MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

山藤、楮、紫華鬘、著莪など野の花

2014年04月30日 | あらかると

一日中降雨なので、写真を撮るのも一休み。

ということで、4月に撮ったさまざまな花の中から、
過去にも紹介例があるため紹介していなかった数種を紹介します。

花の詳細については説明を省いています。

巻頭の写真は「山藤(ヤマフジ)」で、今が見頃となっています。

「楮(コウゾ)」
花には雌雄があり、上部の刺々しい(実際は柔らかい)のが雌花で、
桑の実に似た実をつける。


「紫華鬘(ムラサキケマン)」
全草が有毒のため、誤食すると呼吸麻痺や心臓麻痺を起こすと言われる。


「著莪(シャガ)」
種子が出来ないので、日本国内のシャガは同じ遺伝子であり、
自然発生はせず人為的に植栽されている。


「垣通し(カキドオシ)」
全草を乾燥させたものは生薬として利用され、
血糖値降下作用や体内の脂肪や結石を溶解させる作用があるとされている。


「春紫苑(ハルジオン)」
ハルジオンとヒメジョオンは花だけを見たのでは区別がつかないほど良く似ているが、
蕾のつき方や、葉のつき方や茎を折ったときの空洞の有無などで判断する。
で・・・
花についている甲虫は何を食べていたのだろうか???
(アオグロカミキリモドキと判明しました・5月2日)


「姫女苑(ヒメジョオン)」


明日は晴れるとの予報があるが、最高気温は25度で夏日が予想され、
さらに・・・気温の上昇で午後には雷雨襲来も考えられると言う。
気温が25度以上になると日陰のないフィールドに出るのは、
熱中症などの危険が増大する。
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萌えの速さと「初がつお」

2014年04月29日 | あらかると

樹木の先端が王冠のような形をしていたため、
今年の春から何気に気にしては撮っている樹木がある。

最近その名前を知ることになった、山菜として知られるハリギリである。

ハリギリが枝に芽を出したのを確認したのは4月5日で、


その3日後には葉が成長を始めていた。


暖かな日が続いたこともあって4月10日にはさらに成長していた。
食べられる山菜だけあって、柔らかくて美味しそうである。


さらに一週間後の4月17日には、樹木全体が若葉に覆われた。
なんとも早すぎる成長ではある。


そいて巻頭の写真が4月25日の写真で、
若葉の域を脱しているほどに成長していた。
次は蕾をつけて、花を咲かせ種を実らせることになるのだが、
できる限り成長を追跡してみようと思う。

で・・・・・
ハリギリだけが早いのかと言えば、どうも他の樹木も早いようである。

4月1日の団地の庭の木々は芽吹いたばかりだったが、


4月26日には団地の景色を変えてしまっていた。


時期的には盛春で「目に青葉山不如帰はつがつお」の通りなのだが、
目に見えるほどの速さで成長する自然の威力と言うものを感じた。

ところで・・・・
私の好きな「はつがつお」、今年は例年になく高いのである。
原因は、深海魚があちこちで捕獲されているように、海水温が低温のためらしい。
低温のためかつおの水揚げがが例年の7分の1程度しかないという。
小ぶりのかつおの半身の半分が7~800円近くしているが、
7分の1と言う獲れ高が真実なら「まだ安い」と言えなくもない。
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姫風露を見つけ「風露草」を知る

2014年04月28日 | あらかると

ポタリング中に道路脇の植え込みに咲く可憐な花を発見した。
緑の草叢のなかで派手目の赤紫色で目立っていたのである。
葉の形や花の大きさなどは「ゲンノショウコの赤紫種」に良く似ているのだが、
葉や花がゲンノショウコよりもやや華奢である。


野草の花が美しく咲いていて、名前がわからなければ調べようと言うのがモットーで、
これは、中学時代に自由研究の植物採集をしたときについた後天的な性格のようである。

ネットが発達する前は図鑑で調べなければならず、
様々な図鑑を買ったが、現物と照らし合わせるのは大変で、
なかなか解明できないこともあった。
が・・・・
いまやネットの時代で、図鑑などは不用になった。
花の色、花弁数、咲く季節、草か木かなどを入力して検索すると直ぐに見つかる。
ということで、
巻頭の花の名前は「ヒメフウロ」と判明した。

次に見つけたのが、この季節にはあちこちで見られる下の写真の花。


前から気にはなっていたが、花が地味なので調べることもなかったが、
「ヒメフウロ」を検索しているときにその名前を見つけた。
名前は「アメリカフウロ」で、
立って見ていたのでは下のような薄紫の色は確認できない。


さらに、
薬草として馴染みのある(?)ゲンノショウコもフウロソウ属フウロソウ科の仲間で、
こちらの花は以前から知っていたが、フウロソウ科とは知らなかった。
関西に多いと言われる「赤紫色の花」と、


