WALKER’S 

歩く男の日日

14日目 二人で伊豆田越え

2017-04-29 | 17年四国の旅

 16時50分、民宿大岐の浜に到着しました。土佐ユートピアカントリークラブの朝食が7時からで送って貰うのが7時半ということではあったのですが、普通に一人で歩いていれば、楽々15時までに到着しているはずでした。今日もまた色んなことが起こる道中なのでした。予想したり期待したものは得てしてはずれたり裏切られたりするものですが、今日はほぼ期待通りで一瞬現実ではないような感じすらしました。これで今年のお遍路の何割かは成功してしまったような、これからは石鎚を目指してしっかり自分の歩きに専念することにしましょう。もちろん余裕さえ有れば出会いを大切にする歩きは心掛けたいとは思います。


13日目 続き

2017-04-29 | 17年四国の旅

 岩本寺の朝のお勤めには七子峠で出会った香港の女性も参加していました。七子では宿はまだ決めていないと言っていたから素泊まりしかなかったのかもしれません。宿坊は当日予約はできないのが原則です。
お勤めは6時から、朝食は6時半からです。コーヒーの用意もあったのでのんびり2杯いただきました。何しろ今日は32㎞、7時15分宿坊を出ると境内に雪蹊寺の門前で挨拶した外国人二人がお参りの最中でした。終わるのを待って訊いてみると、昨日は国民宿舎を出発して25㎞先の須崎から電車でここまで30㎞飛んで来た、今日も電車とバスで一気に足摺まで、宿は金剛福寺の宿坊です。
 いっしょに朝食を摂った3人はすでに出発ぼくがしんがり7時半の出発です。板橋の人には2㎞ほど先で追い付きます、さらに2㎞先で埼玉鴻巣のSさんに追い付きました。片坂下の休憩所で休んでいたらSさんが追い付いてきて少しお話し、いっしょに出てしばらく並んで歩き久々の四国のみちに入ります。いつもはこの区間は中村まで43㎞歩く日なので遠回りは出来なかった、前に一度歩いたときは通行止めがあって途中断念していました。それから10年くらい経っているので、歩いたはずの景色もほとんど記憶に残っていませんでした。唯一途中断念して国道に合流したあたりの感じは覚えていました。
 佐賀の手前のローソンでSさんと昼食、出てからは先に行かせてもらいました。ローソンから3㎞ほど先で二人の男性に追い付きます、一人は同宿だった青森市のKさん、もう一人は初めて会った人です。伊ノ岬の休憩所に先に着いて二人を待ち受けます。追い付いてきてザックをおろしたその人の金剛杖を見ると昨年の日付、2巡目ですかと訊くと、3巡目です、区切りばかりで今回も大洲辺りまでの予定です。ではと宿情報を手渡すと、同じようなものを持ってますよとかなり古いタイプのものを取り出しました。どこでそれをと訊くと、徳島のヘンロ小屋に置いてあった、2010年のこと、以来お遍路の度に持ち歩いて参考にしている、ぼくが四国を巡ることができなくなった時期でせめてこれを持って巡ってくれるお遍路さんが何人かいればというささやかな願いでした。それを7年も持ち続けているというのは冥利に尽きるというか本当に有り難いことです。その頃のものは不備な点もあって心苦しく申し訳ない思いもあるのですが、こうして最新のものを直接渡すことができたのは何よりです。大阪熊取の方で現在兵庫県上郡に単身赴任中だとか、本当にうれしい1日になりました。