MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

ザーサイともやしの焼冷麦

2009年09月30日 | たべもの・料理

秋風が吹くと、夏場は涼味満点の主食として活躍した「冷麦」は出番がなくなり、スーパーの乾麺売り場からも姿を消してしまう。
今年は厳しい残暑もさほどなく、「冷麦」の出番も少なかった。私も戴いたものがまだ1Kg以上残っている。時々温麺にして食べているが、細さゆえに茹で3分(やや固め、水洗いしてヌメリを取る)、煮1.5から2分を守らないと伸びてしまい食感が悪くなってしまう。

ほかに利用利の方法はないかと・・・焼うどん、焼ソーメンなどは聞いたことがあるが「焼冷麦」と言うのは余り耳にしない。うどんの細いのが冷麦であることを考えれば美味しいはずなのだが。

と言うことで余り物のザーサイとモヤシとキャベツを炒めて「焼冷麦」を作った。美味しかった。

先にザーサイとモヤシとキャベツを小さじ1杯の油で炒めておいて、冷麦を2分半茹でる(結構固めです)。茹で上がったら水洗いをして(ざるで水切りをする程度で十分、水分は炒めている間に飛びます)、先に炒めた野菜とフライパン(油を引かなくてもこびりつかないものを使う)の上で混ぜながら炒める。ザーサイの塩分度合いにもよりますが、香り付け程度に小さじ2分の1程度の醤油を掛けさらに炒める。うまみ調味料は「味の素」がお奨めで適宜振り掛ける。


冷麦は多少焦げ目をつけると香ばしく美味しくもなるので、焦げ目を付けつつ焼きこんで行く。


油は余り使っていないので、麺同士が絡み合いやすいので、絡み合ったら小さじ1杯程度を面にかけるとほぐれてきます。ここまですべて強火にて仕上げています。


焼冷麦は油を極力抑えてヘルシーに仕上げているためややパサ付いた感じで仕上がりますが、食感、味とも大変美味しく仕上がりました。色どりに人参やピーマンの千切りなどを入れるとよいかもしれません。今日の人参の価格、中程度のもの3本入りで198円で高すぎ、ピーマンは硬さが歯に当たるのが嫌いなので省略。と言うことで自分の好きな野菜を入れることが美味しさの秘訣です。

次回は、鰹節粉などを利用してもう少し和風的なものに挑戦したいと思います。もしかするとザーサイや高菜や白菜の古漬け(市販されていません、農家の保存食です)は、麺類すべてに合うのかもしれません。
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殿様蛙の楽園

2009年09月29日 | 写真俳句
このところ朝夕が冷え込んできたが、田舎の農村地帯は都心周辺よりもさらに冷え込んできている。

ため池近くの畑を歩くと、雑草の間に隠れていた殿様蛙(達磨蛙かも)の子があちこちで飛び跳ねて逃げていく。夏場にはため池周辺に沢山居たが、冷え込んできたため冬眠地を探しつつ、餌を求めつつ移動している。水場のないところまで移動していたが、秋の朝露が体の乾きを防いでいるようだ。

ため池周辺にいるのは親が多かったのは、冬眠に慣れている為であろう。私が近づくとため池に飛び込んだが、枝に捕まってこちらの様子を見ている様はユーモラスで、瞬時にシャッターを切った。
やや色の違いが見られるのは雌雄なのだろう。

殿様蛙が姿を消してきていると言われているが、田舎の溜池周辺は殿様銀座と言えるほどに沢山見ることが出来る。住居周辺は農薬を使わないので彼らの楽園となっているのかもしれない。
またこの溜池は1m四方程度の小さなもので、風呂場の水などが貯められて地下に浸透していく方式なので水は一年中枯れることがない。そんなことも彼らの繁栄の一役を担っていたのであろう。
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浮き寝鳥(写真俳句)

2009年09月28日 | 写真俳句
 
渡り鳥は田舎にもやってきていた。早朝に撮った写真だが全部で11羽の集団だった。
私が小学低学年だった頃、此の辺は「やら」と呼ばれる底なし沼のような湿地帯で、葦が生い茂っていた。葦は屋根材として利用されたり、日除け用の「よしず」が作られていた。

