P.112 身体は筋肉の収縮によって動くというのが常識ですが、
私も野口(裕之)先生の影響か、
「まず骨が動いて、筋肉はそれに従う」、要するに
筋肉の動きは随伴運動に過ぎないという感じがするんですね。
これはもう天動説と地動説というくらい、生理学の常識とは
かけ離れている説ですが、私自身、それでなくては
とても昔の武術の名人の動きは説明できないと思っているんです。
(中略)目に見える筋肉に対して、骨は目に見えません。
つまり、骨が筋肉よりも先に動くということは、
目に見える「陽」の世界から目に見えない「陰」の世界へ
軸足を移すということです。
私にとっては懐かしい名前を、久しぶりに目にしました。
20年以上前、40肩で苦しみ、
藁にもすがる思いで訪れた<野口整体>の道場でお見かけした大先生が
ここに登場する<野口裕之氏>です。
何回か通ったのですが、<愉気>という現象を体感できず、
ストレスが多すぎたのか?<活元運動>も分からないまま、終わりました。
今なら、動くような気がします。この文章も、すんなりと腑に落ちます。