MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

大津川の白鶺鴒など

2017年11月27日 | あらかると


紅葉が進むに連れ、近隣の紅葉の名所とも言える、
「21世紀の森と広場」や「大町公園」は平日にもかかわらず、
賑わいを見せている。

で・・・・
賑わっている中でのんびりと写真をとるわけにもいかず、
昨日は柏市を流れる大津川に行ってみた(5月5日以来だった)。
休日の賑わいを見せる公園や観光地などとは全く間逆の、
静けさが大津川にはあった。

2011年の原発事故以来あまり手入れのされなかった川土手が、
刈り込まれてすっきりとしていた。
しかし、
以前のような土が露出し固められた土手に比べ、
土手はふかふかで自転車で走るのにはやや困難である。
それだけ散歩する人が少なくなっているのかもしれない(下の写真)。


川岸には、薄や葦、荻などの穂が実り、
風に乗って跳んでいるなどの光景も見られた。


夏の間、近隣から田舎の山林や河川で繁茂していた葛の葉は、
大津川でも繁茂していたようで、あちこちの岸辺で枯れた姿を見せていた(下の写真)。
以前は、外来種のオオブタクサやアレチウリ、セイタカアワダチソウなどが多かった。

オオブタクサなどは繁茂することにより川原の養分を吸い取ってしまい、
やがて養分不足に陥り徐々に消えていったが、
その後を占めているのが葛(くず粉の原料)のようである。


散歩途中で、珍しい「白鶺鴒(ハクセキレイ)の集団」と出会った。
鶺鴒の仲間は、背黒鶺鴒、黄鶺鴒などは単独行動が多いので、
7~8羽近くの集団は私にとっては初見でもある。

私が進むと、それぞれに単独行動になってしまったが、
そのうちの一羽が川の浅瀬に下りて水浴を始めた(下の写真)。
ニコンCOOLPIX700で撮ったが、撮像素子が小さいための欠点が現れ、
輝きの部分が「白トビ」状態になってしまった。


田園の光景を見ながら野弁当を食べ、
食後休みに句歌を五句5首ほど創作した。

巻頭の写真は、今が黄葉たけなわの団地の庭の欅。
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「赤富士」と「夕焼け富士」

2017年11月19日 | 写真


後夜(夜半から早朝)の窓打つ強風に何度が目を覚まされた。
しかも今年一番の冷え込みである。

「冷え込んで風が強い」ということは、澄んだ快晴の可能性があり、
6時前にベランダに出てみると、都心ビル群の明かりが、
くっきりと見えていた(巻頭の写真05時47分撮影)。

今日の都心の日の出時刻は06時20分で、
その30分前から東の空は明るくなり、朝焼けが始まる。

下の写真は06時12分撮影の東の空で、
成田に着陸予定と思われるジャンボ機の機影が見られた。


日の出から5分後には、冠雪富士が見られやや紅色に染まっていた。
20代のころ三つ峠登山で日の出により赤く染まる「赤富士」を見たことがあるが、
おそらく今日はそのような富士山が現地では見られたことだろう。
下の写真は06時25分撮影の朝日に映える冠雪富士。


日没直後は、北風によって富士の稜線に雲が流れ、
燃えるような色に染まった(下の写真は16時25分撮影)。


下の写真は16時28分撮影、富士の陰が見えている。


まるで燃えているような富士山を暫く見ることができた(16時31分撮影)。
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「21世紀の森と広場の紅葉」と「冬の蝶(越冬蝶)」

2017年11月15日 | 21世紀の森と広場で(松戸)


今日は短歌の投稿の締切日(当日消印有効)ということで、
葉書等での投稿を済まし、
その後紅葉が始まっているであろう「21世紀の森と広場」へ。

日当たりのよい場所では楓の紅葉も進んでいたが(巻頭の写真)、
楓の並木が川を挟んで並ぶ「集いの広場北側」の紅葉が、
最も見ごろとなるのは、12月上旬になるものと思われる。