初夏の「やら」にはオオヨシキリが営巣していて、容易に巣を見つけることが出来た。危険が隣り合わせの「やら」だったが子供たちにとってはまさにアドベンチャー的な場所だった。

葦林の奥は沼になっていて、渡り鳥も数多く飛来していた。
その葦原は干拓されて田となり、悪水路だけが残った。その悪水路に「雁」が飛来している。もしかすると「やら」の昔から継がれてきている彼らの休息地なのかもしれない。

上野公園の不忍池に飛来してくる「雁」は、観光客や住民にパンの耳などの餌をもらって丸々と太って帰るが、田舎の地に降り立った雁は、「二番穂(稲刈りを終えた後に出穂し実が実る)」と呼ばれる豊富な餌にありつくのである。

下の写真は「悪水路」と呼ばれる川であるが、地元では「中堀」と呼ばれている。この川の両側が田になっていて、その田に引かれた水が最終的にはこの川に流れ込む。流れ込んだ悪水は排水機場で再び本流に戻されるのである。
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紫箒菊と大鷺と小鷺とカルガモ

2009年09月21日 | あらかると
昨日の散歩と一昨昨日のポタリングで撮って来た物を紹介。

最初は川岸に咲いていた小さな花「ムラサキホウキギク」。ホウキギクのような感じだったがホウキギクは白色の花なので、暫定的にムラサキホウキギクとした。
1cm接写にて撮ったのが下の写真。肉眼では見えない美しい世界が写りました。


下のより紫色のものは咲き終わった後の萎んだ花。この特徴からもムラサキホウキギクと断定しました。


花の大きさを10円玉と比較してみました。通常10円玉に彫られた月桂樹の葉を見ることはありませんが、その葉よりもやや小さい花弁とを比較するとよりわかりやすいと思います。


この川の鷺類の仲間は警戒心が強く、10mも近づくとすぐに飛び立ってしまいますが、時間があったのでじっとして待っていると少しずつ近づいてきて魚を狙っていました。嘴の黄色い鷺がダイサギ(嘴と眼の間に黒い隈がある)。二羽が近づきすぎるとコサギはダイサギに威嚇されていました。
写真的には実物の鷺が白すぎて白トビしてしまいましたが、水面に写った鷺が適正露出になったようです。10倍ズームをさらにデジタルズームでアップしたため画像はやや荒れています。


ダイサギが魚を捕まえた瞬間。ボラの子か雌の鮎のようですが、その後コサギが捕らえた魚は側面下部がオレンジ色っぽく背部分はやや黒味を帯びていたのでもしかすると「下り鮎の雄」の婚姻色のようです。もしくは、地元ではハヤと呼ばれる「ウグイ」かも知れません。時間があったら鮎針で引っ掛ける釣法の「コロガシ」釣りをしてみようかと・・・


白トビで眼まで飛んでしまったので、アンダー気味に補正をしましたが、トビは修正不可能でした。


カルガモも羽ばたくと翼の下は白いので(飛んでいる姿を下から見ると空に溶け込み、上から見ると地上に溶け込むことによって猛禽類からの攻撃を防いでいる。魚も同じ)
でも、白に露出を合わせると水面の青色がなくなります。此の辺がデジカメの限界なのかもしれません。銀塩フィルムなら「覆い焼き」の手法で両方生かすことが出来るのですが・・・・


*****お知らせ******

明日から今週いっぱい帰省のためにブログ投稿をお休みいたします。
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明王笑う(写真俳句)

2009年09月19日 | 写真俳句
石仏が風雨に晒されて風化しつつ自然に還ろうとしている。
日本国歌には「さざれ石の巌となりて苔のむすまで」と言うくだりがあるが、巌から作られた石仏は、民間信仰によって長年守られてきたが、ついには風化の一途をたどり形のないものへと変わろうとしている。

写真の石仏も風化が始まっていて輪郭がよく判らない。しかし写真の左には剣のようなものが彫られているので、顔のいかめしい不動明王だったのであろう。
その不動明王は風化によっていかめしさはなくなり、優しく微笑んでいるようにも見える。
おりしも彼岸花が満開だった。

石仏の写真は初めて撮ったが、彼岸花が満開でなかったらそのまますぎていたかもしれない。
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