MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

鴨渡り来る(水元公園・国分川)

2013年10月31日 | あらかると

冬の渡り鳥であるカモ類が飛来してきている。

まずは国分川上流(松戸市内)でコガモを発見。
コガモは渡り鳥の中では最も早く(8~9月)飛来してくるが、
4日前には確認できていなかったので最近渡ってきたのかもしれない。


群れとしてはまだ小さく、4,5羽が一団としてたむろしていた。


毛づくろいに余念が無く、渡りによる傷などを癒しているのかもしれない。
写真を撮ったところにはオスが見られなかったが、
この少し上流を泳いでいた。


鴨の到来は「初鴨」や「初雁」、「雁風呂」などのように、
日本人の心に残る「俳句の季語」や、渡りの伝説として残っている。

水元公園の小合溜には、
今年の春遅くまで残っていた「ヒドリガモ」の集団がやってきていた。


前回訪問時(10月18日)には居なかったのでこれも最近渡ってきたのであろう。
大陸でそだった幼鳥もいるはずなのだが、
メスと幼鳥の判定には学習の必要がありそうである。
下の写真の右側の2羽が番で、
手前がメスで奥の額の白いのがオスである。
他の写真を見ても番単位で泳いでいることが解る。


釣りをしながらファジィな鴨達の動きを見ていたが、
もしかすると・・・・と思って。
オーバーハンド気味に餌を投げる仕草をしたら、
一部の鴨が寄ってきた。
ということは、
「餌付けに慣れた水元公園のヒドリ鴨」であることの証でもあった訳で、
彼らにとっては安心して冬を越すことの出来る地がこの「水元」なのかもしれない。


近くには「青鷺」もやってきた。
木漏れ日に映し出された眼光の鋭さは野生そのものである。
首を畳んでいるので別の野鳥のようにも見えるが、
首を伸ばすと体長は倍近い大きさである。


今年も残すところあと8週間と余日、
写真を撮りブログを書く以外に私は何かをしたであろうか????
何もしていないからなーんにも進歩がない。

「目標設定は、設定しないと何もしないから必要なのだ」と、
外孫子を諭したが・・・・・、
来年は私も現役に戻った心算で目標設定しようかと・・・おもう。
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秋の蝶(アカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ベニシジミ)

2013年10月30日 | あらかると

水元公園から三郷公園を回り、
三郷公園内で1時間ほど釣りをし、
その後公園内をポタリング。

で・・・・
三郷公園内で昨年から探し続けていた「アカタテハ」に出会った。
釣りを終えて自販機と休憩設備のある近くでオニギリを食べていたところ、
目の前に「ヒメアカタテハ」のような蝶が現れた。
観察しているとヒメアカタテハではなく、
後翅が褐色の「アカタテハ」だった(巻頭の写真)。

アカタテハは昨年から探し続けていた蝶で、
21世紀の森と広場、大町公園、大津川ではまだ出会えていない。
昼食を中断しまずは画像確保のため望遠レンズ450mm相当で20枚ほど撮ったが、
ピントがずれたり甘かったり、カメラがぶれたり・・・
で、
ゆっくりと近付き、さらに1CMマクロで撮影。
やはり、CANONの1cmマクロの解像度は素晴らしい(下の写真)。


望遠レンズで捉えた一枚はピントがずれているものの、
腹部を曲げての産卵シーンを捉えていた。


良く似ている蝶に「ヒメアカタテハ」がいるが、
こちらのほうは普通に見られる蝶で、後翅が褐色でなく体長もやや小さい。


次に見かけたのが夏型の「ベニシジミ」で、
前翅がやや褐色を呈している。
全身黒っぽい褐色のような夏型も過去に撮っている。


この時期にはまだ夏型が生きているということで、
秋(春)型は前翅は綺麗な紅色を帯びている(下の写真は4月に撮影)。


次に見つけたのは仲良く吸蜜していた「キタテハ」。
キタテハは雌雄の判別が難しいとされているが、
寄り添ったりしていたので雌雄のカップルだったのかもしれない。


キタテハの秋型は翅の先端がより鋭角的になる。
地味な翅裏には「L」や、ひらがなの「く」の模様があるのだが、
何のためにあるのかを考えると眠れなくなるので、楽しむだけです。
で・・・
タテハチョウの仲間は昆虫としては珍しい4本足。
前足の2本が退化して極小になり、極小の状態で残っているらしいのだが、
私は撮るだけなので確認はできていません。


