万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中山氏批判にみる”魔女狩り”体質

2008年10月04日 14時49分01秒 | 日本政治
中山前国交相、政界引退へ 自民、東国原氏擁立へ調整(朝日新聞) - goo ニュース
 最近のニュースの中に、300年?ほど前に、宗教裁判により有罪となり、”魔女狩り”最後の犠牲者となった方の名誉が回復されることになった、という記事がありました。よくよく調べた結果、訴えた側が、悪事が露見することを恐れて犠牲者の方を魔女に仕立て上げたことがはっきりしたからです。

 しばしば”魔女裁判”は、狂信の代名詞として使われますし、また、ジャンヌ・ダルクのケースのように、政治的な排斥や報復を目的として利用されることもありました。現代という時代にあって、”魔女狩り”などあるわけはない、と考えられがちなのですが、今回の中山氏の発言に対するヒステリックなまでの反応は、中世の魔女裁判を思い起こさせてしまうのです。何故ならば、理性よりも感情が優先し、何より、”異端者”を許さない頑迷さと、日教組の組織防衛の本能が働いているようにも見えるからです。

 理屈や法律からみますと、中山氏の発言に対しては、日教組は、その発言の真偽を、国民の前で理路整然と証明して否定すれば済むことでしたし、この方が、よほど健全な反応であるとともに、自由で民主的な国家における組織として相応しい態度と言えます。にもかかわらず、日教組は、自らに対して向けられた疑問や批判に対して、未だに誠実に応えようとはしていないのです。

 何時の日か、中山氏の名誉が回復される日が来るのではないか、と思うのです。
 
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コメント (22)
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