prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

2017年03月06日 | 映画
ループしている時空にこもっている異形の者たちのところを疎外感を抱えている少年が訪れて孤立と堂々めぐりから逃れるという全体像は、いかにもティム・バートン、それも巨匠になってからの「元」オタク、あるいは成功したオタク好みと思える。

もっともテレンス・スタンプ扮する祖父が目玉をえぐられて殺された事件の犯人の探索と対決というもう一つのプロットの絡み方が微妙に浮いていて、出だしのミス・ペレグリンの所に着くまでにいささか時間がかかるのも含めて、全体の構成がちょっとバランスが良くない。

異形の者たちのそれぞれの能力やラストの対決でそれがどう生かされるかくだりはアトラクションとして楽しい。ただ村人と交わりを完全に絶っていてドラマ的な対決がないから孤独感とか疎外感も薄く、少年との絡みがその分弱くなった気はする。
(☆☆☆★)

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち 公式ホームページ

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3月5日(日)のつぶやき

2017年03月06日 | Weblog