MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

富士山を撮りに江戸川へポタリング

2013年11月30日 | あらかると

先日購入したシティサイクル(ママチャリ)は、なかなか慣れず、
10kmも走ってくると異常な疲れが残る。
自転車の重量が重いのか、これまで登れていた坂道が簡単には登れない。
ということで、
ママチャリは「買い物専用」ということにして、
今日はクロスバイクにて外出。

今朝の富士が余りにすっきりと見えたので、
江戸川の土手まで富士山の雄姿を撮りに行った。


が・・・・
家を出たのが9時少し前だったので、江戸川土手についた頃には空気が淀み始めていた。
そればかりか、数年前に新葛飾橋の端(都内)から見えていた富士の雄姿は、
新しく出来たであろうビルの陰となってしまっていて見えなかった。
富士は下の写真中央にある高層ビルのやや右にあるビルの向こうに隠れていた。
高層ビルの左のタワーが東京スカイツリー。


江戸川土手は両岸ともサイクリングロードともなっていて、
富士の雄姿を探しに北上したが・・・・・
中々良いロケーションが見つからず、水元公園入り口の先でパチリ。
富士山はうっすらと見えていただけなので、
コントラストを強めにして画像を加工した。


反対側には高校時代に良く登っていた「紫峰・筑波山」が見えていた。
橋は、松戸・水元間の有料道路(自転車も通れるらしいがまだ走ったことは無い)。


土曜日とあって、スポーツ用自転車で猛スピードで走っている人たちを多く見かけた。
装備的には完璧なのだが7~8割は高齢者のようで、
「限界に挑戦」的なスピードサイクリングよりも、
のんびりとしたポタリングをお勧めしたいが・・・まあ、自由なので


目的とした秀麗の冠雪富士が撮れなかったので、
そのまま水元公園内を被写体を探しつつポタリング。
マコモや葦が枯れ、ラクウショウ(落羽松)やメタセコイアが紅葉していた。


巻頭の写真は公孫樹の圃場で。
カラスが何かを啄ばみながらこちらを見ていた。
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ぺらぺら嫁菜とオオニガナ(大苦菜)

2013年11月29日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

今日、迷宮入りしそうな一つの悩ましい案件が解決しました。

11月24日のブログ「秋の野の花」で、
名前が不明だった野菊はキク科ムカシヨモギ属の「エリゲロン」と特定できたのです。

別名が豊富で、「ぺらぺら嫁菜」「源平小菊」「洋種アズマギク」、
「メキシコ雛菊」「ぺらぺらヒメジョオン」などで、
「ムカシヨモギの花」の画像検索中に見つけました。

いろいろと検索して「カワラノギク」や「アズマギク」ではないかと詳細を比較すると、
どこかが違っている。
結局行き着いたところは「カントウヨメナ」の秋咲きだったが・・・やはり違っていた。


最初に発見したものは11月22日の園内整理で刈られてしまいましたが、
離れた場所に・・・・2輪咲いているのを今日の散歩中に再発見。


最初は白い花が咲き、やがて赤く色づいて来るという特徴や、


開花したばかりのときは集合花(花弁の中にある種となるの部分)が緑色であることなどから、
特定することが出来ました。もともとは園芸品種のようで市販されています。


下は今日発見(21世紀の森では始めて)した花で、
ヂシバリやニガナの花に似ているのに、幹は草というよりは木質に近く、
花の付き方も集団だったことから撮影し調べてみた。
結果は雌蕊や花柄(かへい)の形状などから、
「オオニガナ」と判明。


余り見ていないのも道理で、
2000年に環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類 (VU)に指定されていた。
が・・・2012年8月のレッドリストでは、個体数が多いため、ランク外となっている。


恐らく公園の手入れで切られたのであろう切り株。
この切り株の横から数本の枝が出ていてその先端付近に咲いていた。
花が一箇所に沢山ついているのは、
成長期に切られたために吸収した栄養分が集中したものと考えられる。


21世紀の森と広場には何十回も行っているが、
散歩するコースは限られており、暇に任せて隅々を逍遥していると、
思わぬ出会いが待っているのである。

これは、なにも公園に限ったことではなく、
毎日のように同じコースを歩き、同じ電車の同じ車両に乗ったりしている通勤者にも言えることで、
通勤路を少し変更するだけで見えてく世界が違ってくるのである。
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幻日と夕焼雲と一番星

2013年11月28日 | 写真

朝から、いつ雨が降りだしても不思議ではないような、
厚めの雲が上空を覆っていた。

都心の上空には青空が見えていたので、
いずれ晴れてくるであろうと思っていたが、
雲の流れは南西からで、この流れだと常に雲が上空にやって来るため、
昼過ぎになっても晴間と雲のある場所は余り変化しなかった。
結局、晴れたのは16時過ぎだった。

日の光が部屋の中に差し込んできたのでベランダに出ると、
幻日が出ていた(16時07分撮影)(巻頭の写真、ビルの上空に見える虹色の光)。

で・・・
雲の流れや形が面白く、
気がつけば、日没から手持ち撮影が難しくなる黄昏時まで撮っていた。
刻々と変化する雲の形や光の変化に魅せられて75枚も撮った。

日没直前のベランダからの光景。
この光景を撮っているときに、塵のような薄い光芒を発見(16時20分撮影)。


さらに観察していると、その光芒の中では小さな雲が生まれていた(16時21分撮影)。


やがて光芒(水蒸気の集団だった)は雲になったのである。
新たな雲が生まれた頃に日没となった(16時23分撮影)。


日没後の明るい時間帯は「黄昏」で、この現象は太平洋岸独特のものであり、
日本海側には黄昏文化が存在しないのだという。
黄昏の間にも雲は形を変えつつ移動している(16時28分撮影)。


