MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

辛ラーメンと冷蔵庫で眠っていたキムチ

2008年09月30日 | たべもの・料理
辛ラーメンはまだ日本では珍しかった頃に、土産や自家消費のために韓国から持ち帰っていた。当時1個の値段は日本円で25円だった。日本に大量に持ち帰れば商売が出来るとも思っていた。今ではスーパーに並ぶほどの人気商品になっているのは周知の通りです。

韓国では今でこそ日本式のラーメン店も見られるようになったが、それまでは韓国で「ラーメン」といえばインスタントラーメンで、チゲ(鍋物料理)に入れる具の一つでもあった。チゲをつつきながらラーメンを食べる光景は映画やテレビドラマのシーンにも良く使われている。その結果、韓国のインスタントラーメンのほとんどが鍋で5分以上ゆでないと適当な柔らかさにはならない程の代物になった。
最近は3分で食べられるカップラーメンも販売されているが、味も悪く3分では麺が固すぎて美味しくない。

私がこのラーメンを食べる理由は香料が使われていないからである。日本のラーメンは香料の産物と言われるほどに、様々な香料が使われることになった結果、焼蕎麦などは、お湯を注いだ瞬間から、美味しそうなかおりが立ち上ってくる。
しかし、昼に食べると夕方まで胃の中にかおりが残り、げっぷの度に不快な思いが残る。それがいやなので、香料の使われていない韓国のラーメンを食べている次第です。

基本的に韓国のラーメンはどれも辛味が強い。辛ラーメンも添付されたスープをすべて入れると日本には無い辛いラーメンが出来上がる。辛いものが好きな人にはいいが、私は適度な辛味が欲しいので、ある程度調整して作る。

今回はキャベツと、1ヶ月以上冷蔵庫の中で眠っていた食べ残りのキムチ(古くなると乳酸菌醗酵により酸味が強くなりおかずとしては適さない)と、添付のスープの素の半量を入れて煮込んだ。麺が柔らかくなるまで煮る事6分。仕上げに醤油を小さじ半分ほど入れた。


とまあここまでは、ひたすら食べたいから作った。もしかすると捨てられる運命にあった醗酵しすぎのキムチ、そして醤油。美味しくなくても麺だけは食べようと・・・・思いつつ一口。

「んー・・!??なんだこりりやぁ・・・美味しいぞ」

香料は嫌いだとお思いなら、辛ラーメンのスープの素半分ととキムチとそのスープ、仕上げん醤油を少々・・・ぜひ試してみてください。

これからはどんなに古くなったキムチでも捨てないで置こうと思ったものです。

p/s
10月5日に、まだ酸っぱくなっていないキムチを入れて食べたがあまり美味しくなかった。やはり古いものを多めに入れると美味しいようです。

なおこれに近い記事を、「ENJOY KOREA」に載せたところ、韓国の方から多くのアドバイスをいただきました。日本人は知らないキムチの利用方法が載っています。参考にしてください。
URL=http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=pfood&page=3&nid=71363&start_range=71360&end_range=71375
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みいさんぽ

2008年09月29日 | あらかると
ウォーキングは座禅に似ている。座禅が「只管打座」なら、ウォーキングは「只管歩行」である。座禅の目的は「無」の境地への到達であるが、「無になろうと思えば思うほど様々な思いが去来し、去来しては消え消えては去来する」ので「無」を体験することすら難しい。
ウオーキングも、ただ只管歩けばよいのだが、歩きながら様々なことを考えている。すれ違う人々や季節や森羅万象のよしなしに思いをめぐらしながら歩いているのである。去来しては消え消えては去来する様々な思考はまさに座禅時の思考に似ているのだ。

座禅もウォーキングもそうなのだが、様々な思いや思考はその場限りであることが多く、座禅事の脚の痺れやウォーキング後のシャワーの爽快感など肉体的なことだけが記憶に残っている程度である。

ひたすら歩かず、歩くだけではなく写真も撮ろう、巡らした思いは記録もしよう、と言うことで新しいカテゴリーみいさんぽ「只管不歩」を作りました。知っている人は知っている「ちいさんぽ」よりヒントを得ました。

今日の「只管不歩」

まず西洋風蝶草(クレオメ上の写真)に出会う。調べてみると「風蝶草」とか「日本風蝶草」なるものは無い。ならば風蝶草でよかろうものをと思う。花の下に沢山の種の莢をつけていると言うことは次々と咲いていた証で、花期が長いことが判った。

下の写真は風蝶草の下に咲いていた花。名称不明。


ある小学校の南側のフィンス沿いに落花生のような植物が生えていた。黄色の花が咲いているとすぐに判定できるのだが、あやふやであった。そのまま歩を進めると、最近収穫したと思われる土の掘り返された跡があり、目を凝らして見ると零れ落ちた落花生があちこちに見受けられた。
小学校で薩摩芋や稲の栽培を見ることは多いが、落花生は初めて見る光景である。栽培に携わった子供たちは千葉県の特産である「落花生」を一生忘れることはないだろう。

歩数が3000を越えたあたりでぽつぽつと雨が降ってきた。歩行速度を速め予定コースをカットして自宅方面に向かった。カットしたために方向感覚が無くなり住宅街の迷路に入り込んだ。しかし幹線道路に囲まれたエリア内だったので迷路を楽しむ。

下の写真は迷い込んだところで見つけたオシロイバナ。夕方咲はじめ朝日が出るとしぼむ。スズメ蛾など蛾の仲間の蜜場でもある。


自宅近くにたどり着いたときは雨も本降りになってきた。
エレベーターの中で見た万歩計の数値は5252歩だった。後ろから読めば「ニコニコ」、気持ちの良い一日の始まりでした。

