MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

「桜散る」と「雌雄の雀鷹(ツミ)」

2018年03月31日 | あらかると


しばらく春霞の日が続いていたが、
昨日は「北西風」によりやっと澄み切った青空が出現した。
この時期、
青空といえば「桜」で、その桜を求めてあちこちへ・・・。
が・・・
開花後の気温が高かったためか、
「満開」の翌日(30日)にはすでに散り始めていた。


散り際の染井吉野は、花心部の紅色が増し、
散り積もった花弁一枚一枚のグラデーションが美しい。
今年は開花から散華まで雨が降らずしかも高温だったため、
花期は短かったが、色彩には恵まれた。



近隣に「雀鷹(ツミ)」が現れた。
昨年は幼鳥が見られたが、今年は成鳥の雌雄である。


その啼く声で存在に気づいたが、
土鳩と思われるやや大きめの肉を啄ばんでいた。


ツミは雀など好み、昨年は当地の雀が極端に減少した。
ちなみに、餌を食べているのが雌で、
その最中に別のツミが瞬時に現れ雌の背中をキックした。


近くに止まりメスを見ていたが、雄のツミだった。
おそらく番のツミで、今年も近隣で子育てをするようである。
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桜、菫、仙洞草、諸葛菜、紫華鬘などが開花

2018年03月23日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


天候不順や彼岸の墓参りなどで、
1週間以上ぶりの大町公園の散歩となった。

やはり1週間以上も訪れていないと、
周囲の自然のさまざまな変化が見られ、
当地のあちこちで染井吉野が咲き始めていた。
さらに、大町公園では、
公園北口近くの「枝垂桜」がほぼ満開状態になっていた。(巻頭の写真)

さらにさらに下の写真のように野草の花の開花が見られた。

「菫(スミレ・品種名不明)」


「仙洞草(セントウソウ)」
春真っ先に咲くことから「先頭草」と名付けられたという説もある。
花の直径は1.5~2.0mm程度。


「諸葛菜(ショカッサイ)」
オオアラセイトウ、ムラサキハナナ、ハナダイコンなどとも呼ばれる。


「紫華鬘(ムラサキケマン)」
上記の、諸葛菜と紫華鬘はこれから出てくる「褄黄蝶」の食草とされ、
これらが咲きそろうと、褄黄蝶が公園内に現れ人気者となる。


「満開の連翹」


「柳あおめる」
前回訪問時はうっすらと緑がかっていただけの枝垂れ柳が、
春の装いのごとく、緑色になっていた。(下の写真・三角池前)


「水芭蕉の花」


めまぐるしいほどに輝きを増している自然界、
上野の秋色桜や国立博物館の江戸彼岸枝垂桜や吉野枝垂、
逆井の片栗や弘法寺の伏姫桜、六義園の夜の枝垂桜や新宿御苑の八重桜
春の大津川や江戸川や利根川、春の潮風の九十九里や片瀬江ノ島や荒崎、
見たり写真を撮ったり、作句や詠歌など・・etc、行きたいところは尽きない。
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早春の使者達(岐阜大名大蚊、紋白蝶、筋黒白蝶、紅小灰蝶、紫小灰蝶など)

2018年03月17日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


本日、都心の桜に「開花宣言」が出され、
いよよ都心にも桜の季節が到来しました。
上野公園、千鳥が淵、靖国神社、墨田公園、新宿御苑などが、
1週間後には見頃になるものと思われます。

なお、上野公園で見られる桜の品種を集めたスライドショー(ユーチューブ)を、
このブログのブックマークとして登録していますので、見ることができます。

「上野恩賜公園の桜(品種名入りスライドショー)」


また今日は、日の出時刻が午前5時50分、日の入りが午後5時50分となっており、
昼と夜の長さか一緒となっていました(国立天文台・東京地方)。

昨日も春の勢いが止まらない大町公園へ。
そこで発見したのが、羽の模様が美しい私にとっては所見の、
岐阜大名大蚊(ギフダイミョウガガンボ)でした。(巻頭の写真)

一昨日はその姿を写すことができなかった紋白蝶や、筋黒白蝶にも出会うことができた。

紋白蝶(モンシロチョウ)
なかなか止まってくれなかったが、150mほど追いかけて、
約10m先に止まったところを撮ったのが下の写真。
羽の模様から紋白蝶と同定したが、その目はこちらを向いていて、
越冬から覚めたばかりの警戒心の強さが感じられた。


筋黒白蝶(スジグロシロチョウ)
蕗の薹の花蜜を吸っていた。
やはり蜜を吸っているときは警戒心は少ないようである。


紅小灰蝶(ベニシジミ)
小さい蝶だが、紅色のためよく目立っており、
うまく越冬できたようで、羽は無傷状態だった。


紫小灰蝶(ムラサキシジミ)
昨年から極端に少なくなったのが下の写真の「ムラサキシジミ」と
今年はまだ発見できていない「ムラサキツバメ(シジミチョウの仲間)」で、
一昨年は両種とも20頭以上で集団越冬をしている姿が見られているのである。