低空の雲には光が当たらず、面白みがなくなったので、
放射状に広がる雲の写真を最後に部屋に戻った(16時32分撮影)。


が・・・・
高高度の雲が「茜色」に染まってきた。
で・・・再び撮影開始(16時35分撮影)。


一番星も輝き始めた(16時36分撮影)。


高高度の雲にも光が当たらず黒雲に変化。
富士、丹沢山塊の山の端だけが残照に彩られた(16時40分撮影)。


残照も徐々に暗くなり、手持ち撮影の限界近くになったので、
下の写真を最後に部屋に戻った(16時41分撮影)。
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野鳥を撮る(国分川上流)

2013年11月27日 | あらかると

紅葉の時期となり、
近隣の大町公園、21世紀の森と広場、八柱霊園の楓が見頃を迎えている。

楓が逆光で真紅に輝く写真も面白いが、
もののあわれを感じられる齢となり、
加齢とともに「ちりもみじ」を撮ることのほうが多くなった。

ということで散紅葉にはまだ早く、
近隣を2時間ほどポタリング。

国分川の上流(松戸市紙敷)は毎年越冬鴨が飛来する地であるが、
「鳥専」では無いので余り撮ることもなかったが、
土手下の直ぐのところにいるとなるとやはり撮ることになる。

撮りながら観察していると鴨の行動に変化のあることに気付いた。

下の尾長鴨は「見張り役」のようで、
他の鴨達はのんびりと毛づくろいや仮眠中であるのに、
私が写真を撮っている間、私から視線をはずすことが無かった。


二羽が緊張しているように見えるが、
これは「犬」の散歩をしている人が私の後ろを通過したときで、
10羽近く居た鴨達は殆ど立ち上がっていた。
ということは人より「犬」の方が天敵なのであろう。


で・・・・
対岸に人影の無いときに、対岸から鴨の群れを撮ると、
警戒心は解かれているようで、思い思いに過ごしていた。


川の中では、嘴広鴨(ハシビロガモ)が、川底の藻類を食べていた。
撮る位置を変えながら逆光の中に閉じ込めてみた。


鴨の動きで生じる波紋もまた抽象的なデザインのようで面白い。


ダイサギ(大鷺・巻頭の写真も)は留鳥なので良く見かけるが警戒心は強く、
普通に自転車で通過する分には逃げないが、
自転車を止めると捕食行動を止め、こちらを注視し、
カメラを構えたりすると飛び立っていってしまう。


上記の一枚を撮った直後に飛び去っていった。


アオサギはさらに警戒心が強いようで、カメラを構えたと同時に飛び立ったが、
むしろ写真として欲しいのはこの構図である。
ちなみに水元公園のアオサギは人に慣れているため、個体によっては5m前後まで近寄れる。

野鳥撮りは初心者なので、シャッタースピードが400分の1秒では被写体がブレた。


アオサギは日本で見られるサギの中では最大だが、
その殆どは羽毛で、体重は2kg以下しかないという。
翅を広げると1.7m前後あるというから、飛び方も勇壮である。


この時期の国分川では他に、、
コガモ、千鳥、小鷺、中鷺、ヒドリガモ、鶺鴒、カワウ、翡翠、雀などを見ることができる。
時季によっては雉やオオタカも飛来している。
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丹沢山塊の稜線から薄命光線

2013年11月26日 | あらかると

3日間も部屋でごろごろしていると、慢性的な筋肉痛はなくなったが、
極端な運動不足に陥ったためか、近隣をポタリングしつつ、
大町公園を散策などを含め約4時間の外出をしただけなのに、
疲労感が残った。

「ウラギンシジミ」や「翡翠」や「紅葉の美しさ」に出会うことが出来、
本来なら翡翠等の記事にする予定だったが、
夕刻から久し振りに夕焼雲が出てきて、
薄明光線が見られ、さらに珍しい山の稜線からの薄明光線が見られたので、
こちらのニュース性を優先した。

このところ雲の無い快晴の日が続いたため、
朝焼けも夕焼も写真に撮るほどではなかったが、
今日の夕刻から雲が出てきて薄明光線が見られた。


薄明光線は雲間から四方八方へと射しこむ太陽光であるが、
地上に射していると「天使の階段」、
上下左右に射していると「レンブラント光線」などと呼ばれる。
今日の光線は地上に射していたのだが、
都心のビルがシルエットとなっていることから、
光線は都心よりも西の地区に射していたものと思われる。


太陽が傾くほどに丹沢山塊系の山々が鮮明に浮き出されてきた。


薄明光線は丹沢山塊に射し始めたようで、
稜線の高低によるデティールが山肌に現れ、
重なり合う山々も確認できた(巻頭の写真・山頂の平らな山が箱根山)。


やがて山塊の稜線に沈む太陽が見られた。
太陽の光が見えるということは、太陽光も当地に届いている筈だが、
壁などを見ても肉眼で確認できるほどの光ではなかった。


都心のビル群はシルエットのまま暮れていった。
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