MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

野草や樹木が次々と開花(黄菖蒲、胡蝶花、接骨木、水芭蕉、犬行李柳、花桃など)

2016年03月31日 | はならんまん


快晴の青空で絶好の撮影日和となったので、
近隣と大町公園を回って来た。

まず大町公園で驚いたのは、黄菖蒲の開花。
まだ季節的には早いのだが一輪だけ咲いているのを確認した。


「胡蝶花(シャガ)」
10日ほど前から咲き始めているが、花の数も大分多くなっている。


「接骨木(ニワトコ)」
大町公園で開花を確認できたのは昨日。


「水芭蕉」
白い部分は葉の変化した「仏炎苞」で、下の写真の黄色い一つ一つが花で、
花の付いている部分は「肉穂花序(花軸が多肉化したもの)」と呼ばれている。


「立壷菫(タチツボスミレ)」
小株に2~3輪程度咲いているタチツボスミレは以前から咲いているが、
下の写真のような大株が多くの花を咲かせていた。


「犬行李柳(イヌコリヤナギ)」
冬芽から観察してきたが、いよよ満開状態となってきた。


「山桜」
大町公園北口の染井吉野は本日午後に満開状態となったが、
いち早く満開になっていた山桜もまだ満開を保っていた。


「近隣の辛夷の大木が満開」
辛夷の大木が満開になると壮観で、付近が一段と明るくなったようである。


「近隣の花桃」
箒状の樹状だったが満開となっていた。


ほかに、木瓜、土佐水木、連翹、桃、李、長実雛罌粟、蒲公英、三槲(ミツガシワ)、三つ葉アケビ、etc・・・と、
枚挙に暇が無いほどの花が生まれている。
ということで取材も追いつかない状況である。

なお、花の名前に意識して漢字を使うようにしているが、
花や動植物についてカタカナ表記が多くなっている現状では、
日本語の良さである漢字を見るだけで想像できる色や形等の世界が失われてしまう、
「イヌコリヤナギ」よりは「犬行李柳」とすることで、
本来の意味が理解できるとおもう。

「コリ」をネット検索しても表示されるのは「肩コリ」で何も解らないが、
「行李」を調べるとそれが何であるかが解るのである。

巻頭の写真は「紫花菜と褄黄蝶♂」
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近隣の桜探訪(陽光、紅枝垂、染井吉野、国分川桜並木など)

2016年03月30日 | はならんまん


住まい周辺の桜を取材した。

先日満開直前だった、工業団地の「陽光」は、
散り始めていたが、満開の壮観な様は眩いほどだった。
快晴で光が射しておれば、もう少しクオリティのある写真が撮れたのだが・・


両岸に染井吉野並木の遊歩道がある「国分川上流」は、
桜の花と確認できるほどは開花しておらず、
満開を迎えるのは来週以降のようである。
満開になったときの「菜の花と桜と川面」は写真として面白いが、
そのためには、背景としての青空が必要であろう。


国分川上流で驚いたのは「菜の花」を咲かせる、
芥子菜や小松菜などの繁茂が著しく多く、
その上、川岸の栄養の豊富さからか、葉や茎や草丈が巨大化していた。

遊歩道際のものは摘まれているのも在ったが、
堤防下は例の原発事故以来放射能が強かったためか、
摘まれているものはなく、まさに伸び放題で美味しそうではある。


国分川を経由し、元大地主一族の土地だった「空き地の市有地」へ。
ここには3本の枝垂桜があり、毎年下草の菜の花と共に絶景が現れるが、
この時期は一本の紅枝垂桜が咲いていた(下の写真と巻頭の写真)。


昨年は中に入ることが出来たが、今年は縄が張ってあり入ることが出来なかった。
道路脇からは一番奥まったところに咲いており、
上の写真と巻頭の写真は望遠レンズで撮っている。