関東に多い「白紫色の花」がある。


フウロという名前の花でこれまで知っていたのは、
高山植物の「ハクサンフウロ」で、
以前登山を趣味としていた頃に知った名前だが、見たことはない。

山と渓谷社のホームページには「ハクサンフウロ」の写真が掲載されていたので、
掲載してみました。


登山の装備の必要がない「霧が峰車山」などでも見ることができるらしいので、
そのような機会があれば見てみたいとは思う。
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親亀の背中の小亀と仲間達

2014年04月27日 | あらかると

とある公園の修景池では、
年毎に生き物達の種類が増えているようである。

以前は川藻などが中心で、底なども見えていたが、
今は「菱(ひし)」が池の7割ほどを覆っている。
菱が繁茂すると、小魚や蛙などは良い隠れ家となり、
鳥などの捕食行動から逃れることが出来る。

「菱」は秋に「菱の実」が実り、食用にもなるのだが・・・・食べたことはない。
今年は相当実りそうだから、機会があったら試してみようかと思う。

久し振りに修景池に訪れて岸に立つと、
まず水面がバシャバシャと波たった。
群れを成して泳ぐ習性のあるボラの子である。
ボラは意外と敏感で、上空を烏が通過したり、
物音がするとあわてて水面近くから深みへと逃げていく。
が・・・
静かにして暫く待つと、再び水面近くに現れた。
カメラのシヤッターを切ると今度はその音に驚いて逃げていった。


少し歩いていくと、ミシシッピアカミミガメに出会った。
名前の通りの外来種で繁殖力や生命力が強く、
日本古来のイシガメやクサガメなどが駆逐されようとしている。


さらにその先には食用蛙(牛蛙)とアカミミガメが仲良く甲羅干し。


食用蛙もアカミミガメもメダカは食べないようで、
メダカたちは、その周りで安心しきったように休んでいた。


帰り際に最初に撮ったミシシッピアカミミガメを確認すると、
2匹ではなく、3匹居てしかも小亀は「親亀の背中に小亀を乗せて」のごとく、
親亀の背中の上で甲羅干しをしていたのであった。


もう一つ気付いたのは、私の動きに従って亀の目がこちらを向いていたことである。
亀との距離が近かった為に、警戒してこちらを見ていたに過ぎないのだが・・・

モデル撮影会のときにモデルさんに「目線ください」と言った時に、
それに応じて目線をいただいたときのような視線を感じた。


GWに突入している。
現役時代は楽しみだったGWだが、毎日が日曜日と言う現環境下にあっては、
GWの到来は「楽しみ」ではなくなっているのである。

巻頭の写真は「牛蛙」で、にじり寄りながら至近距離に近づくことが出来たが、
口の上部のかすり傷が、凛々しさを増幅させているようで面白い。
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「長実雛罌粟」と変り種植物「山猫の目草」

2014年04月26日 | あらかると

晴れてはいるものの湿度が高く靄のかかったような天気で暖かい一日だった。
が・・・
フィールドに出ると、南風が吹き出して「暖かい」と言うよりは、
直射日光で「暑さ」さえ感じた。

余りにも暑いのでTシャツ一枚で行動していたが、
長く直射日光下にいると何となく「危険」を感じ早々と帰宅してしまった。
これからはこんな日が多くなるのかもしれないので、
水分補給や暑さ対策をしての外出となることだろう。

と言うことで、
撮ってきたのは今年から大津川土手に見られるようになった長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)。
で・・・
昨年までは生えていなかったから、
昨年の弾丸低気圧などで水が溢れたときに上流から種が運ばれ、
この春に発芽したのであろうと思われる。


大津川土手には似合わない花と思っているが、
緑の中にオレンジ一色で群生する光景は、一つの景色としては面白く、
荒地や休耕畑などに咲いているのを見つけると、ついつい撮ってしまう花でもある。


大津川土手で昼食を取っていると「ケーンケーン」と雉の鳴き声が、
大津川周辺ではあちこちいる雉なので気にも留めなかったが、
草叢から顔を出し、ついには全身を出してこちらを見ている状況となれば、
国鳥ゆえにやはり撮ってしまう。

重量感のある雄の雉でいかにも美味しそうで、
昔、四谷三丁目の飲食店で食べた「雉弁当」を思い出したが、
いまでもランチなどで出している店があるのだろうか?



前回名前だけの紹介だった、
「21世紀の森と広場」に群生していた「ヤマネコノメソウ」を紹介しておきます。

下の写真のように群生していて、普通に見ただけなら普通の雑草にしか見えなかったが、


止まって注視すると・・・種のようなものが葉の上に乗っていた。


拡大すると下の写真のように種が載っているのだが、
最初に見た時は、種なのか花の蕾なのか・・・・調べてみて種と判明した。


花が咲き、受粉が終わると瓢箪の形をした実のような形に変化し、
種が成熟すると、実が開き上のようにおわんの上に種が乗せられた状態となる。
この状態が「山猫の目」のようであることからこの名前となったようである。

最初は花か種かは不明だったため、後日、その花を探しに行った。
すでに花の時期は終わっていたのだが、何とか見つけることが出来た。
黄色いのが花で、虫の下のゆりかごのような囲いの中で瓢箪のように横たわっているのが、
種が露出する前の実である。
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