牛蛙(ウシガエル=食用蛙とも)
冬眠から覚めたばかりのウシガエル。泥の中で眠っていたようで、
その部分の泥が凹んでいる。
冬眠で痩せこけてしまってはいるが、なおも生きて世代を引き継ぐ強さが感じられた。


巨大牛蛙と蝦蟇蛙の雄
下の写真は噴水池で見つけたこれまでに見たことのない大きさのウシガエル。
手足を伸ばした体長は40cmほどあったものと思われ、足も太く、
雌なのか中も大きかった。
背中にいるのが、雄の蝦蟇(ヒキガエル)で、
繁殖期にあるため、動く物ならなんにでも抱きつく性質を持ち、
時には、鯉の背中に抱きついている姿も見たことがある。


春の自然公園(大町公園)には、さまざまな昆虫が出現し、
樹木の芽も日々に膨らみ、ブログでは紹介しきれないほどの写真が撮れている。
そんな森羅万象の変化を見ながら句材を探し、
例年にない量の句作をしているが、半数は「見たまんま俳句」適で、
なかなか「発想を飛ばす」世界には至っていない。
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春は駆け足で毎日変化

2018年03月15日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


数日前に満開を迎えていた近所の「寒桜」が散り始め(巻頭の写真)、
当地の川津桜も散り始め、花の美しさが急速に減ってしまった。

気象庁の桜開花予想では、都心の染井吉野は3月25日には満開になりそうで、
例年よりも1週間早いようである。
今年は久しぶりに都心の桜見学をしてみようかと・・・・。

3月7日に開花しているのを確認した「大町公園」の辛夷の花は、
昨日の暖かさで、ほぼ満開になっており午後の光の中で輝いていた。


大町公園の北口近くの湿地では「水芭蕉」がすでに咲いており、
この2~3日における急速な自然変化が見られた。


また公園近くにある神社では一昨日5輪ほど咲いていた「白木蓮」の花が、
昨日は6部咲き程度になっていた。


下の写真は大町公園内のあちこちで咲いている「オオイヌノフグリ」。


花ばかりではなく昆虫の世界も同じで、
この春の初見である、
モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、
ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ベニシジミなどの蝶が出現し、
ヒメジョウカイ、ヨコズナサシガメの幼虫、ネコハエトリ、瑠璃葉虫、
カメムシ、オナシカワゲラなどの昆虫がみられた。

すでに現れていた、ルリタテハやキタテハはさらに数を増し、
園内では常時見られるようになり、人にも慣れてきているので、
写真も撮りやすくなっている。
モンシロチョウなどもいすれ撮りやすくなることだろう。
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啓蟄(蜥蜴穴を出ず)

2018年03月06日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


寒暖の日が続いているが、
春の勢いは早く、2~3日もすると公園の景色が変わっている。
一木一草のみならず、森羅万象生きるものすべてが蠢き始めているのである。

下の写真は3月1日に撮影した「黄菖蒲」の若い芽だが、


今日6日には下のように成長していた。
わずか5日間でこれだけ成長するのが春なのかも知れない。


また、同じく3月1日に孵化したと思われる「日本赤蛙」のオタマジャクシ(蝌蚪)は、
まだ頭部は発達しておらず、腹部のふくらみ(栄養成分)があり、泳ぐことはなかったが・・・、


本日の姿は、頭部の発達したいわゆるオタマジャクシそのものになっており、
泳いて移動したりの運動能力も発達していた。


ちなみに今日は二十四節気の「啓蟄」で、
冬篭りの虫たちが這い出してくる頃となっている。
大町公園内では既報のとおり蝶や天道、虻や蚊の仲間、
蝿やカワゲラなどが出現している。

「啓蟄」と同様に扱われる、
「蜥蜴(蛇、地虫、蟻なども)穴を出ず」などの季語があり、
蜥蜴や蛇はまだ先のものと思われたが(蟻はすでに出ている)、
今日、穴から出て日向ぼっこをしていた「蜥蜴(日本蜥蜴)」を発見した(下の写真)。

「啓蟄の日」に「蜥蜴穴を出ず」を見たのは初めてである。
腹部が太く大きいことから雌の日本蜥蜴で、
写真上部右側の黒い部分が冬眠していた穴。


近づくと穴に入ってしまったが、周辺を散歩してから戻ってみると、
再び日向に出ていた。
春の暖かな日差しは人にとっても、小さな蜥蜴にとっても、
さらには生きとし生けるものにとっても嬉しいものなのである。
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