WALKER’S 

歩く男の日日

36日目=讃岐富士見えず

2016-05-31 | 16年四国の旅

1 6時28分、善根宿うたんぐらに到着しました。うたんぐらのお風呂は5時からなので、これくらいが丁度いい。
 今朝は雨の旅立ち、といってもごく弱い霧雨、陽射しがあって暑くなるより歩きやすくていい。金堂の前でカーリーヘアの外国人女性に追い付きます、昨日甲山寺で会った小柄な人とは別の人、二人は素泊まりで宿坊に泊まり朝の勤行、戒壇めぐりにも参加していました。男性の外国人は食事は摂ったけれど勤行には参加しなかった。出口を訊かれたので赤門の方を指し示します。お遍路さんとの交流は今日はこれが最初で最後、いたってシンプルな1日ではありました。
 金倉寺までは身体はいたって軽く動きもいい、ベストタイは楽にでるとすぐに自覚します。結果ベストより1分早く着いてしまいました。とはいっても、この区間はいつも昼過ぎに歩いていたので朝一の今回とは正確な比較にはなりません。まあ普通だったともいえます。金倉寺に入っていくと外国人の男性がすでに納経の最中、この人は宿坊に泊まった人とは別の人。金倉寺から道隆寺まで
もベストを1分上回りました。朝ですから。山門の少し手前で逆打ちの人とすれ違います。本当に1日に一人は必ずと言っていいほど出会います。今から始めるとなると本当に大変、暑いし、雨は多くなるし、いいことは宿の予約がとりやすいだけ。できることなら一人一人になぜこの時季にしかも逆で巡るのか尋ねてみたいものです。
 道隆寺にはたくさんの観音様がおられます。今回初めて意識しながらのお参りです。坂東、秩父、四国などは目に留まったのですがついに西国だけは確認出来ませんでした。また宿題が残ってありがたい。次の郷照寺までは街中の歩き辛いお遍路さんが苦手とする道ですが、やはり朝のせいか幾分歩きやすく感じます。土器川を渡るときにいつも注目する讃岐富士が見えません。こんなことは初めてです。橋を渡ってセブンイレブンは無視して次のローソンで昼食を調達します。雨なのでアイスには手が伸びませんでした。
 郷照寺までもベストより1分早い到着でした。郷照寺には腰をかけるところがありません。よく探したらトイレの前にひとつだけベンチがあ
ったので休憩をとります。ここから79番天皇寺をとばして81番白峯寺に登ります。その距離12㎞、今日一番のハイライトです。