自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「びんぼうゆすり」で変形性股関節症を治す  4  原因と対策

2022-11-22 08:51:11 | 身体の探検


今までは興奮して目新しいことだけを書き飛ばしてきました。
今日は解剖学的、病理的な説明も少し。

p.28 変形性股関節症には二種類あり、日本では圧倒的に「二次性」が多い

p.29 一次性の定義:股関節に形状の異常がなく、特別な病気を伴わないもの
     老化や肥満などで発症し、欧米ではほとんどが一次性といわれえいる。

   二次性の定義:股関節の形状の異常や何らかの病気に伴って二次的に発症。
     乳児期の股関節が外れた状態(発育性股関節脱臼)や、部分的に
     外れた状態(亜脱臼)や、臼蓋の発育が不十分な臼蓋形成不全など、
     骨・間接の異常が原因で発症。日本では圧倒的に二次性が多い。

   (中略)二次性の中で最も多いのが臼蓋形成不全。個人差がある。
   中には臼蓋に十分な幅がなく、大腿骨頭を包み込む面積が狭い人がいる。

   (中略)原因は、胎児のときの状態だけでなく、出産時や育児中の抱き方・
   おむつの当て方などの影響で、股関節の発育に問題が生じたものと考えられる

ふむ。私も育児中におむつの当て方で悩んだことがありました。
あの頃(50年前)は、晒しの布で輪っか状のおむつを縫い、一枚は腰をくるみ、
一枚は股をカバーして、ウールのおむつカバーで固定していました。
欧米式の情報もあり、「三角おむつ」といって、大きな正方形の布を三角に折って
いたようです。(我が家は、先輩から届いた「和式おむつ」が大量にあったので
必然的に和式のみに。)

欧米では「二次性が非常に少ない」というなら、
おむつにかんしては欧米風がよいのかも?でも、現在は紙おむつ全盛時代ですから
こういう選択肢はないのでしょう。

*****************
閑話休題。原因が一次性にしろ二次性にしろ、症状として現れるのは、
p.38 股関節の関節軟骨がすり減ってしまうと、
   歩くときなどの衝撃を吸収する能力が著しく低下し、
   股関節にかかる衝撃が強まる。

   そのため本来ならば関節軟骨で守られている骨組織の一部が
   破壊されたり、硬化したりするようになる

   擦り減った関節軟骨の破片が関節包内に飛び散ると、関節包の内側の
   滑膜という薄い膜を刺激して炎症を引き起こし、痛みの原因となる

   関節軟骨がさらにすり減ると、骨と骨が直接ぶつかるようになり、
   骨まで変形して激しい痛みに襲われる

   関節軟骨がすり減ってしまう理由としては大きく二つ
   ①加齢によっておこる関節軟骨の劣化
   ②関節軟骨に過度にかかる負荷


さあ、今までは「変形性股関節症になってしまった人」のための文章で、
対岸の火事?のように、眺めてきた人が多いと思います。
が、ここから急に
「誰でも(特に日本人女性は!)なる可能性がある」という話です。

日本人は欧米人ほどの肥満者は少ないけれど、老化は避けられません。
だから、誰でも「発症を防ぐ暮らし方」を知っている必要があります。
ランニングや登山は股関節の酷使ですからレッドカード?
確かにね。でも上手に使い、ちゃんとケアすれば90歳くらいまで
登山を楽しむ人はたくさんいます。ゴルフもテニスも卓球も良さそう。

では、そのケア法は?
というところで、私の場合、自力整体という予防医学でやっていきます。
誰でも、自分に合った養生法を見つけ、良い指導者に巡り合い、
正しく長く続けることが重要なのです。

「びんぼうゆすり」は一生ものの健康法とは違うかもしれませんが、
著者・井上医師は「びんぼうゆすり」で激痛を緩和する方法を紹介して
くれているので、痛みに苦しむ方々には一読をお勧めします。
(「何かの器具を買えとか、健康食品を摂れ」という本は信用できませんが、
 簡単に実行できて、お金がかからず、快癒のエビデンスがあるなら
 試してみる価値は大ありだと思います。)


コメント
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