11時過ぎに大町公園に入った。
野球場近くには手の届くところに桜が咲き始めていた。
小花柄の毛や額片の鋸歯などの特徴から染井吉野のようである。


下の写真は、公園内の壱の東屋(三角池前)から薔薇園方面の光景。
落葉樹の新芽の成長などで日ごと山里の色模様が増してきているが、
あと1ヶ月もすると「青葉若葉」の季節がやってくるのである。
そして、青嵐が吹くころ薔薇園のバラも見ごろになっていることだろう。
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「満開の山桜」と「懸巣、褄黄蝶、紋黄蝶、横綱刺亀など」

2016年03月29日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


快晴の温かな一日となった。
朝方はまだ寒かったのでダウンウェアを着て大町公園に出かけたが、
歩き始めると、ダウンウェアを脱いでも暑いほどだった。

公園内に入ると、懸巣(カケス)の鳴声が聞こえていたので、
立ち止まってその姿を見つけようと・・・・。
いつものことだが、なかなか見つかる相手ではない。
しかし、鳴声が近かったので待って居ると樹木の間に姿を現した。

数枚撮ったが、AFて撮ったものは全て前の枝にピントが合ってしまいカケスはピンボケに、
MF(手動でピントあわせる)で撮った2枚だけが何とか写真になった。


次は、常連さんとその仲間達とともに園内のベンチで、
四方山話を楽しんで居ると、
不意の目の前に白い蝶が現れ私の鞄に止まった。
翅の端が黄色!!
春にしか現れない「褄黄蝶(ツマキチョウ)」だった。

余りにも急な出来事だったため、会話の場を混乱させてしまったが、
300mmレンズを装着していた為撮影も出来ず、2秒後には飛び立ってしまった。
飛び去っていく方向を見送って居ると、50m程先から舞い戻ってきて、
約10m程の草叢に止まり、その白い姿が確認できた。

今日の目的の一つが「褄黄蝶の撮影」だったので、取りあえずの一枚を撮り、
2枚目はMFで撮った。MFの一枚が下の写真(ピクセル等倍でトリミングしています)。
生まれて間もない新生の蝶なので、翅などに傷がなく美しい。

褄黄蝶が翔び初めると春もいよよ本番である。
ちなみに、
止まって吸蜜している植物は「種漬花(タネツケバナ)」で、彼らの食草の一つ。


下の写真は「紋黄蝶(モンキチョウ)」
公園外の広場を春の日差しの中であちこち飛び回っていたが、
止まったのを確認して、差し足忍び足で近付いて撮影。
この蝶も今年生まれのようで、肢体が美しい。


冬を成虫で過ごしてきた「紅小灰蝶(ベニシジミ)」は、
寒さから身を守るためか、予想以上の毛深さだった。


「蒲公英の吸蜜に夢中な黄立羽(キタテハ)」
キタテハは樹液や腐った果物の汁、泥濘での吸水、そして花での吸蜜と、
様々な場面で見ることができる。
しかも、食事中は結構近付くことができ、手を伸ばしたりすると指の上に載ってくることもある。


「横綱刺亀(ヨコヅナサシガメ)幼虫」
カメムシの仲間でやや大型。名前の通り素手で掴むと刺される危険性がある。
色の派手さが面白い。参の東屋の天井にいた。


「満開の山桜」
先日開花を確認した山桜は満開になっていた。
写真で確認した花の形状や早咲きであることなどから、
大島桜と山桜の交雑種のように思えるが・・・・。


巻頭の写真は、公園北口自転車置き場の染井吉野で、3~5分咲きになっていた。
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仲春の大津川 (3) 「新種かもしれない実生の桜」と「紋白蝶と紅小灰蝶」

2016年03月28日 | あらかると


一昨日の大津川逍遥で堤防内に自生している桜の開花を確認したが、
巻頭の写真のように不思議な咲き方をしていた。

樹状などから山桜か豆桜であろうと、調査のため大まかな写真を撮って来た。
が、しかし
山と渓谷社発行の「新日本の桜」を参考に調べたものの、
似たように桜は掲載されておらず、名前の特定には至らなかった。

