川市少年自然の家を撮ったのが下の写真で、
擁壁(ようへき)の上の紅葉の向こう側に屋外炊飯施設の広場がある。
階段を下りて道なりに進むと、大町公園にたどり着く。
公園内に入ると、遊歩道は幾重もの枯葉で埋め尽くされていた。
下の写真左奥に竹垣が見えるが、この場所が「もみじ山」への入り口である。
今年は紅葉の遅れがあり、
もみじ山が開放される「もみじ鑑賞会」は12月14日までが延長されている。
もみじ山よりも薔薇園のほうが気になりその前を通過し大池へ。
公園の周囲は里山や梨畑に囲まれた谷津と言うこともあって、
池の水面は鏡面状態だった。
昨日は早朝は快晴だったが、
大町公園に付いた頃から曇り始めたため、もみじ山には登らず、
南斜面付近で、薄日の射すのを待ちながら撮った。
南斜面なので快晴の時は完全に逆光となるが、
写真的には面白いと思う。
写真の蝶の名前は「ヒメアカタテハ」、
キタテハやルリタテハと同じ仲間で冬を成虫で過ごす「越冬蝶」。
枯葉や雑草の奥深くに潜り込んで越冬するのだが、
小春日和のような暖かい日には草叢から出てきて、
風の無い日向で翅を広げて体を温めたり、
日向では真冬でも咲く蒲公英の花などで吸蜜していることもある。
11月27日の小春日和の日に「21世紀の森と広場」にて撮影。
昨日は冷たい雨の一日だったが、
今日は一転、朝から快晴となり穏やかな小春日和となった。
近隣の21世紀の森と広場の紅葉が気になって、
20日振りに公園に行ってみたが、楓の紅葉が見頃になっていた。
下の写真は「つどいの広場」付近。
すでに散っていた楓もあり、
東屋付近に掛る橋の上は散紅葉で飾られていた。
錦の絨毯のような散紅葉の上を渡って、
山裾の遊歩道に出ると、逆光に透かされた照葉紅葉の世界が広がっている。
下の写真は橋を渡って直ぐのところで、
水面に写っている木は周辺では最も早く紅葉した楓。
日陰の欅の一部は今が紅葉の真っ盛りだった。
今年は紅葉の当たり年のようで、欅も楓もいい色を出している。
楓の美しさに気をとられがちだが、
様々な落葉樹の色彩のコラボレーションも捨てがたい。
「光と風の広場」周辺の楓も見頃で、
いつまで見ていても飽きない。
「光と風の広場」の東側にある2棟の東屋周辺もいい。
東屋では弁当を広げて美味と美景を楽しんでいる老夫婦を見かけたが、
やはり野の弁当は美味しいと思う。
風が止んで鏡面のようになった千駄堀池の水面に写る紅葉もいい。
緑の葉が真っ赤になる、しかも毎年決まった季節に・・・・
やがて赤い葉のまま散って「散紅葉」として再び人を楽しませるが、
そこには「侘び」と「寂び」の世界が広がっているのである。
一日中氷雨のような冷たい雨が降り続き、
昼間の気温が10℃を少し超える程度の真冬のような寒さとなった。
今年の冬は暖冬気味だとの予報も出ているが、
加齢とともに暑さ寒さに対処しきれなくなってきているので、
暖冬であることを願うが、
寒さは桜やその他の植物の「冬眠打破」には欠かせないものであり、
数年前の暖冬では、桜科に属する梨の花の一部が咲かずに不作となるなど、
暖冬のもたらす影響も大きいようである。。
先日の都心逍遥の最終章をUPします。
最後に立ち寄ったのが、
水戸徳川家の祖である頼房が中屋敷として造営し、
二代目藩主光圀(水戸黄門)の代に完成したという「小石川後楽園」。
十数年前の春に「枝垂桜」を撮りに行っているので、
今回が2度目の訪問となるが、
そのときは桜が目的であったので、庭園内の回遊は殆どしていなかった。
また、巻頭の写真には2本の枝垂桜が写っているが、
当時は後方に見える「東京ドームホテル」は存在しなかった。
庭園内には琵琶湖を見立てて作られたという「大泉水」と名のついた池があり、
その周囲には所々にベンチがすえつけられており、
のんびりと過ごす事もできる。
下の写真に写っているビルは「文京区役所」。
庭園内は紅葉が始まっていたが、まだ見頃ではなく、
今週あたりが見頃のようである。
通天橋(つうてんきょう)から見た、大堰川の川面に写る紅葉と、
大堰川に掛る渡月橋(写真右上)の佇まい。
庭園を一周する頃には15時を回っており、
斜光となった太陽光は庭園内の一部だけにしか当たらなくなっていた。
親子連れが、池の鯉に餌を与えていたが、
集まってきたのは、キンクロハジロやコガモなど十数羽の野鳥だった。
鯉の餌は入り口付近の売店で売られていた。
キンクロハジロの仲間の一部が、水面に映る紅葉の中に溶け込んだ。
閉園時間は17時だったが、
周辺が薄暗くなり撮影するには難しくなったので園を後にした。
17時といえばすでに周囲は暗くなっており、
夜の「小石川後楽園」も面白いかもしれない。
下の地図が入園料を支払うときに戴いたパンフレットに載っていた園内の地図で、
今回歩いたのが赤い線の部分で、赤い点線は車椅子が入れる地域。