MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

初夏の虫たち(四条花天牛、頬白足長象虫など)

2021年06月09日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


当地の気温も30度を超える真夏日を記録した。
真夏日の散歩は熱中症に十分に注しないといけないが、コロナ禍でマスク着用が義務付けられている公園内では呼気そのものが温かく、体温も上がりがちである。
私の散歩で注意しているのは、無風の日は外出しないということである。なぜなら少しの風があると汗を蒸発させてくれるし、蒸発時に体温も少しは奪ってくれるからである。

夏場は昆虫界では種類が多く出現し、時には珍種にも会うことが出来る。
ということでこれまで撮った写真の中からいくつかの昆虫を紹介。

巻頭の写真は「四条花天牛(ヨツスジハナカミキリ)」
公園内では紫陽花の花などでよく出会うが、今回は薔薇の花で出会った。

花の中心部まで潜り込み、花蜜や花粉を食べているようである(下の写真)。ちなみに薔薇の花の名前は「ランデブー(Rendez-vous・フランスのメイアン社作出)」


薔薇の花から花へ、意外と俊敏で移動も早く見ている前で4輪ほどの花をはしごしていた。


「姫髭長天牛(ヒメヒゲナガカミキリ)」
上翅に見られる木肌模様と白い斑紋が特徴。雄の触角が長く体長の2倍近くある。下の写真は特徴的には雄と思われる。


「頬白足長象虫(ホオジロアシナガゾウムシ)」
細長い体型で、上翅前方は黒色、後方は暗赤褐色で、新鮮な個体は淡褐色の鱗毛が生えている。この個体は8mm程だったが、長い脚で赤芽柏の枝をしっかり掴んでいた。


「ナミテントウの一種」
無紋型赤無地と言われているもののようである。
ナミテントウは模様の変化に富み様々な個体を見ることが出来るが、模様の無いものは「無紋型」と呼ばれ、下の写真のようなオレンジ色で無紋は初見だった。食性はナナホシテントウと同じく幼虫・​成虫共にアブラムシ。


「後星金花虫(アトボシハムシ)」
甲虫目 カブトムシ亜目 ハムシ科 ヒゲナガハムシ亜科
淡黄色で、上翅に3つの黒紋がある葉虫。小さいので目立たないが公園内ではよく見かける種である。幼虫は地中にいて、植物の根を食べて育つ。成虫で越冬する。


「赤縞刺亀(アカシマサシガメ)」
全体に赤色で、中央に十字状の溝がある 体長約12mmほど。
頭部は黒く、先端は尖っており、側面にある複眼はよく目立つ。触角は4節からなり、全体に黒褐色でその側面に剛毛が多い。


「赤刺亀(アカサシガメ)」
体長15-16mm。全体にやや暗い朱色をしている。
頭部は小さく、色は朱色、複眼は暗褐色をしている。単眼の部分は隆起しており、触角の基部には小さいながら顕著な棘状突起がある。


「似我蜂(ジガバチ)」
幼虫の食料にする青虫などの獲物を捕らえて針で毒を注入する。獲物は全く動かなくなるが神経を麻痺させているだけで、殺さない(死ぬと腐って幼虫の餌にならない)。巣穴に獲物を運び卵を産み付けるが、雌は巣穴を閉じて出ていき、二度と戻らないそうである。
毒というよりは麻酔薬のようなものだろうが、こんな薬が人間用にできたら面白いかもしれない。
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