団地内の小学生たちの元気な通学風景が見られました。


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彼岸花と旧友

2008年09月25日 | あらかると
秋分の日の前後の彼岸のころに決められたように咲いてくる花が彼岸花である。
仕事が忙しくて自然の季節ごとの変化に気づかないことがあっても、電車の中から彼岸花を発見して秋が来たことを気づかさせてくれる花なのである。

今年の夏、直射日光の下で20年ぶりという友人に会った。互いに写真の趣味があり暑くなければ撮影に出かけるつもりであったが、あまりにも暑いので友人の自宅で長々と話すことになった。リビングルームからは近遠景とも緑が多く、心休まるた半日を過ごすことになった。

そのとき「涼しくなったら撮りに行きましょう」と約束し、それがやっと実現した。撮影場所は広い公園だったので撮影の素材は幾等でもあったが、南風で気温が上昇ししかも湿度も高かったので、私は早々にばててしまった。

撮影の成果はまあまあだったが、久しぶりに会ってからの再会なので、様々な会話を楽しんだ。20年近い歳月は1日や2日では埋めることが出来ないが、友人としてのスタンスは前と変わることがなく、それがうれしくもあった。

曼珠沙華(マンジュシャカ・作詞・阿木耀子/作曲・宇崎竜童/ 唄・山口百恵)と言う歌謡曲の中では、
「白い花さえ真紅に染める」とか「白い夢さえ真紅に染める」とかあるが、他人に影響を与えるほどの若い時代の無謀さは、挫折や実現を繰り返しながら鎮まっていく。
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秋の美味しいものたち

2008年09月24日 | たべもの・料理
まずは、秋の味覚の重さ

薩摩芋(中)・・・・・329g
玉蜀黍・・・・・・・・310g
豊水(茶色の梨)・・453g
かおり(緑の梨)・・942g
種無し柿・・・・・・・217g
林檎(黄)・・・・・・・276g
林檎(赤)・・・・・・・333g
トマト(中)・・・・・・272g
ぶどうひと房・・・・ 1Kg
ぶどう一個・・・・・ 27g
南瓜半分・・・・・・882g

と言うことで・・食後感想。

薩摩芋・・500wのオーブントースターで10分焼いて更に芋を90度回転させ10分焼いて焼き芋を作る(芋を指先で握ってみて硬いようなら電子レンジで更に一分程度加熱)。今年は天候に恵まれたせいか甘く美味しいものが多い。しかも、豊作で安いのがいい。蒸かし芋も美味しかった。

玉蜀黍・・・未来という名の品種だったが、甘さはピュアホワイトのほうが素晴らしい。名前の通り白い玉蜀黍で採り立てはフルーツのように生で食べられるのがいい。今年は2度食べたが美味しかった。

豊水梨・・・甘みと酸味のある梨だが、前回のブログ記事のように酸味の殆どない「かおり」が美味しい。引越しをしない限り来年もまた「かおり」を食べると決めている。

種無柿・・・もともとは渋柿なので例年と変わらないように思われる。田舎の家の周りにはこれと同じ種類の柿木が5本ほどあったからよくおやつ代わりに食べた。私だけかも知れないが最近はこの柿を食べると便秘気味になるのであまり食べない。写真の彩用に200円投資した

林檎・・・・基本的に「ふじ」が好きなので、よしあしの判断は出来ません。果肉の柔らかさが好きでない理由です。できれば採れ立ての紅玉があれば、富士よりも先にそちらを味わう。あの甘酸っぱい木の実という感じがいい。

トマト・・・トマトの旬は夏なのでこの時期のものは美味しくない。田舎にいるときは、カゴメとの契約で作っていた朝採りのトマトばかり食べていたので、市販のものは美味しくないと思う。彩のための購入。

葡萄・・・・この葡萄は種のないピオーネと言う品種で、巨峰より大きい粒は一個で口の中を充実させてくれる。今年は天候のためかどの粒も甘く、房の上下による味の変化が殆どなかった。皮ごと食べられるが、皮を噛んだ時に出てくる渋みが嫌いなので私は中身だけを食べた。

南瓜・・・・今出回っているのは殆ど国産なので安心して食べられる。パンプキンスープを作るにはまだ季節が早いので(少し寒くなると美味しいのがスープ)、山梨名物「ほうとう」仕立ての具沢山味噌汁を作った。残り物で饂飩を入れた「エセほうとう」を作ったが、美味しかった。しょっちゅう食べるものではないので南瓜の品評は出来なかった。

以上、てんぷらなどでもおいしい薩摩芋が今年のおすすめ。
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彼岸の中日(秋分)

2008年09月23日 | あらかると
彼岸の中日なので田舎に墓参りに行った。その帰り道コンビニに寄ったところで見た鰯雲。秋の雲である。露出はややアンダーにした。

田舎に帰るときは必ずデジカメを携行するが、生まれ育った田舎の風景は、幼年時代から見慣れている光景とさほども変わって居ないので、撮る枚数は限られている。また、この十数年は近くに住む兄の車に同乗して帰郷することが多く、道中撮りたいなと思う光景に出会っても、撮れない状況でもある。

途中、金色に実りを迎えている田んぼの畦道に、自転車を止めている不思議な人が居た。周りに人が居なかったため余計に目立ったが、走っている車によって視覚が変わったとき、カメラを手にしているのが見えた。

「あんなところで何撮っているんだろう?何にもないのに」と、兄。

「飛蝗とかイナゴとかいろいろ居るんじゃないの」と私。

「あ!そうか、いろんな趣味があるもんだなあ」と兄。

それ以上私は答えなかった。身に覚えがあるのである。私もフィールドに出て写真を撮ることは多いが、もしかするとその姿は今日の兄のように、他人には怪訝そうに見えていたかもしれないのである。
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