水元公園、三郷公園をポタリングし約200枚の写真を撮ったが、
今日のハイライトは「アカタテハ」だったので、蝶を取り上げました。
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大津川の秋に集う昆虫達 (2) 蟷螂の食事ほか

2013年10月29日 | あらかると

大津川両岸はいまだ草刈が行われておらず、
「下橋」から千葉県道282号柏印西線の間は歩くことさえ出来ないが、
282号線から大津川河口の「ヒドリ橋」間では舗装がされていて、
快適なポタリングが楽しめる。

昨日はいつものママチャリでなく、
タイヤの太いクロスバイクの15段変則なので、
手賀沼河畔までのポタリングも楽であった(巻頭の写真はヒドリ橋からの白鳥)。
が・・・・、
荷物を搭載することができないので、
食料品やカメラは自転車用ボディバックに詰めるしかなく、
釣り道具は一種類(釣り場の状況に対応するため数種の竿と仕掛けが必要)しか持ち歩けない。
ということで釣りはしなかったのだが・・・・
ヒドリ橋までを往復してきた。

舗装路周辺も草刈は行われておらず、
葛などが舗装路の両端に伸してきている。


この舗装路には、夏は飛蝗(バッタ)類が、
秋にはカマキリ(蟷螂)類が日向ぼっこをしていることが多い。
飛蝗類は敏捷で自転車が近付く前に飛び去るが、
カマキリは敏捷性がなく、轢かれている姿をあちこちで見られた(秋に多い光景)。
上の写真の手前にもカマキリが写っている。

下の写真は「コカマキリ」で、
舗装路の真ん中で悠々と日向ぼっこ中だった。


さらにその先では、
やはり舗装路の真ん中で捕食した獲物にかぶりついていた。


カメラを近づけても「我関せず焉」のごとく、食べることに専念していた。


カマキリは蜘蛛のように、交尾の後に雄を食べてしまうのが、
食べているのは茶系で、同じ種ではないようなので捕獲したものなのであろう。
が・・・・
よく見ると食べているのはカマキリで、
食べられているカマキリのカマの模様から「コカマキリ」と判明。
オオカマキリはカマキリを襲って食べることが知られているが、
カマキリがコカマキリを食べるのは珍しいといえるかもしれない。

カメラのモデルになってくれたお礼に、危険な道路の真ん中から、
自転車に轢かれることの無い草叢に移動してやったが、
決して捕食中の獲物を手放すことは無かった。
まもなく産卵時期を迎える蟷螂なので栄養を蓄える必要があったのだろう。


真っ黒な昆虫が背高泡立草で吸蜜していた。
ハエの仲間だろうと調べたが、結果は蜂の仲間で、名前は???

「ルリチュウレンジ」

名前のごとく、黒色ではなく瑠璃色を帯びていたのだった。
しかもこの蜂は、ずん胴で卵は草の葉に産み「蜂巣」は作らないという、
習性も名前もユニークな蜂だったのである。


帰途、翡翠を発見したが人の少ない地だけに警戒心も強く、
やっと撮れた一枚。


今日は一日雨模様でしかも寒い。
部屋を大掃除し、冬場の友「家具調電気炬燵」をセッティングした。
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大津川の秋に集う昆虫達 (1)