花の特徴としては下の写真のように、
花弁が5枚、花弁には1、2個の切れこみが在り、
柱頭(有毛か無毛かは不明)は葯(雄蕊)よりも長かったり短かったりだった。
花の中心部は紅色を帯びている。


下の写真からも解るように、萼筒は大島桜に似て長めで、
無毛の小花柄は萼筒よりも短めである。
花の付き方は散形花序のようであるが、小花柄の下の花柄が確認できず、
この点からも特定はやや難しそうである。
いずれ採取して調べてみようと思う・・・・


花芽は紅を帯び、萼裂片は有毛で鋸歯(ギザギザ)があり、苞葉も有毛である。


木肌は山桜にも似ているが、樹状は豆桜のようでもある。


自生している場所が堤防の中なので、
種が発芽した実生の桜とおもわれるが、
実生となると、自然交配などが進んでいることも考えられ、
在来種とは違った変異があっても不思議ではない。
機会があれば托葉、鱗片葉、蜜線、葉脈、葉柄、花柱なども調査してみようと思う。


閑話休題

越冬したと思われる紋白蝶と、平田虻が仲良く吸蜜していた。
翅の上に小さな虫が止まると、流石の紋白蝶も翅を開閉して追い払うのだが・・


紅小灰蝶(ベニシジミ)も越冬地を離れたようで、
支流の広場で数頭確認できている。


明日からは暖かな日が続くようであるから、
ソメイヨシノなどの桜が満開期を迎えることだろう。
週末には、近隣の3箇所で桜祭りが行われる予定になっているので、
写真的には面白そうだが、
行きたい場所が多すぎてあれこれと思案中。
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仲春の大津川 (2) 「大鷭、鷭、鶫、小鴨、百舌、椋鳥」など

2016年03月27日 | あらかると


大津川には四季を通じて様々な野鳥が生息し、
時には、川原の木などに巣を掛けていることがあるが、
小鳥の巣については葉の落ちた冬場にしか確認することが出来ない。

この時季は手賀沼に住む白鳥なども大きな巣をつくり、
繁殖行動をしていると思われるが、
5月下旬ごろには親子で行動している姿なども見られる。


ということで、昨日大津川で撮ることのできた野鳥を紹介。

「大鷭(オオバン・巻頭の写真)」
手賀沼に面する我孫子市の「市の鳥」にも指定されていて、
大津川でも良く見ることができる。

「鷭(バン)」
数匹のオオバンと一緒に、付かず離れずに行動していたが、
オオバンよりも丸々としていた。
私の初見の野鳥だった。


「小鴨(コガモ)」
秋早くから春遅くまで見られ、一部は北日本で繁殖行動も見られ、
人に寄ってはいつでも見られることから「留鳥」扱いにしている人も・・・
頭部に緑と茶の模様のあるのが雄(下の写真左)で、
右側の数羽が雌である。


「百舌(モズ)」
東京都の区部では絶滅危惧II類となっているが、
豊富な自然に恵まれる大津川周辺では毎年のように遭遇できる。


以下は何時でもどこでも見られる野鳥。

「雀(スズメ・稲雀)」


「椋鳥(ムクドリ)」
数羽で居ると静かでおとなしいが、
夕刻には数百羽の集団で鳴きながら塒に向かうので五月蝿い。
当地では駅前などが塒になっていたため、騒音と糞公害に悩まされていた。


「鶫(ツグミ)」
平地のつぐみは単独行動しているものが多い。
渡り鳥で、越冬のために秋に日本に飛来し、
晩春にシベリアへ帰り繁殖するようである。


公園等では見ることの出来ない野鳥が大津川では数多く見られるが、
それだけ大津川や周辺田畑の環境が良好であると云うことなのだろう。

川土手を逍遥中には、何度も「日本雉」の鳴く声を耳にしたが、
大津川周辺は日本雉の数も多く、
逆井付近から手賀沼間では、多いときで10羽以上の姿を目撃した年もあった。
雉の鳴く方向を探すとその姿を見つけることができ、
これからが繁殖の時季なので、雌雄で行動する姿も見られることだろう。
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