15時41分、民宿とうの浜に到着しました。
番外四十寺は予想を遥かに超えた感動でした。大体山に登るつもりすらなかったのに延々と登るはめに、標高はかなり(地図がないのではっきりしない)のものですが距離もあるので2日前の泰仙寺よりは少し楽、平坦なところ勾配の緩いところも時々現れて息を抜けます。道も泰仙寺のように荒れたところは少なくよく整備されています。山頂展望台からの眺めはまさに絶景というにふさわしい。何しろ室戸岬の東側の海と西側の海が一度に望むことができる。空と海と岬の山、ここに奥の院が設けられたのは当然だと納得できるのです。
続きは朝食の前に書きます。
みちしおは知り合いのお遍路さんから聞いていた通りの良い宿でした。風呂もトイレも女性にやさしいし、ぼくが何より気に入ったのは食事です。量と内容バランスがぼくには理想的でした。豪華過ぎて平らげることだけに気を使うということがままありますが、そういう風になることなく各々の料理を楽しみながら調度よい満腹感、そして龍馬パスポートで5%引きの2食付き5643円!!ぼくのベストテンに入る宿はいずれも6500円か7000円ということからしても驚きの宿と言えます。でもお遍路宿としてはプラスアルファの要素もあるから安さだけで即1番ということにはなりませんが、
足の筋肉の状態は過去3回に比べて頗る良くて、焼山寺の翌日もほとんど気にならない程度で指で押さえればちょっと痛いかなというくらい、歩いている時には全く感じません。ただ背筋は四国に来る大分前から気になっていましたが、それも徐々に良くなっていて、今日のぶっ飛ばしに繋がりました。ゴロゴロまでは発ち上がりでお腹もいっぱいに近いので意識して流したらベストより1分ほど遅れましたが、その後の入木のバス停までは狙いにいって見事ベストタイ、この区間もっともタイの出にくい区間のひとつだけに絶好調の証明です。次の佐喜浜まではちょっと気を抜いて20秒遅れだったものの徳増まではタイをキープ、徳増から岬までは朝一のすごいタイムなので今まで一度もタイを出したことがなかったのに僅か1分半ほどの遅れで歩ききりました。最終盤でのこのタイムも我ながら賞賛に値するものです。
最御崎寺では星のリゾートの体験お遍路の女性二人と出くわしました、大師堂からお参りしようとしたので、本堂からお参りして下さいと水屋の方へ促してあげました。体験だからこそそういうところはきっちりしないとね、かくいうぼくもいつも遍路センターの前を通る裏口から退出していて山門から退出するのは今回が初めて、偉そうなことは何も言えないと改めて胆に命じるのでした。
出会った歩きの人は7人、同宿は伊藤さんと観光の4人家族でした。