WALKER’S 

歩く男の日日

11月25日(日) 姫路交響楽団 第58回定期演奏会

2007-11-26 | 演奏会
 交響曲第2番ロ短調      ボロディン
 交響組曲「シェエラザード」  Rコルサコフ

 姫路交響楽団はアマチュアのオーケストラです。入場料は無料です。だから、プロの演奏と比べてどうだというようなことは、全く意味のないことです。誰にも迷惑をかけていない。こういうレベルで満足できない人は来なければいいのだし、録音を聴くなりプロの演奏会に行けばいいことです。
 バブルの頃に創られたプロのオーケストラはその存在意義が問われている。月収30万円だったのが20万円に削られて、それが不満なら解散するしかない、というところまで追い込まれているオーケストラもあるそうです。実際、世の中のほとんどの人にとってオーケストラなど必要のないものです。ぼくのようなクラシックファンでも生の演奏会には1年に数度しか行かない。それとてほんの限られたオーケストラだからそれ以外のオーケストラはなくても困らない。全部のオーケストラが日本から消えたところで、録音がいっぱいあるから何も困らない。クラシック音楽というのは、本当にマイナーな社会の片隅でやっと生き延びている音楽です。相当な才能があったとしてもその中で生きていけるものではない。プロのオーケストラとして現代日本が許容できる数は今ある数の半分以下かもしれない。