万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

タリバンは神に愛されるのか?

2008年10月21日 16時27分03秒 | 国際経済
タリバーン、NGOの英女性殺害 「キリスト教布教」(朝日新聞) - goo ニュース
 コーランには、次の一節があります。「神の道のために、おまえたちに敵する者と戦え。しかし、度を越して挑んではならない。神は度を越す者を愛したまわない。(雄牛の章190節)」

 アフガニスタンの反政府勢力タリバンは、NGOに勤務するイギリス人の女性の命を、キリスト教の布教を理由に奪いました。イスラム教原理主義であるタリバンのことですから、民間人の殺害も”アッラーのおぼしめし”であり、異教徒の殺害も聖戦となるのでしょう。しかしながら、無防備な女性をオートバイから突然に狙撃するとは、あまりに残酷であり、残忍です。原理主義者とは、コーランによって神に戒められている”度を越した”人々なのではないでしょうか。

 神のために極端に走るタリバンは、むしろ、神から愛されなくなるのではないか、と思うのです。 

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コメント (8)
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