prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「家族のかたち」

2004年08月06日 | 映画
原題ONCE UPON A TIME IN THE MIDLANDSは、音楽と共にほとんどセルジオ・レオーネのONCE UPON A TIME IN THE WESTのノリ。事実、現代のイギリスを舞台にしているにも関わらず、ストーリーは「この町は俺たち二人がいるには狭すぎる。明日の朝までに出ていけ」というほとんどブッシュ好みの定型なのだ。悪の3人組なんてのも出てくるし。

ただし、どっちがよそもので、どっちが残るかという点が微妙なところが見もの。アメリカだったら血のつながりだけが家族の基準ではないという図がもっと出たろうが、舞台のノッティングヒルはローカリティが強いから、どっちがどうなるかラスト近くまでなかなかわからない、ムサい連中ばかり出てくるわりにデリケートな手付き。
グラスゴーにいるとか、ウェールズに帰れといった台詞がどういうニュアンスなのかは、なかなかわからない。
(☆☆☆★)

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