「みどりの里」周辺には、名残のコスモスや向日葵などが、
まばらに咲いており、
昼どきの日差しに誘われて、紋白蝶などの飛翔が見られた。

マメ科と思われる花(詳細不明)には、
この時期には珍しく多くの「裏波小灰蝶(ウラナミシジミ)」が集まっていた。
下の写真は、向日葵で急密する「裏波小灰蝶」


シジミチョウが去ると、
同じ花にやってきたのは「紋黄蝶」


蝶の吸蜜中は、驚かさぬようゆっくり近づくと、
蝶の目の前近くまで寄れることがある。
この紋黄蝶は、目の前のレンズを警戒し体を横向きにしつつも、
吸蜜をやめることがなく、下の一枚を撮ることができた。

この一枚で撮影を終えたが、紋黄蝶はそのまま吸蜜を続けていた。


コスモスには「姫赤立羽蝶」が吸蜜にやってきていた。


やや離れた菜花には「紋白蝶」が吸蜜にやってきていた
羽にはやや欠損があるが、野鳥の攻撃を受けたのかもしれない。


これら4種の蝶は成虫のまま草叢の奥深くで越冬するものと思われる。
真冬でも暖かな日差しがあると、越冬地から出てきて日を浴びたり、
真冬の日向などに咲いている蒲公英などで吸蜜している姿を、
公園などで見られることだろう。
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大町公園「せせらぎ園」の薄紅葉

2017年11月07日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


大町公園内にある「せせらぎ園」は、
長田谷津で生まれた湧き水が園内を下り、
さらに下流に下ってゆく水路が中心の園路である。

湧き水の流れなので、せせらぎ周辺は真夏でもやや涼しく、
したがって、水路に沿って植栽されている楓の紅葉も早い。

その紅葉を始めた楓など(=薄紅葉=俳句の季語)が、
写真的に面白い様相を呈している。

紅葉の途中なので、一部は紅葉あるいは黄葉し、
それらの中に紅葉の進んでいない濃緑や薄緑が混じりあい、
まさに色彩の面白さが演出されているのである(下の写真)。


楓の黄葉もまたおもしろい。


園内では樹木に絡まる蔦の紅葉も見ごろになっているが、
擁壁などには下の写真のように、ヌルデや蔦などの幼木、
あるいは自然薯などが絡み合って葉毎にさまざまな模様が見ることができる。
下の写真では判別は不可能だが、
近づいて観察すると、葉の一枚一枚の模様や色彩が異なり、
まるで芸術作品を見ているようである。


今日は朝から快晴で、赤芽柏などの黄葉が、
色づき始めた楓などと共に青空に映えていた(下の写真)。


巻頭の写真は「せせらぎ園」の最も紅葉の進んでいた楓が、
朝日を受けて「照り葉もみじ」となっていた。
午後には撮ることの出来ないワンシーンである。
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秋は駆け足

2017年11月04日 | あらかると


先日、俳句仲間の友と東上線「川越」駅で午後に待ち合わせ、
約1時間ほど市内を散策した。

平日にもかかわらず、市内は車が渋滞し、歩道は人で混みあい、
都心の繁華街さながらであった。(下の写真)


ただ、寺院内などは意外と閑散とし、
落ち着いて参詣できていた。

結局、「時の鐘」(巻頭の写真)までを歩き、
帰りはたまたま通りかかった路線バスで駅前まで戻った。

そして、夕日が沈むころに自宅へと帰還した。
自宅からの夕景(下の写真)


11月に入ったと思ったらもう11月の4日である。
早すぎるのである。
が・・・
自然の足並みも早い。
下の写真は我が家から見た近くの運動公園の、
30日の「ゆりの木」などの黄葉の色模様で美しかった。


美しい紅葉なので10日以上は楽しめるものと思っていたが・・
しかし上記の写真からわずか5日後、
下の写真が今日の昼時の同じ光景で、
中ほどの樹木はすっかりと葉を落としてしまい、
周囲の木の葉も散りを急いでいるようだ。


公園などの「楓」は場所によっては色づき始め「薄紅葉(俳句季語)」となっているが、
本格的な紅葉は12月の半ば過ぎからである。
今年もまた、紅葉の美を求め撮り歩くことだろう。
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