2013年10月28日 | あらかると

朝から風が無く晴れ渡り、レジャーやポタリングには最適の一日となった。

半月振りの快晴の中、一日を思う存分遊びまくろうと、
釣り道具とカメラを担いで「水元公園」に向かったのだが、
愛車の「ママチャリ号」が途中でパンク。

タイヤが磨り減っていたのでいつの日かこのような状況になるとは予想していたが、
まさか今日になるとは・・・・・今日って仏滅????(調べた結果は友引)
新車を1万3千円で買い、13年も乗ったのだからあちこち傷んでいて、
故障やパンクなどは自己修理しながら乗っていたが・・・・寿命のようで・・・

約4km、自転車を転がしながら自宅に戻った。
で・・・・
軽量ショルダーにカメラと遊べる程度の釣り道具(竿と仕掛けと練り餌)を詰め込んで、
ついてなかった南行を改め「北行」し、大津川中流域から河口(手賀沼)までポタリング。

まず出会ったのが初めて見る、黒く直線的な角ばった翅に白い紋の小型の蝶。
(帰宅後調べたら「ウラギンシジミチョウの雌」だった)
一眼レフはバックの中なのでCANON PS-A650の望遠端で一枚。
さらに近寄って、一枚の2枚しか撮れず、しかもピントの合ったのは翅を閉じ気味で・・・
が・・・「ウラギン(翅の裏が銀色)」の名の由来が撮れていた。


最初の一枚は、ピントがずれていたが、角ばった翅の様子は何となく確認できる。
ウラギンシジミチョウの雄は白い斑点がオレンジ色なので、
「雌が居るのだから雄もいるはず」的思考で次回訪問時は周辺を探して見ようと思う。


ノギクでは「ヤマトシジミ」が吸蜜中だった。


ツマグロヒョウモンもあちこちで見られた(巻頭の写真)が、
雄が多く、雌も居たものの撮ることができなかった。

ツマグロヒョウモンに似ているのが「キタテハ」で、
秋型のキタテハは夏型よりも色が鮮やかで、小さな瑠璃色の紋も美しい。


チャバネセセリ。


セイタカアワダチソウの近くの草に「蜂のような」1cmに満たない昆虫を発見。
やや危険だったがカメラを近づけて、恐る恐るシャッターを切った。
で、液晶で確認すると「カメムシ」の仲間のようである。


さらに近くには集団が・・・・
蜂でないことが判明したので思い切りクローズアップ。
名前は、背のX紋から名前がついたという「ヒメジュウジナガカメムシ」で、
集団でいることが多いという。

なぜ集団で居るのかというと、
植物の樹液を吸うために、唾液を注入し、唾液に含まれている消化酵素で硬い茎を柔らかくし吸汁するが、
一匹よりは数多く集まる事により、より吸汁しやすくなるためだといわれている。


で・・・・・
私が蜂ではないかと思うほどの鮮やかさは、昆虫の「警戒色」なのだそうだ。
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秋めく21世紀の森と広場(2)

2013年10月27日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

快晴の青空となったのは当地では実に14日ぶりとなった。
朝から雲ひとつ無い快晴だったので、
フィールドに出て釣りや撮影を楽しむ予定であったが、
北風がやや強く、釣りにもポタリングにも適さず、
午後から21世紀の森へ。

久し振りの青空に、滅多に撮ることのない公園の光景を広角で・・。


青空のもとでは欅の紅葉も映える。


秋の日の快晴で明るい日は、木々を真下から眺めると、
なんでもないような紅葉も青空にマッチして美しい。


桂の葉は黄葉して光に透けていた。


快晴で光が強い分、順光よりも逆光からの被写体が面白い。


日曜日と久し振りの快晴とあって園内は家族連れで賑わっていた。
秋の日差しを浴びながらの「野弁当」はさぞかし美味しかったことだろう。


で・・・・
日曜日の21世紀の森といえば「コスプレーヤー」達の集いが見られたものだが、
今日は全く見られず、家族連れの幼児達の姿が多かった。
本来の公園らしい姿が戻っていたのである。

巻頭の写真は「ぬるで(ウルシ科ヌルデ属)」の紅葉。
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