前半、隣で子供殺しがあったらしいのに閉じこもってセックスし続けている男女、というのがどんな関係もわからないまま描写だけ重ねられる、あとから経緯がわかってくるわけだが、ここのわからなさはいい意味で後にまで続く。
大森南朋と鈴木杏の記者が軸になって謎を追うわけだが、ストーリーテリングで見せるというよりかなりごつごつした肉体的実感を重ねていく作り。
設定がわかった後でも、その前半の肉体性みたいなものがずっと後を引いていく。
大げさに言うなら「浮雲」みたいに理屈ではない性欲だけでは言い尽くせない男女間の引力みたいなものが出ている。
ただ、話の肝がわかるところで、引きのサイズで撮られている女性とアップで撮られているのと、どっちが真木よう子に見えるかという、というのが混乱するのはちょっと弱い。
主演女優賞ものでしょう。
（☆☆☆★★★）
本ホームページ
さよなら渓谷＠ぴあ映画生活
大森南朋と鈴木杏の記者が軸になって謎を追うわけだが、ストーリーテリングで見せるというよりかなりごつごつした肉体的実感を重ねていく作り。
設定がわかった後でも、その前半の肉体性みたいなものがずっと後を引いていく。
大げさに言うなら「浮雲」みたいに理屈ではない性欲だけでは言い尽くせない男女間の引力みたいなものが出ている。
ただ、話の肝がわかるところで、引きのサイズで撮られている女性とアップで撮られているのと、どっちが真木よう子に見えるかという、というのが混乱するのはちょっと弱い。
主演女優賞ものでしょう。
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小暮 宏 @yapoono6